米中天津会談、中国猛攻に「バイデン・習近平会談」言及できず──それでも習近平との近さを自慢するバイデン

アメリカのシャーマン国務副長官は天津で外交部高官と会談したが、中国の猛攻撃に遭い、「バイデン・習近平会談」の赤絨毯を敷くことはできなかった。しかしバイデンはなお習近平と会った時間の多さを自慢している。 会談設定前のいざこざ:高位の対談相手を望んだシャーマン ウェンディ・シャーマンは国務院副長官なので、中国では外交部副部長に相当する。7月20日、訪日した時にもシャーマンの対談相手は茂木外相ではなく、森健良(たけお)外務事務次官だった。 中国には複数の「外交部副部長級」がいるが、序列1位の斎玉は外交部の…

パリ五輪ロゴの出会い系アプリ激似説がネットで再燃

<このロゴについて「左スワイプ」とのコメントも…> 2024年にパリで開催されるオリンピックの公式ロゴが、出会い系アプリからアメリカの人気ドラマ『フレンズ』のレイチェルまで、あらゆるものに似ているとネット上で嘲笑されている。 このロゴは2019年には発表されていたが、東京五輪の開催に伴って再び関心が高まっているようだ。 La médaille, la flamme, Marianne.Voici le nouveau visage des Jeux Olympiques et Paralympi…

コロナでアメリカ人の平均寿命が大幅に短く…人種別の数字に大きな差が

新型コロナによる2020年のアメリカ人の死者は37万人以上。主にその影響で、20年のアメリカ人の平均寿命が前年よりも1歳半短い77.3歳だったことが疾病対策センター(CDC)の報告書で明らかになった。 第2次大戦中以来の大きな落ち込みだが、その数字には人種・民族間の格差も透けて見える。白人の平均寿命が7 8 . 8 歳から77.6歳へと1.2歳分短くなったのに対し、ヒスパニック系は81.8歳から78.8歳へと3.0歳も短縮。黒人も74.7歳から71.8歳へと2.9歳分短くなった。 これは質の高い医療…

女子陸上短距離ジョイナーの「伝説と疑惑の世界記録」は東京で破られる?

<ソウル五輪以来33年破られていない100と200の不滅の記録、圧倒的過ぎるだけにドーピング疑惑もつきまとった疑惑の記録は破られ、東京大会で歴史が作られるかもしれない> 陸上短距離の女王と呼ばれた故フロレンス・グリフィス・ジョイナーが1988年のソウル五輪で樹立したオリンピック記録は東京で破られる可能性があると、アメリカの元陸上代表でジョイナーの元夫のアル・ジョイナーがAP通信に語った。 ソウル五輪のジョイナー夫妻(1988) REUTERS 「フロー・ジョー」の愛称で親しまれたフロレンス・ジョイナ…

米国、ワクチン接種完了後もマスクの着用を推奨 2ヶ月で方針転換した背景

<CDCは、5月中旬、ワクチン接種の完了を条件としてマスクの着用は原則不要としていたが、7月27日方針を転換した> アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は2021年7月27日、米国内の感染拡大地域を対象に、新型コロナウイルスワクチンの接種を完了した人にも屋内でのマスクの着用を推奨する指針を発表した。学校の教職員や学童・生徒、来訪者も同様に、ワクチン接種の有無にかかわらず、マスクの着用が推奨される。 「デルタ株」の感染拡大で、2ヶ月で方針転換 CDCでは、5月中旬、「新型コロナウイルスワクチンの接種…

周到に準備されてきた中国ブロックチェーン覇権、来年ついに実を結ぶ?

<早々と来年の冬季五輪でデジタル人民元がデビュー。あらゆる業種の構造に分散化技術を導入し他国に先駆ける> 暑さもウイルス感染も真っ盛りの時期に始まったシュールな東京五輪はともかく、本来ならオリンピックは選手にとっても開催国にとっても最高の晴れ舞台だ。思い返せば2008年の夏、世界金融危機の直前に開かれた北京五輪の開会式では、中国古来の打楽器を総勢2008人の奏者が一糸乱れずに打ち鳴らし、高らかに現代中国の復権を告げた。 そして半年後、今度は北京で冬のオリンピックが開催される。もちろん中国政府はすごい…

トランプの後継者は誰か…有力候補は2人だが、本命はトランプ自身?

<次期大統領選へ早くも始動。しかし、共和党指名争いの行方は前大統領次第> 6月16日、テキサス州のグレッグ・アボット知事(共和党)は、州が独自で一般から寄付を集め、メキシコ国境に壁を建設すると発表。頭金2億5000万ドルを州予算から出すという。移民問題に弱腰とされるバイデン政権を批判する意図が見え見えだった。 2024年の大統領選にドナルド・トランプ前大統領が出馬するかが不透明ななか、アボットが大統領選に野心を抱いている証拠と受け取った共和党員や政治評論家も多い。 州知事再選を目指すアボット陣営は、…

米病院で開会した「もう一つのオリンピック」と、小さな金メダリストたち

<「彼らはこの瞬間のために9カ月間トレーニングしてきた」という> 東京で開催中のオリンピックは意外な場所で盛り上がりを見せている。 米ミズーリ州カンザスシティにある統合医療施設セント・ルークス・ヘルスシステムズの看護師たちが、「小さなアスリート」たちのためにユニフォームを編んだ。 インスタグラムに投稿された映像には、アメリカ代表をイメージした衣装を身にまとった新生児たちの姿が納まっている。テニスラケットやバスケットボール、ウエイトリフティングのバーベルを模した編み物が枕元に置かれ、さまざまなスポーツ…

新型コロナに感染するとIQも下がる!?(英研究)

<頭の副作用は「ブレインフォグ」だけじゃない。論理的思考や問題解決など高次の能力低下と感染歴に相関がみられた> 新型コロナウイルスに感染した人は、論理的思考能力や問題解決能力が低下する可能性がある――医学雑誌「ランセット」に、こんな研究報告が掲載された。 研究では、イギリスで行われた認知能力テスト「グレート・ブリテン・インテリジェンス・テスト(GBIT)」に参加した人々のデータを検証。まず、2020年1月から12月の間にGBITを受けた8万1337人のデータを基に、性別や民族、第一言語や居住国、職業…

権力を私物化する政治家が「保守」派とは思えない──に納得した

<「真の保守派こそ、誇りをもっていまの政治を叱り飛ばすべき」と主張する憲法学者の著書が教えてくれること> 『「人権」がわからない政治家たち』(小林節・著、日刊現代)は、2017年10月から2021年3月まで『日刊ゲンダイ』に掲載されたコラム「ここがおかしい 小林節が斬る!」の中から主要原稿を抜粋し、加筆・修正してまとめた書籍。 「現実の政治的な課題について、民主主義と人権を守る」という観点から評価を加え、解決策を提案しているのだという。 などと聞くと難しそうにも思えてしまうが、決して堅苦しいものでは…