温暖化が進む地球と、倒壊したフロリダのコンドミニアムとの共通項は?

2021年6月にフロリダで13階建てのコンドミニアムが倒壊し、98人が亡くなる大惨事が起きた。この建物では以前から大規模な損傷の存在と修繕工事の必要性が指摘されていたが、膨大なコストが理由で先延ばしにされていた。どこかで聞いた話ではないか? そう、急速に温暖化が進む地球の話だ──。『WIRED』US版エディター・アット・ラージ(編集主幹)のスティーヴン・レヴィによる考察。

大規模な「太陽嵐」がインターネットを破壊する? 専門家による警告の深刻度

太陽の活動により大量のプラズマが放出されることで起きる「太陽嵐」の影響で、インターネットが壊滅的なダメージを受ける危険性が明らかになった。地磁気の乱れによって海底に敷設された光ファイバーケーブルの設備が故障し、インターネットが機能不全に陥るというのだ。このほど専門家が発表した論文では、“インターネットの終わり”に備えることの重要性が指摘されている。

火山の噴火は、小規模でも世界を大混乱に陥れる:研究で特定された「危機地点」の存在

火山が噴火すると、場所によっては火山灰や津波などの影響でインフラが壊滅的な被害を受ける危険性がある──。そんな研究結果が、このほど公表された。なかでも地震活動の監視などの注意が求められるのは、重要なインフラが近接している7カ所の「危機地点」だ。

マイアミのマンション倒壊事故は、気候変動で“崩壊”する「地球の未来」を暗示している

米国のマイアミで2021年6月に起きたマンション倒壊事故は多くの死傷者を出す悲劇となったが、実はわたしたちが暮らす地球で深刻化している気候変動と共通項がある。建物に深刻な損傷があることを住民たちが認識していながら、対応に動いていなかったのだ。この地球における気候変動が深刻化して多大な被害をもたらすなか、この事故は「地球の未来」を暗示すると同時に重要な教訓になりうる。