「市民のための市役所」が照らし出す民主主義の可能性:映画『ボストン市庁舎』フレデリック・ワイズマン監督インタヴュー

2016年のアカデミー賞で名誉賞を受賞するなど、ドキュメンタリー映画の巨匠として知られるフレデリック・ワイズマン監督。彼が最新作の舞台に選んだのは、生まれ故郷マサチューセッツ州のボストン市庁舎。多様な人種、文化、価値観が共存する大都市で、“市民のための市役所”として奮闘するボストン市庁舎の挑戦はいかなる都市の未来を提示するのか──。作家・コラムニストの新元良一を前に、ワイズマン監督が語り出す。

もっと没入感のあるオンラインイヴェントを:「Mingle PARTY」が切り拓くイマーシヴ3DCG体験

タイル状に並ぶ顔に、動きのない退屈な舞台設定、いまやすっかりおなじみになったオンライン・トークイヴェントにもそろそろイノヴェイションが必要だ──少なくとも、クリエイティヴ集団PARTYはそう考えている。パーソナルモビリティと「CG背景同期制御」を組み合わせることで、これまでにないイマーシヴなオンライン視聴体験を実現した「Mingle PARTY」が世界で初めて実装されたのは、そう、「WIRED CONFERENCE 2021」のあの舞台だ。

アクティヴィジョン・ブリザードのCEOが、性差別的な企業文化を“放置”してきたことの罪

大手ゲーム会社アクティヴィジョン・ブリザードで、性差別的な企業文化をCEOが“放置”してきたことに反発した社員たちがストライキに踏み切った。社員たちは問題を明らかにした報道を根拠にCEOのロバート・コティックの辞任を求めているが、会社側も本人も「誤解を招くような見解」であるとして報道内容を否定している。

アート界の欺瞞とダイヴァーシティ:『皮膚を売った男』カウテール・ベン・ハニア監督インタヴュー

物議を醸し出す作品を世に送り出してきた現代アーティスト、ヴィル・デルボアの「TIM」をモチーフにした『皮膚を売った男』は、「自由」と引き換えに「芸術作品」となったシリア難民が主人公の挑発的な傑作だ。“悪魔の取引”で手に入れた「自由」は、果たして幸福へのパスポートなのか。チュニジア出身の気鋭の女性監督カウテール・ベン・ハニアが、野心作で描き出すアート界の欺瞞とダイヴァーシティ。