自らの至らなさを自覚できるからこそ人間は偉大…現代世界の根源的理解を「神学」に学ぶ

<リベラルアーツ教育で名高い国際基督教大学(ICU)の必須教養科目が待望の書籍化。その一部を3回にわたって掲載する> 日本のリベラルアーツ教育を牽引する国際基督教大学(ICU)で、必須教養科目として採択されているのが「キリスト教概論」だ。このたび、『ICU式「神学的」人生講義 この理不尽な世界で「なぜ」と問う』(CCCメディアハウス)として書籍になった。 魯恩碩(ロ・ウンソク)教授のパッション溢れる「キリスト教概論」は、信仰を勧めるための授業ではない。競争社会で他人を出し抜くことなく生きることはでき…

日本で「食えている画家」は30~50人だけ 完売画家が考える芸術界の問題点

<15年以上のキャリアの中で描いた約700枚の絵を完売させ、その作風は唯一無二と評される洋画家の中島健太氏。「『絵描きは食えない』を変えたい」という彼はこのたび、『完売画家』(CCCメディアハウス)を上梓した。日本の芸術界の現状、業界で生きるために必要なこと、これからの芸術とビジネスの在り方について、赤裸々に綴った本書から「はじめに」を抜粋する> ■はじめに 「絵描きは食えない」を変えたい――700以上のご縁 本書は現役プロ画家の僕が、「日本の芸術界(以下、業界)の現状」「業界で生きるために必要なこ…

水深60メートル、世界最深のプールで目にする「未知の世界」

<この夏ドバイにオープンしたギネス記録の新名所には「わくわくする」との声とともに、「不気味」という意見も> 船舶機関士のアブドラ・アルセナーニはダイビングが趣味。7月29日には「これから世界で一番深いプールにダイブする」と書いて、動画投稿サイトTikTok(ティックトック)に映像を投稿した。 水が黒っぽく見えることを除けば、どこにでもありそうな屋内プールだ。だがカメラが映し出したプール内部には「水中都市」が広がり、深淵へ続く筒状の道があった。 「僕はダイバーだから未知の世界を発見することにわくわくす…

大谷翔平はなぜいつも楽しそうなのか…自らを「開花」させる86の言葉、ほか【各出版社イチオシ4冊】

<『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』『大谷翔平86のメッセージ』『教養としての地理』……各出版社がいま最もおすすめする4冊を紹介> 各出版社の「これはぜひ推したい!」という新刊本を紹介。発行に携わった出版社の担当者たちが、それぞれの本のエッセンスやおすすめのポイントなどをご案内します(この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)。 『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』 著者:佐藤直樹 出版社:世界文化社 (※画像をクリックするとアマゾンに飛びます) 芸術系の最高…

あの名作映画『フィールド・オブ・ドリームス』が現実に!=MLB

アイオワ州で初めてとなるメジャーリーグ公式戦が8月12日、1989年の映画『フィールド・オブ・ドリームス』のロケ地に作られた特設球場で行われた。 ニューヨーク・ヤンキースとシカゴ・ホワイトソックスの選手は復刻デザインのユニフォームを着て、映画のワンシーンさながらにトウモロコシ畑の中から入場。 試合はホワイトソックスが9対8で勝利した。 ===== ケビン・コスナーが両チームを先導! オープニングイベントの様子 MLB-YouTube…

世界に愛された「名シェフ」アンソニー・ボーデインの足跡を追って見えたこと

<食と人間への尽きせぬ興味を相棒に旅したボーデインの素顔に迫るドキュメンタリー『ロードランナー』製作秘話> 探検家にしてシェフ、時代の語り部、世界各地の文化を紹介する当代きってのフードジャーナリスト。そんな肩書を持つ異才アンソニー・ボーデインが突然この世を去って3年余りになる。 マンハッタンの「ブラッセリー・レアール」の総料理長を務める傍ら、ベストセラー作家として活躍し、エミー賞に輝いたテレビ番組『アンソニー世界を駆ける』の案内役も務めたボーデイン。 彼は世界各地の人々の暮らしぶりを新鮮な語り口で紹…

インド映画界には、撮影監督として引っ張りだこの日本人がいる【世界が尊敬する日本人】

<2014年の映画『メアリー・コム』の撮影監督として一躍有名になり、さまざまな作品を撮り続ける中原圭子。ボリウッドで働くとはどういうものなのか、インタビューした> ※8月10日/17日号(8月3日発売)は「世界が尊敬する日本人100」特集。CHAI、猪子寿之、吾峠呼世晴、東信、岩崎明子、ヒカル・ナカムラ、菊野昌宏、阿古智子、小澤マリア……。免疫学者からユーチューバーまで、コロナ禍に負けず輝きを放つ日本の天才・異才・奇才100人を取り上げています。 「映画監督は自分のスタイルを持っていないとい…

日本の元セクシー女優、フィリピンに遊びに行ったら人生が急展開した

<中華圏や東南アジアで高い人気を誇る小澤マリア。女優業を引退後、新宿・歌舞伎町でラウンジバーを経営しながらストリップダンサーとしても活動していたが、思わぬ転機が訪れた。大らかなフィリピンを愛し、愛されてきたその半生> ※8月10日/17日号(8月3日発売)は「世界が尊敬する日本人100」特集。市川海老蔵、CHAI、猪子寿之、吾峠呼世晴、東信、岩崎明子、ヒカル・ナカムラ、菊野昌宏、阿古智子……。免疫学者からユーチューバーまで、コロナ禍に負けず輝きを放つ日本の天才・異才・奇才100人を取り上げて…

文化財の保存と公開、そのジレンマをデジタルで解決した『巨大映像で迫る五大絵師 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界- 』展の凄さ

<いままでにない迫力満点の絵画鑑賞体験を提供するデジタルアート展が開催中。そのダイナミズムに注目が集まりがちだが、美術館や博物館が長らく抱えていた「矛盾」を解消しうる技術を採用している> 日本画の代表ともいえる浮世絵や金屏風、そして金襖絵の数々を、巨大スクリーンに映し出すデジタルアート展『巨大映像で迫る五大絵師 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界- 』が、東京・大手町三井ホールにて、7月16日から開催されている。 解説シアターで作品の見るべきポイントをナレーションとともに紹介された後、葛飾北斎の『…

「東大卒なのに」と言われた日本人ゲーマー、ときど。「東大卒だからこそ」世界で輝く

<北米で「格闘ゲーム5人の神」の1人として知られ、56万ドルを稼ぐ。だが世界基準に達するまでには、スランプと苦闘があった> ※8月10日/17日号(8月3日発売)は「世界が尊敬する日本人100」特集。猪子寿之、吾峠呼世晴、東信、岩崎明子、ヒカル・ナカムラ、菊野昌宏、阿古智子、小澤マリア、CHAI、市川海老蔵……。免疫学者からユーチューバーまで、コロナ禍に負けず輝きを放つ日本の天才・異才・奇才100人を取り上げています。 スペックは一切不問、勝つことが是とされるeスポーツの世界で、ときど(本名…