<映画スターの政治サイトがZ世代の関心を引き付けている。若い世代の有権者は今後の政治の流れを変えるかもしれない> 米連邦議会の議員ともなれば、事務所には陳情・苦情の電話が山ほどかかってくる。たいていはスタッフが丁重にお引き取り願うのだが、ある男の電話は、ほぼ確実につないでもらえるらしい。 男の名はクリス・エバンス。そう、映画『アベンジャーズ』シリーズのキャプテン・アメリカ役で知られる人気俳優だ。この6月13日で40歳になったばかりだが、最近は連邦議会議事堂に通い詰め、上下両院の議員たちに話を聞き、今…
韓国の繁華街、外国人旅行者に依存してきた明洞は一人負け
<長引く新型コロナの影響で韓国の繁華街の中でも明暗が分かれている。弘大や梨泰院などは人々がわずかながら戻るなか、韓国最大の繁華街である明洞は客離れが続いている……> 新型コロナウイルス感染症の長期化で、韓国の繁華街の中でも明暗が分かれている。韓国不動産院が発表した「商業用不動産賃貸動向」による21年度第2四半期の韓国全土の中大規模店空室率は13.1%で、第1四半期と比べて0.1%増加した。全国の小規模商店空室率は6.4%、首都ソウルは6.5%で前期と変わりない。 ソウル・弘大(ホンデ)の小規…
池内恵、細谷雄一、待鳥聡史が語り合った「山崎正和論」〈1周忌〉
<日本を代表する知識人・山崎正和が2020年8月19日にこの世を去り、1年がたった。池内恵・東京大学教授、細谷雄一・慶応義塾大学教授、待鳥聡史・京都大学教授という70年代生まれの論客が語り合った、山崎正和との出会いと思い出を再録する> ※座談会は2020年8月28日放送の「国際政治チャンネル」より。本稿は『別冊アステイオン それぞれの山崎正和』(CCCメディアハウス)所収。 「文学便覧」の人 ■池内 山崎先生は私たちの共通の、何と言うんでしょうね? ■細谷 「メンター」じゃないですか? ■池内 私た…
「あの客室乗務員は誰?」地上828メートル、世界の頂点でほほ笑む女性
<合成も特殊効果も一切なし。エミレーツ航空の話題CM、その舞台裏とは> 828メートルある世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」の頂に女性客室乗務員が立った。それもグリーンバックを使った合成や特殊効果ではない。 30秒のCMは青空の下、エミレーツ航空の制服を着た女性がプラカードを掲げたシーンから始まる。次々とめくられるプラカードにはこうある。 「UAEがイギリスのアンバーリスト国になったので、私たちは世界の頂上にいるような気分です」 このCMは、コロナ規制が緩和されたイギリスからの観光客誘致を目的に制…
アフガン難民危機がくる、「EUだけでは手に負えない」(マクロン)
<突如、実権を掌握したタリバンの支配を恐れるアフガン人が、国外へ逃れてくる。2015年のシリア難民危機以来の対応を世界は迫られることになる> 8月15日、アフガニスタンの反政府勢力タリバンが全土を掌握、首都カブールを陥落させたことで、アフガン難民危機への懸念が広がっている。米軍の撤退方針が明らかになった2月以降、欧州連合(EU)の欧州庇護支援事務所(EASO)には多くの難民申請が寄せられるようになっており、5月には月4648件に達していたと、AP通信は報じている。 加盟国の外相は8月17日に緊急会合…
タリバン政権のテロ復活抑止に関する米中攻防――中露が「テロを許さない」と威嚇する皮肉
タリバン政権誕生に際して世界が最も心配するのはテロ活動の復活だ。しかし中露が連携してタリバンにテロ活動を許さないと威嚇している。特に中国はウイグル弾圧の口実として「反テロ対策」を強調してきた。それに対してアメリカ(ポンペオ前国務長官)は「テロ組織は既に存在しないことを確認している」として中国のウイグル弾圧を非難してきた。だから中国は何が何でも「テロ活動は許さない」とタリバンに対して叫び続けているのである。「反テロ対策」に関する米中攻防とタリバンとの関係に注目して考察する。 8月9日の中露「反テロ」軍…
イギリスが受け入れる香港からの脱出者に、中国スパイが紛れ込んでいる
<中国による香港弾圧への「対抗措置」として開かれた渡英への道が、中国に悪用される日> 香港からイギリスへの移住申請者の中に、中国スパイが紛れ込んでいる――英タイムズ紙は8月9日、英政府関係者のコメントとして、英政府がその存在を「認識している」と報じた。中国が香港の民主活動家への弾圧を強めるなか、イギリスは香港を脱出する移住希望者に特別ビザを発行している。このビザ申請者の中に、反体制派に成り済ました中国の工作員が紛れ込んでいるというのだ。 中国は2020年6月、反体制的な言論を封じる国家安全維持法(国…
先進国の身勝手なブースター接種はかえって危険な変異株を生み出しかねない
<アメリカと一部富裕国でワクチンの追加接種を行う計画が具体化しているが、専門家とWHOは世界的な集団免疫の獲得をめざすべきと警告している> バイデン政権は新型コロナウイルスワクチンの3回目の投与を、早ければ9月中旬に開始する準備を進めている。だが有力な免疫学者は、全世界にワクチン接種を普及させることよりも先に、富裕国が自国民の免疫をさらに高める「ブースター」接種を優先するならば、世界はますます致死性の高い変異株出現の危険にさらされることになると警告する。 ロイター通信は8月16日、アメリカ政府が2回…
日本は学校中退者の7割以上が「希望」を持てない社会
<欧米諸国と比較すると日本の学校中退者のフルタイム就業率はかなり低い> 小田急線の車内で今月、乗客が無差別に切りつけられる事件が発生した。犯人は36歳の男で、「自分の人生はクソみたい」「幸せそうな女性を見ると殺したくなる」と語っている。それで凶行に及ぶとはまったくもって身勝手だが、メンタルの屈折が当人の境遇に由来する可能性もある。 大学を中退し、不安定な職を転々としていたとのことだが、日本では学校を中退、すなわち標準コースを外れた者への風当たりは強い。では日本の中退者がごくわずかかというと、そうでも…
<動画>怖くないふり?ジムや遊園地ではしゃぐタリバン戦闘員
<制圧したカブールのジムや遊園地でリラックスするごく「普通」のタリバン戦闘員の動画が浮上。怖くないふりなのか?> 先週末、アフガニスタンの首都カブールを電光石火で奪取したばかりの反政府勢力タリバンの戦闘員が、もぬけの空になった大統領宮殿のジムで体を鍛える珍しい映像がネットに浮上した。 「カブールの大統領宮殿で筋トレをするタリバン」と題した動画は、中東のニュースサイド「ムルハク」が8月16日にツイッターに投稿した。 عناصر "#طالبان" يمارسون الرياضة ف…