私たち人間にとって鼻詰まりは非常に不快な悩みの1つです。
そんな鼻詰まりの中でも最悪なのが、鼻の穴を左右に隔てている壁「鼻中隔(びちゅうかく)」が強く曲がっているせいでおきる「鼻中隔湾曲症」という症状です。
アメリカ・ニューヨーク工科大学オステオパシー医学部(NYIT-COM)に所属するジェイソン・バーク氏ら研究チームは、ある種のワニも同様の鼻トラブルに悩まされていることを発見しました。
絶滅危惧種のワニ「インドガビアル(学名:Gavialis gangeticus)」は、その長い鼻の鼻中隔が歪んでいるため、鼻呼吸に苦労していたのです。
研究の詳細は、11月23日付の科学誌『Anatomical Record』に掲載されました。
目次 鼻の長いワニと鼻中隔湾曲症インドガビアルはずっと鼻づまりに悩まされていた 鼻の長いワニと鼻中隔湾曲症 インドガビアルは、地球上で最も希少なワニ…
参考文献
Research finds nasal problem plagued long-nosed crocodile relatives
https://phys.org/news/2021-12-nasal-problem-plagued-long-nosed-crocodile.html
Study: Nasal Problem Plagued Long-Nosed Crocodile Relatives
https://www.nyit.edu/box/features/study_nasal_problem_plagued_long_nosed_crocodile_relatives
元論文
Septal deviation in the nose of the longest faced crocodylian: A description of nasal anatomy and airflow in the Indian gharial (Gavialis gangeticus) with comments on acoustics
https://anatomypubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ar.24831