メスを噛んでフェロモンを強制注入する変態カエルを発見!

メスを噛んでフェロモンを強制注入する変態カエルを発見! ゲーテ大学
Credit:Canva . ナゾロジー編集部

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愛は痛みを伴うようです。

ドイツのゲーテ大学(GUF)で行われた研究によれば、あるカエルのオスは交尾の際にメスの背中を噛み、フェロモンを強制的に注入している、とのこと。

歯によって生じた傷からフェロモンをメスの体内に強制的に流し込むことで、メスに産卵をうながしていると考えられます。

研究内容の詳細は11月25日に『Frontiers in Zoology』で公開されています。

目次 メスを噛んでフェロモンを強制注入する変態カエルを発見!噛みつきはフェロモン注入を確実にするため メスを噛んでフェロモンを強制注入する変態カエル…

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参考文献

Juicy-Lipped Male Frogs Give Females Pheromone-Laced “Love Bites”
https://www.iflscience.com/plants-and-animals/juicylipped-male-frogs-give-females-pheromonelaced-love-bites/

元論文

Love bites: male frogs (Plectrohyla, Hylidae) use teeth scratching to deliver sodefrin precursor-like factors to females during amplexus
https://frontiersinzoology.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12983-021-00445-6

自己複製可能な世界初の生きている機械「ゼノボットMk3」を開発

生きている機械「ゼノボット」に自己複製能力があると判明!
Credit:Sam Kriegman et al . Kinematic self-replication in reconfigurable organisms . PNAS (2021)

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生きている機械「ゼノボット」に自己複製能力が加わったようです。

米国タフツ大学(TU)とバーモント大学(UVM)で行われた研究によれば、カエルの細胞から作られた、生きている機械「ゼノボット」に自己複製能力が確認された、とのこと。

初期型の歩行能力があるゼノボットMk1、自律的に形態変化して遊泳するMk2に続き、Mk3ではついに効率的な自己複製能力が獲得されたようです。

生体機械技術の最先端では、いったい何が起きているのでしょうか?

研究内容の詳細は『PNAS』にて公開されています。

目次 ゼノボットはカエルの細胞から作られるゼノボットは細胞を集めてコネて子孫を作るゼノボットは多細胞生物の先祖返りした姿かもしれない ゼノボットはカ…

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参考文献

Team Builds First Living Robots That Can Reproduce
https://www.uvm.edu/news/story/team-builds-first-living-robots-can-reproduce

元論文

Kinematic self-replication in reconfigurable organisms
https://www.pnas.org/content/118/49/e2112672118

イボガエルは「水中でも鳴く」ことが初めて確認される

陸上で鳴くツチガエル(イボガエル)の様子
Credit: ffish.asia/youtube

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イボガエルは、田んぼや水辺の陸地で「グゥ、グゥ」と鳴くことで有名です。

しかしこのほど、九州大学・持続可能な社会のための決断科学センター所属の鹿野雄一(かの・じゅんいち)准教授により、イボガエルが水中で鳴く様子を発見しました。

水中での発声は、経験的には知られていましたが、証拠映像が得られたのは初めてのことです。

研究は、11月12日付けで国内学術誌『湿地研究』にて、早期オンライン公開されました。

目次 陸上の鳴き声とは、発声法が違っていた 陸上の鳴き声とは、発声法が違っていた イボガエルの正式名称は「ツチガエル(学名:Glandirana r…

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参考文献

「イボガエル」は水中でも鳴くことを初めて発見!(九州大学)
https://research-er.jp/articles/view/104917

元論文

ツチガエルは水中でも鳴く(『国内誌『湿地研究』)
https://j-wetlands.jp/wp-content/uploads/2021/11/WR21005_%E6%97%A9%E6%9C%9F%E5%85%AC%E9%96%8B.pdf

哺乳類の鼻は「祖先の上アゴ」から進化したと明らかに

哺乳類における鼻と上あごの分化の秘密を解明
Credit: 東京大学 – 哺乳類の顔を作ったダイナミックな進化過程 ~哺乳類の鼻は祖先の口先だった~(2021)

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哺乳類の顔は、考えてみれば不思議なかたちをしています。

ヘビやカエルなど、他の脊椎動物では、上あごの先端に鼻がありますが、哺乳類では、上あごと別に動く鼻があります。

こうした哺乳類の顔の進化はまったくの謎でした。

しかし今回、東京大を中心とする国際研究チームにより、顔面形成の進化プロセスが明らかにされました。

これまで同じプロセスと見なされていた顔面形成が、哺乳類において大幅に変更していたようです。

研究は、11月2日付けで学術誌『PNAS』に掲載されています。

目次 「上あご」と「鼻」はどうやって分かれた? 「上あご」と「鼻」はどうやって分かれた? 哺乳類の顔は、上あごから独立した鼻を持つことが大きな特徴で…

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参考文献

哺乳類の顔を作ったダイナミックな進化過程 ~哺乳類の鼻は祖先の口先だった~
https://research-er.jp/articles/view/104473
Mammals’ noses come from reptiles’ jaws: Evolutionary development of facial bones
https://phys.org/news/2021-11-mammals-noses-reptiles-jaws-evolutionary.html

元論文

Mammalian face as an evolutionary novelty
https://www.pnas.org/content/118/44/e2111876118