<他者を思いやり、その要望や願いを汲み取ったうえで、自らの意思を決め、行動する「ソーシャルマインドフルネス」度合いが最も高かったのは日本だった> 今、この瞬間、他者を思いやり、その要望や願いを汲み取ったうえで、自らの意思を決め、行動する「ソーシャルマインドフルネス」の度合いことを「ソーシャルマインドフルネス」という。このような社会的行動の傾向は国によって異なることが明らかとなった。 日本が最も高く、オーストリア、メキシコ、イスラエルがつづく 蘭ライデン大学の心理学者ニールス・ファン=ドソン准教授は、…
「典型的な論者を呼んでも、正直退屈」と講演会で打ち明けられた著述家が、「右でも左でもない」を目指す理由
<新しい同調圧力、新しいプロパガンダが生み出されつつある、と辻田真佐憲著『超空気支配社会』。左右のイデオロギー対立が深まる今の日本社会で、いかに生きていくべきか> ああ、またか。今回のコロナ禍でも、われわれを動かしたのは科学ではなく、やはり空気だった。 もはや誰もが薄々気づいている。緊急事態宣言の発出タイミングにも、それにともなうさまざまな自粛要請の細目にも、科学的な根拠などないのだと。そこにあるのはただ、ひとびとが行楽に出かける大型連休などに合わせて、できるだけ刺激的なメッセージを発することで衆目…
「米軍撤退で戦争が終わる」は米政権の自己欺瞞(マクマスター元NSC補佐官)
<元安全保障担当補佐官が、現実を直視できないトランプとバイデンがいかにアフガニスタン政策を誤ったかを指摘> H・R・マクマスター元米大統領補佐官(国家安全保障担当)は、アフガニスタンからの米軍撤退は戦争の終結を意味する、という考えは「自己欺瞞」にすぎないと警告した。 「現代の辺境に命を捧げたわが国の兵士たちを称えるためには、アメリカは、自己欺瞞から抜け出し、この終わりなき永遠の戦争は、米軍の撤退によっては終わらないという現実に直面するべきだ」と、トランプ政権の国家安全保障大統領補佐官だったマクマスタ…
眼がついた人工脳が作製される
<ヒト人工多能性幹細胞(iPSCs)を用いて、眼の発達途上で現れる器官「眼杯」がついた脳オルガノイドを作製することに成功した> 独ハインリッヒ・ハイネ大学らの研究チームは、ヒト人工多能性幹細胞(iPSCs)を用いて、眼の発達途上で現れる器官「眼杯」がついた脳オルガノイドを作製することに成功した。 脳オルガノイドは、左右対称の眼杯を自発的に発生させたという。一連の研究成果は、2021年8月17日、学術雑誌「セル・ステム・セル」で発表されている。 人工的に培養された、ヒトの脳を模倣する三次元の凝集体 脳…
「カトリーナ超え」のハリケーン・アイダがアメリカ南部に上陸
<「過去170年で最強レベル」とも言われるハリケーン。「最悪のルート」をたどっているとの見方も> 大型ハリケーン「アイダ」は8月29日、アメリカのルイジアナ州に上陸した。当局は過去170年間に同州を襲ったハリケーンの中でも勢力はトップクラスになる可能性があると警告。2005年にアメリカ各地に甚大な被害を出したハリケーン「カトリーナ」を超える勢力になるかも知れないと指摘する専門家もいる。 マイアミ大学のハリケーン研究者、ブライアン・マクノルディはAP通信に対し、アイダは「間違いなく」カトリーナよりも強…
330匹の猫が不審死…原因はペットフードか 重症猫は犬から輸血も 英
<今年5月ごろからイギリス各地で猫たちの衰弱と不審な死が相次いで報告が目立ちはじめ、症例は報告された数だけで520例を数えるようになった。原因として疑われているのがキャットフードだ> イギリスで5月以降、ペットとして飼われている猫たちの衰弱と不審な死が相次いで報告され、共通して特定のペットフードを食べていたことがわかった。 症状を発症した猫の多くは、「猫汎血球減少症」と診断されている。ウイルス性の感染症であり、感染すると数日の潜伏期間を経て赤血球・白血球・血小板の数が急速に減少する。初期の症状として…
米軍のバグラム空軍基地放棄がテロを世界に拡散させる
中国ではタリバンの治安に関心が集まっており、米軍がバグラム基地を放棄したことがテロ拡散を招いたとする米共和党議員やペンタゴンの発言に基づいて報道している。英語の原文(日本語版を含む)にも当たって真相を解明したい。 米軍によるバグラム空軍基地放棄に関する中国での報道 8月29日のお昼のニュースで、中国共産党が管轄する中央テレビ局CCTV国際は、 <米共和党員は、カブール空港での爆発事件に関してバイデンに責任があると追求した>というテーマで特集番組を組んだ。 また中国政府の通信社である新華社の電子版・新…
まるで敗戦直後の日本軍を奪い合う中共軍──米大使館存続望むタリバン
敵として戦った米軍に対し、今タリバンはその大使館存続を望み、トルコには空港管理を依頼している。それは日本投降後の中国で、中共軍が日本軍人の技術を奪い合ったことを想起させる。空軍力が欠如していたことも共通している。 タリバンがアフガニスタンのアメリカ大使館存続を望むと表明 アメリカ国務省のプライス報道官は8月27日、タリバンがアメリカ政府に対して、8月末の駐留米軍の撤退期限後もアフガニスタンにあるアメリカ大使館の存続を望むと明確に示したと明らかにした。ロイター電や共同通信などが伝えている。 ロイター電…
会社にワクチン接種を強制されてもいい? 米調査では意見が真っ二つに
<ワクチンを接種すべきと考えるか、効能や副反応への疑念から拒否するか。アメリカでは義務化について意見が真っ二つに割れている> 新型コロナウイルスの終息の兆しがまだまだ見えないなか、ワクチン接種や職場復帰の在り方は意見が割れる問題だ。アメリカでは、雇用主が(医療上の理由がある場合を除いて)従業員にワクチン接種を義務付けるよう、米政府が推奨すべきかとの問いをめぐって、世論が真っ二つに分かれている。 分断の背景にあるのは、ワクチンに対する考え方や政治的立場だ。米カイザー家族財団が8月上旬に発表した調査結果…
アメリカ政治・社会の価値観の理解に欠かせない、レーガンのレガシー
<今年2月、生誕から110周年を迎えたロナルド・レーガンは底抜けの楽観主義だった。その存在は今も米国に影響を与えている> ロナルド・レーガンは、物語を披露することが大好きだった。2004年に亡くなったが、大統領時代にプロテスタントの聖職者の集会で挨拶をしたときのこと。レーガンは、同じ日に死んだ聖職者と政治家についての話をした。 2人は天国の入り口で門番のペテロに出迎えられた。ペテロは天国のルールを説明し、2人をそれぞれの住む家に案内した。聖職者の家は、1部屋にベッドとテーブルと椅子があるだけ。政治家…