憲法の話(長いです) – 内田樹の研究室

もうすぐ出るSB新書の『戦後民主主義に僕から一票』には憲法について過去にブログに載せた文章がいくつか再録されている。これもその一つ。ただし、新書化に際して大幅に加筆したので、オリジナルの2倍くらいの量になっている。今日は11月3日。日本国憲法公布から75年経った。改めて憲法について考えたい。 私が憲…

いったいなぜ? 戦前の「牛鍋」が「すき焼き」に名前を変えた文化的背景(アーバン ライフ メトロ) – Yahoo!ニュース

東京における現在の牛肉のすき焼きは、戦前「牛鍋」と呼ばれていました。それではいつ、なぜ名前がすき焼きに変わったのでしょうか? 【ランキング】「ひとり鍋で食べたい鍋」トップ5 すき焼きは何位? よく耳にするのが、1923(大正12)年の関東大震災で東京の牛鍋屋が衰退し、かわりに関西のすき焼き屋が東京に進出し…

【孤高の国母】(127)二・二六事件秘話 決起将校は「当然自決…」

二・二六事件の鎮圧に向かう戦車部隊=昭和11年2月、東京・赤坂山王下付近昭和11年2月28日、帝都の雪を鮮血に染めた二・二六事件の発生から3日目の午後、東京・赤坂表町の秩父宮邸を歩兵第3連隊第3中隊長の森田利八が訪ね、雍仁(やすひと)親王の前で挙手の礼をした。 森田は加わっていないが、第3連隊から…

おすすめの世界史の本教えて

なろうで小説を投稿している。もう7年目になる。 今年完結した最新作が初めて総合評価2000pt超えた。 ちょっと自信がついて、今までレッドオーシャンなので避けてきた西欧中世風FTにチャレンジしようと思いたった。 だが、歴史をあまりにも知らなくて詰んでいる。 知ったうえで気にせず書くならいい。 しかし、まったく…

木炭を運ぶ女性

ナショナル ジオグラフィック英語版1911年11月号より(白黒写真に手で彩色)。 写真:WILLIAM W. CHAPIN 大きな俵を背負った女性が石畳で立ち止まり、こちらを振り返る。ここは日光の山中。俵の中身は木炭で、ここまで5キロ近く歩いてきた。さらに1.5キロほど離れた場所まで荷物を運び、その対価として、いくばくかの代…

正規表現の”正規”とは何か気になったら正規表現の歴史を紐解くことになってしまった話

正規表現の"正規"って何 ある時ふと思いました。 「正規表現の"正規"って何だろう?」 「何を根拠に"正規"を名乗っているのか?」 と。 「誰かが『これが正規の表現だ』と言ったはず」で、 「それは周りにどうやって"正規"だと認められたのだろう」 ということが気になったので調べてみました。 "正規表現"という名前で…

「テレビ史上最高と言われる映像がこちら…」1977年に撮影されたロケット発射の瞬間 : らばQ

「テレビ史上最高と言われる映像がこちら…」1977年に撮影されたロケット発射の瞬間 1977年8月に打ち上げられたボイジャー2号。木星、土星、天王星、海王星などの接近に成功した無人宇宙探査機です。 このロケット発射を撮影したBBCの番組が、テレビ史上最高の映像であると称えられていました。 The Greatest Shot in Tel…

書店を続けたかった・・・江戸時代から続く老舗の幕引き担う思い » Lmaga.jp

在りし日の「豊住書店」店内。1978年8月25日撮影。歴史や美術、文化財に造詣が深く、名物店主として知られた先代の豊住謹一さんと亡くなった豊住勝郎さん(42歳の時) 1816年に三重県の伊賀上野で出版業から始まったとされ、創業205年とも伝わる(公には1867年創業)「桂雲堂豊住書店」(奈良県奈良市)が、…

なぜ中台の緊張はここまで強まったのか? 台湾情勢を歴史で読み解く

<米中対立の狭間で「最も危険な場所」とされる台湾。大国に翻弄され生き残った歴史は今の複雑な地域情勢につながっている> 「台湾史」はいつから始まったのか。この問題を語ろうとするだけで、台湾では猛烈な論争が起きる。 日本史の始まりは、天照大神(あまてらすおおみかみ)だろうが、邪馬台国だろうが、一本しかない歴史の起点がどこにあるか、という問題にすぎない。ところが台湾の場合、事情が違ってくる。台湾史をめぐり、時間軸も地理も全く異なる複数の歴史観が存在するからだ。 1つは、台湾が世界の舞台に登場した400年前…

台湾の人気映画からにじみ出る、台湾人の自意識と本当の「親日」度

<かつての「台湾ニューシネマ」から、娯楽重視のエンタメ路線へ。変わる台湾映画ににじむ社会と政治と人々の変遷> 映画はスクリーンの中と外の2つの時をアーカイブする。1987年の戒厳令解除後、台湾人が自ら台湾史を撮り始めてから、わずか30年余り。映画が映し出すのは、あの時撮れなかった物語だけではない。今、人々はどんな物語を見たいのか、映画はその社会の欲望の証言者でもある。 現在日本で公開中のジョン・スー(徐漢強)監督『返校 言葉が消えた日』(2019年)は、戦後、国民党による恐怖政治が行われた白色テロ期…