南米発・ラムダ株はどれだけ怖いのか、豪ウイルス学者が解説

<南米を中心に感染拡大中、日本でも確認された変異株・ラムダは、既存株より感染力が強く、抗体の中和効果もいくらか下がるとされる。ワクチンは有効なのか。研究からいま分かっていることは> ※本誌8月24日号「日本人が知らない 変異株の正体」特集より 2020年8月に南米のペルーで最初に報告された新型コロナウイルスの変異株「ラムダ株」は、南米を中心に世界の約30カ国に広がっている。 現在、南米では新型コロナウイルスの新規感染者の20%以上がラムダ株に感染しているという(編集部注:日本では7月20日に羽田空港…

<動画>怖くないふり?ジムや遊園地ではしゃぐタリバン戦闘員

<制圧したカブールのジムや遊園地でリラックスするごく「普通」のタリバン戦闘員の動画が浮上。怖くないふりなのか?> 先週末、アフガニスタンの首都カブールを電光石火で奪取したばかりの反政府勢力タリバンの戦闘員が、もぬけの空になった大統領宮殿のジムで体を鍛える珍しい映像がネットに浮上した。 「カブールの大統領宮殿で筋トレをするタリバン」と題した動画は、中東のニュースサイド「ムルハク」が8月16日にツイッターに投稿した。 عناصر "#طالبان" يمارسون الرياضة ف…

タリバン、アフガニスタン制圧後初の会見 女性の尊重表明「20年前とは大きく異なる」

イスラム主義組織タリバンは17日、首都カブールでアフガニスタン制圧後初の記者会見を開き、諸外国との平和的な関係を望むとともにアフガン政府の兵士らに報復しないと強調し、イスラム法の枠組みの中で女性の権利を尊重すると表明した。具体的な内容には触れていないが、20年前の支配時より姿勢が軟化していることが示唆された。タリバンは1996─2001年に、イスラム法(シャリーア)に基づき女性の就労を禁止し、石打ち刑などを実施。少女は学校に行くことも許されず、女性が外出する際には全身を覆うブルカの着用が義務付けられ…

絶滅が迫るスマトラトラ、2頭の赤ちゃんがお披露目

<インドネシアのサファリパークでお披露目された2頭の赤ちゃんトラだが、絶滅の足音が近付いている> 生後2カ月のスマトラトラの2頭の赤ちゃん「イシャナ」と「アウラ」が7月末、ジャワ島のサファリパークで開かれた「国際トラの日」イベントでお披露目された。 ワシントン条約で保護されているが、現存する野生のスマトラトラはわずか400頭。絶滅の足音が近づいていると、世界自然保護基金(WWF)は警告している。…

ビジネスに名文はいらぬ…マニュアル的に必要十分な文章を書く3つの鉄則

<「伝える」ことが目的のビジネス文書に、名文は不要だ。にもかかわらず、うまく書こうとしてムダな努力を重ねていないだろうか。コツさえつかめば、誰でも「相手を動かす文章」は書けるようになる> SNSの普及により、老いも若きも玄人も素人も、文章を書く機会が増えた。SNSに投稿するかは別にしても、リモートワークが日常になった今、文字ベースでのやりとりがこれまで以上に重要になっていることは間違いない。 上司や同僚、取引先からこんな指摘を受けたことはないだろうか? 「結局、何が言いたいのか?」 「根拠が弱い!」…

草原や川より、森林のそばに住む子どもの方が、認知力が発達することがわかった

<英国で行われた調査で森林のそばに住む子どもの方が、草原や川のそばに住んでいる子どもと比べ、認知力が発達することがわかった> 3500人以上を対象にした大規模調査 森林のそばに住む子どもの方が、草原や川のそばに住んでいる子どもと比べ、認知力が発達し、メンタルヘルスや全体的な心身の健やかさが良い状態にあることが、英国で行われた調査で明らかになった。調査結果は、英国の科学誌ネイチャー・サステナビリティ(電子版)に掲載されている。 この類では最大級とみられる今回の調査を行ったのは、英国のユニバーシティ・カ…

汚物まみれのケージで見つかった23匹の瀕死の犬

<床には糞尿だけでなく、他の犬の骨まで> 米ケンタッキー州にある動物保護施設で糞尿の散乱したケージから23匹の犬が救出された。 錆びついた檻の中には他の犬の遺体まで放置されていたという。 ホプキンス郡の非営利団体ヒューメイン・ソサイエティー(HCHS)は先週日曜日に、近隣の郡の施設から犬が溢れているという連絡を受けたことをフェイスブックに公表。投稿によると、犬の状況と状態についての説明を聞いた後、支援に同意したという。 ケージの中の犬たちは、糞や尿、他の犬のものと見られる骨の上で餌を食べていた。すべ…

<閲覧注意>命懸けで離陸する米軍機に取り付き、落下したアフガンの男たち

<突然の政権崩壊で混乱に陥ったアフガニスタンの首都カブールで、アメリカ人を国外退避させる米軍機に乗せてくれと追いすがる> 米軍の輸送機がアフガニスタンのカブール国際空港を離陸したとき、国外へ脱出しようと必死で機体に取り付いた若い男性が、上空から落下したと、現地報道が伝えた。その恐ろしい動画の視聴回数は100万回を超えた。 アフガニスタンの地元ニュース「アスバカ」が投稿した動画では、上空を飛行する機体から、識別不能の2つの「点」が落ちる様子が見てとれる。 「カブール空港から離陸する航空機を撮影したこの動画には、2人が飛行機から落ちて住宅街に突っ込んでいく様子が映っている」という説明が添えられた11秒の動画は、視聴回数が100万回を超えた。 落ちた2人はアフガニスタン人の男性で、米軍のC17輸送機の車輪付近にしがみついていたとアスバカは伝える。 Exclusive- A clear video (from other angle) of men falling from C-17. They were Clinging to some parts of the plane that took off from Kabul airport today. #Talibans #Afghanistan #Afghanishtan pic.twitter.com/CMNW5ngqrK— Aśvaka – آسواکا News Agency (@AsvakaNews) August 16, 2021 Exclusive – The video shows a flight from #Kabul airport where two people are thrown from a plane into the the people’s homes.#Afghanistan #Taliban pic.twitter.com/GlSgjNApJj— Aśvaka – آسواکا News Agency (@AsvakaNews) August 16, 2021 「カブール空港近くに暮らす地元の人たちの話によれば、航空機の車輪付近にしがみついていた若い男性が、住宅街の上に落下した」と、アスバカは8月16日のツイートのなかで述べている。「住民の1人はこの話を確認し、犠牲者が落下したときには大きな、すさまじい音がしたと話した」 ===== アスバカが公開した別の動画には、カブールのハイルカハナ地区近くの地面に落下した男性の遺体を、地元の人々が回収していると見られる様子が映っている(閲覧注意)。 Warning-Graphic Locals while collecting the bodies of three men Clinging to the wheels of the plane that took off from #Kabul airport, they were then fell to the ground near Khairkahana area of Kabul#Afghanistan #Taliban pic.twitter.com/N14U55CZmj— Aśvaka – آسواکا News Agency (@AsvakaNews) August 16, 2021 「カブール空港を離陸する航空機の車輪付近にしがみつき、その後、カブールのハイルカハナ地区近くの地面に落下した3人の男性の遺体を回収する住民」と、アスバカは説明している。 ジャーナリストのアフメル・ハーンが投稿した動画には、搭乗ブリッジに入り込もうとする無数の人々が、タラップをよじ登る様子が映っている。 The sheer helplessness at Kabul airport. It’s heartbreaking! #KabulHasFallen pic.twitter.com/brA3WRdPp8— Ahmer Khan (@ahmermkhan) August 16, 2021 「今朝のカブール空港では、絶望的な場面が繰り広げられている」と、ハーンはツイートした。「カブール空港には、無数のアフガニスタン人がいる。彼らは、動き出した飛行機を追って走っている」 別の動画には、滑走路を移動して離陸態勢に入ろうとする米軍機と、それに並んで走る大勢のアフガニスタン人たちが映っている。一握りの男性たちが翼の下に入り込み、機体側面にしがみついているように見える。 Not a

新型コロナの起源論争で、中国を擁護していたスイス人学者が謎の「消失」

<新型コロナウイルスの「武漢研究所流出説」に対抗する、中国側の主張の論拠となる人物だったはずだが……> 中国国営メディアは、ここのところ盛んに引用していた「ウィルソン・エドワーズ」なる人物の名をそっと削除している。エドワーズはスイス人生物学者で、新型コロナウイルスの発生源は米メリーランド州にある米軍の生物兵器研究拠点フォートディートリックだと糾弾していた人物……のはずだったが、8月10日に在中国スイス大使館が、そんな人物は「存在しない」との声明を発表した。 アメリカが武漢ウイルス研究…

新型コロナ根絶は理論的に可能…集団免疫なくとも NZ研究

<天然痘の根絶よりも難しいが決して不可能ではない、と研究チームは分析している> 長期化する新型コロナだが、根絶を諦めるのはまだ早いようだ。ニュージーランドの研究チームがこのたび、コロナ根絶は難しい試みではあるが不可能ではないとの試算結果を発表した。 研究チームは根絶の可能性を評価するため、17の指標を評価項目として取り上げ、それぞれを3点満点で評価した。指標は、ワクチンの入手可能性や長期的な免疫の実現性、公衆衛生対策による影響などの疫学的要因から、政治上のメッセージと国民の関心など、社会的要因までを…