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先鋭的な表現手法で世界に批評的な視点をもたらす「現代美術」。その表現の深層には、必ずや人類学的、民俗学的な文脈が流れている。気鋭の民俗学者・畑中章宏が現代美術を読み解く不定期連載第5回は、国立新美術館で開催されている「ファッション イン ジャパン 1945-2020―流行と社会」。日本人が身に着けてきたものの流行風俗や社会との関係を膨大な資料とともに詳解する展覧会とその周辺から、「衣」と「身」の変容を「考古学的」に探索する。