Dr.孝志郎(Dr. Koshiro) @Dr37273905 ご縁で中東の医学生を教えることがワイは多い。中東の医師国家試験の過去問で「吹き矢の先端に筋弛緩のベクロニウムがぬられて呼吸が弱く..」って、そんなわけあるかーーーい!ってツッコんだら「吹き矢は音がしないから暗殺によく使われるん」って逆に諭されて日本人でヨカッタナ…
マウスの「うつ状態を20分で治す点鼻薬」が開発される
未来の抗うつ薬は点鼻薬が主力かもしれません。
日本の東京理科大で行われた研究によれば、改良された抗うつ剤を点鼻薬でマウスに投与したところ、うつ状態がわずか20分で解消された可能性がある、とのこと。
研究で用いられた抗うつ薬は本来、脳内に直接投与するタイプのものでしたが、改良によって鼻粘膜への投与でも同じ効果を得られるようになったようです。
研究内容の詳細は『Journal of Controlled Release』に掲載されています。
目次 鼻から脳へ届く点鼻薬型の抗うつ薬を開発水責めでマウスを強制的に「うつ状態」にする難治性うつ病が20分で治る未来が来るかもしれない 鼻から脳へ届…
参考文献
On the Nose: Scientists Optimize Intranasal Anti-Depressant Drug Delivery to the Brain
https://www.tus.ac.jp/en/mediarelations/archive/20211111_8305.html
元論文
Usefulness of cell-penetrating peptides and penetration accelerating sequence for nose-to-brain delivery of glucagon-like peptide-2
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0168365921002947?via%3Dihub
2型糖尿病発症の兆候を19年前から予想できる血液検査が登場
現在、世界中の約6%が2型糖尿病で苦しんでおり、食事療法や運動療法、またインスリン注射で生活を大きく調整しています。
彼らの多くが、「糖尿病が発症する前に、その傾向を知りたかった」と考えていることでしょう。
そして最近、スウェーデン・ルンド大学(Lund University)臨床科学部に所属するヤン・デ・マリニス氏ら研究チームは、2型糖尿病の兆候が表れるタンパク質を発見しました。
これにより、発症のリスクを19年前から血液検査で知ることができます。
研究の詳細は、11月10日付の科学誌『Nature Communications』に掲載されました。
目次 2型糖尿病の発症は予測できるのか?特殊なタンパク質が2型糖尿病のバイオマーカーだと判明 2型糖尿病の発症は予測できるのか? 糖尿病患者の95%…
参考文献
Biomarker Discovered That Predicts Type 2 Diabetes Many Years Before Diagnosis
https://scitechdaily.com/biomarker-discovered-that-predicts-type-2-diabetes-many-years-before-diagnosis/
元論文
Elevated circulating follistatin associates with an increased risk of type 2 diabetes
https://www.nature.com/articles/s41467-021-26536-w
蘇生法にまつわる驚きの歴史「タバコ浣腸」
現代では、ほとんどの人が心肺蘇生法(CPR)を学ぶ機会があります。
医療従事者でなくても、心臓マッサージ(胸骨圧迫)と人工呼吸の方法、さまざまな場所に設置されているAEDの活用方法をある程度知っていることでしょう。
しかし、正しい心肺蘇生法がこれほど普及するまでには長い道のりがありました。
今回は蘇生法の歴史と、その中で生まれてきた奇妙な治療法をご紹介します。
目次 18世紀の蘇生「溺れた少年が息を吹き返す」18~19世紀の蘇生法「タバコ浣腸」外科医たちの介入と現代の蘇生法 18世紀の蘇生「溺れた少年が息を…
参考文献
Reversing death: the weird history of resuscitation
https://theconversation.com/reversing-death-the-weird-history-of-resuscitation-168592
コミケ99ではワクチン接種やPCR検査の証明書確認を実施→反マスク反ワクチン派、参加の為に証明書の偽造か借りるかを試みる
ねとらぼエンタ @itm_nlabenta チケット情報も公開されています コミックマーケット99、ワクチン接種やPCR検査の証明書を確認実施へ 両地区間を結ぶブリッジは原則通行禁止 nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/21… pic.twitter.com/pWp0eiQhmF 2021-11-12 17:44:45
振動する超分子薬で脊椎を損傷したマウスを再び歩かせることに成功!
事故後の車椅子生活が過去のものになるかもしれません。
米国ノースウェスタン大学で行われた研究によれば、脊椎を損傷して後ろ足が動かなくなったマウスに新開発の「振動する超分子薬」を注射したところ、再び歩けるようになった、とのこと。
脊椎の再生技術が実現すれば、多くの人々が再び自分の脚であるけるようになるでしょう。
しかし新開発の「超分子薬」とは、いったいどんなものなのでしょうか?
研究内容の詳細は11月11日に『Science』に掲載されています。
目次 脊椎を損傷したマウスを再び歩かせることに成功!振動する超分子薬で神経細胞にショックを与えて再生させる人間も注射1本で脊椎損傷を回復できるかもし…
参考文献
‘Dancing molecules’ successfully repair severe spinal cord injuries
https://news.northwestern.edu/stories/2021/11/dancing-molecules-successfully-repair-severe-spinal-cord-injuries/
In Astonishing Feat, a New Drug Reversed Paralysis in Mice With Spinal Cord Injury
https://www.sciencealert.com/new-drug-reversed-paralysis-in-mice-with-spinal-injuries
元論文
Bioactive scaffolds with enhanced supramolecular motion promote recovery from spinal cord injury
https://www.science.org/doi/10.1126/science.abh3602
「生存率1%以下」妊娠21週で生まれた男の子がギネス世界記録に認定される
今月10日、米南部・アラバマ州にて妊娠21週の早産で生まれた男の子が、「世界一の早産を生き延びた乳児」として、ギネス世界記録に認定されました。
男の子の名前は、カーティス・ミーンズ(Curtis Means)くん。
カーティスくんは、2020年7月5日に予定より4カ月も早く生まれ、出生時の生存確率は1%以下と宣告されていました。
しかしその後、奇跡的な回復を見せ、無事退院しています。
目次 生存確率1%に打ち勝った男の子 生存確率1%に打ち勝った男の子 母親のミシェル・バトラー(Michelle Butler)さんは、昨年、妊娠5…
参考文献
Baby born at 21 weeks survives, breaks world record
https://www.livescience.com/premature-baby-breaks-world-record
同性カップルの弁護士が病院で『パートナーではなく血縁者に来てもらって』と拒否された話。「ただの骨折なんだけど…」
南和行🏳️🌈(大阪弁護士会・松竹芸能) @minami_kazuyuki 今朝がた交通事故に遭い、救急搬送された病院で検査したら足の骨折と判明し、そのまま入院し手術待ちなりました。 吉田もすぐに来て書類に「家族 同性パートナー 住所も職場も本人に同じ」と書いたのですが「症状の説明と手術のことは血縁がある人にしてほしい」と…
メガネ歴ン十年のプログラマが眼内コンタクトレンズ手術をしてみた|TechRacho by BPS株式会社
morimorihogeです。飲食店の夜間営業解禁ほんとうれしい。 先日いわゆる眼内コンタクトレンズ手術(ICL)というやつをやりまして、小学生時代以来手放せなかったメガネを付けない生活を手に入れました。 ちょいちょいZoomとかで聞かれることもあったので、術後2か月以上経過したここいらでどんな感じだったかをまとめて…
「病気の記憶」だけで炎症が再発すると明らかに 病は気からを研究
記憶だけで体内で炎症が発生するようです。
イスラエル工科大学で行われた研究によって、脳には病気を記憶する回路があり、刺激するだけで病気と同じ部位に炎症が発生することが示されました。
免疫記憶といえば免疫細胞の仕事とばかり思われていましたが、脳も病気を記憶していたようです。
今回の研究によって、慢性炎症はもとより過敏性腸症候群、自己免疫疾患やアレルギー、さらには学校にいきたくなくて頭やお腹が痛くなる子供まで、心を原因にしたあらゆる症状の解明が進むと考えられます。
しかし、脳のどこに過去の病気の記憶が蓄えられているのでしょうか?
研究内容の詳細は11月8日に『Cell』で公開されています。
目次 記憶だけで内臓に炎症が発生すると判明! 病は気からの原理解明か脳は病気を記憶して備えている 記憶だけで内臓に炎症が発生すると判明! 病は気から…
参考文献
Exploring Psychosomatic Inflammation: How Perception and Memory Can Influence Illness
https://neurosciencenews.com/psychosomatic-inflammation-insular-19614/
元論文
Insular cortex neurons encode and retrieve specific immune responses
https://www.cell.com/cell/fulltext/S0092-8674(21)01223-X?_returnURL=https%3A%2F%2Flinkinghub.elsevier.com%2Fretrieve%2Fpii%2FS009286742101223X%3Fshowall%3Dtrue