100年前も今も変わらない? 芥川龍之介・与謝野晶子・菊池寛…文豪たちの遺した言葉から見る感染症

現在、世界中の人々は先の見えないコロナ禍で日常生活を一変させられ、不安な日々を送っているが、100年前も世界は同じような状況にあった。スペイン風邪は1918年から1920年にかけて世界を襲ったインフルエンザ・パンデミック…

城好き必読! 舞台裏も公開! 城郭イラストの第一人者と城郭研究家が語る復元イラストの魅力

『歴史群像』の人気連載「戦国の城」の復元イラストを中心にまとめた香川元太郎氏の城郭イラスト集『ワイド&パノラマ 鳥瞰・復元イラスト 戦国の城』が8月下旬に発売になりました。   本書掲載の105城には、40名近…

日米空母はどのようにして激突したか?“日米空母決戦”、南太平洋海戦の実相に迫る!『歴史群像10月号』

『歴史群像10月号』が発売中。第1特集「実録 南太平洋海戦[前編]ガ島をめぐる「日米空母決戦」への道程」、第2特集「陸軍南方進攻航空作戦~菅原道大の統率と第三飛行集団の戦い」、第3特集「戦国大名 尼子氏の興亡」ほか、「図…

オークションで「至宝」を見抜き、競り勝つために必要なもの

<ヘミングウェイの書簡、ナポレオンの死亡報告書、エディソンの試作品……。なぜ次々と大発見ができるのか。史料文書のプロ、ネイサン・ラーブが『歴史の鑑定人』に綴った歴史的至宝にまつわるミステリアスな物語> インターネットオークションやフリマアプリが身近な今、歴史上の偉人が書いた文書や著名人が使っていた物品を手に入れるのは、さほど難しくないようにも感じられる。 けれども、画面の中で見つけたそれらは、本当に真正品(ほんもの)だろうか。そんなに簡単に見極められるものだろうか。 『歴史の鑑定人――ナポレ…

アメリカ政治・社会の価値観の理解に欠かせない、レーガンのレガシー

<今年2月、生誕から110周年を迎えたロナルド・レーガンは底抜けの楽観主義だった。その存在は今も米国に影響を与えている> ロナルド・レーガンは、物語を披露することが大好きだった。2004年に亡くなったが、大統領時代にプロテスタントの聖職者の集会で挨拶をしたときのこと。レーガンは、同じ日に死んだ聖職者と政治家についての話をした。 2人は天国の入り口で門番のペテロに出迎えられた。ペテロは天国のルールを説明し、2人をそれぞれの住む家に案内した。聖職者の家は、1部屋にベッドとテーブルと椅子があるだけ。政治家…

通州事件、尖閣諸島戦時遭難事件… 昭和史に埋もれていた「事件」に光を当てる

<戦争が終わり、時間の経過と共に忘れられていったのではなく、元より埋没してしまっていた重大事件がある。当事者たちの証言をもとに、それらの事件から昭和の大戦を読み解く> 第二次大戦の終結から76年がたつ。徐々に歴史の彼方へと追いやられようとしている。だがそれ以前に、敗戦国となった日本で長らく埋もれてしまっていた数々の重大事件があると、ノンフィクション作家の早坂隆氏は言う。 このたび『大東亜戦争の事件簿――隠された昭和史の真実』(育鵬社)を上梓した早坂氏が、その「事件簿」の一部を特別に寄稿する。 ◇ ◇…

米作家ピート・ハミルの死から1年、妻・青木冨貴子がつづるハミルの声と「真実」

<昨年8月5日、米著名作家でジャーナリストのピート・ハミルが惜しまれつつ他界した。彼が探し続けた「真実」と今に生きる遺産とは──ハミルの愛したニューヨークから、妻でジャーナリストの青木冨貴子がつづる> ピートに初めて会ったのは、彼が初来日した1984年3月6日、月刊誌「諸君!」の連載でインタビューしたときのことだった。短編集『ニューヨーク・スケッチブック』(82年、邦訳・河出書房新社)で注目を集め、自伝的小説『ブルックリン物語』(83年、筑摩書房)が出たところだったが、何より映画『幸福(しあわせ)の…