海洋に現れた生態系「プラスチック圏」の謎に迫る | 微生物がプラごみを食べてくれるの?

海洋に流れ出たプラスチックごみは、海の生態系を壊しているだけではなかった。プラスチックごみの上に乗って浮遊する生物からそれを食べる微生物まで、独自の生態系を育む場所を生み出しているという。 プラスチックボトルは海洋ごみの大半を占め、概算では毎分100万本が海に流れ出ている。その最大の“罪人”がペットボ…

意外と知らない「国民1人あたりのCO2排出量」 1位はサウジ、2位は豪、日本は何位? | 一目でわかる「先進国の歴史的責任」

英グラスゴーで開催された国連の気候変動サミット(COP26)で主要な争点のひとつとなったのが、「先進国の歴史的責任」だ。 産業革命以降の気温上昇の要因になっている温室効果ガスを大量に排出してきたのは先進国だが、その温暖化によって甚大な被害を受けているのはインフラや経済が脆弱な途上国である。先進国はそう…

ギャラリー:今まさに起きている気候変動、その脅威と希望 写真26点

インド北部のラダック地方にそびえる、「氷の仏塔」と呼ばれる巨大な円錐形の氷。雪が減少し、氷河が後退していくなか、水を氷として蓄えるために作られた。シャラ・フクツェイ村の近くにある、高さ33.5メートルのこの塔は、氷の仏塔コンテストで優勝したものだ。塔には約700万リットルの水が蓄えられていて、4つの村で…

マクドナルド 肉使わないハンバーガー アメリカで試験販売開始 | NHKニュース

環境問題などへの意識が高まる中、ハンバーガーチェーン大手のマクドナルドは、アメリカで、肉を一切使わず、植物由来の原料で作った代替肉のハンバーガーの試験販売を始めました。 マクドナルドは3日、アメリカのカリフォルニア州やテキサス州などの一部の店舗で、植物由来の代替肉を使ったハンバーガーの試験販売を始…

気候変動にどう立ち向かう? COP26で問われていること

フランス、リヨンの上空に広がる大気汚染。10月31日から11月12日まで英スコットランドのグラスゴーで開催される国連の気候変動会議は、温暖化を抑えるための行動を世界レベルで加速させることを目的としている。(PHOTOGRAPH BY PHILIPPE DESMAZES, AFP, GETTY IMAGES) 英スコットランドのグラスゴーで、第26回国連気候…

環境破壊への警鐘を鳴らし、見る人の心を揺さぶるアート作品たち

<立ち枯れた木々、海中に沈む彫刻の森、ボートから眺める作品群など。芸術の力で人々に行動を呼びかける9作品> アートの世界では、作品を介して気候変動や環境問題への関心を高めようという動きが出ている。作品から何かを感じてもらえれば、解決に向けた行動や自然との関係の再構築につながるはずと作家たちは期待している。 ===== 01. 『ゴースト・フォレスト』 マンハッタン(ニューヨーク) ROBERT NICKELSBERG/GETTY IMAGES ゴースト・フォレストとは、海水面の上昇、ハリケーンや干ば…

なぜ今、日本でSDGsへの関心が高まっているのか

<2015年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)だが、日本で潮目が変わったのは2017年。いま未来へ向けたさまざまな努力が重ねられており、世界をリードするような企業も生まれ始めている。Think the Earthの上田壮一理事に聞いた> ニューズウィーク日本版では、8月24日発売(8月31日号)の「日本を変えるSDGs」特集で、大企業から自治体、ベンチャーまで、日本のさまざまなSDGs事例を取り上げている。 最近話題に上ることの多いSDGs(持続可能な開発目標)だが、なぜ今、関心が高ま…

草原や川より、森林のそばに住む子どもの方が、認知力が発達することがわかった

<英国で行われた調査で森林のそばに住む子どもの方が、草原や川のそばに住んでいる子どもと比べ、認知力が発達することがわかった> 3500人以上を対象にした大規模調査 森林のそばに住む子どもの方が、草原や川のそばに住んでいる子どもと比べ、認知力が発達し、メンタルヘルスや全体的な心身の健やかさが良い状態にあることが、英国で行われた調査で明らかになった。調査結果は、英国の科学誌ネイチャー・サステナビリティ(電子版)に掲載されている。 この類では最大級とみられる今回の調査を行ったのは、英国のユニバーシティ・カ…