<中国との緊張感が高まり、米中対立の「発火点」との声も上がる台湾。データから見えてくる経済力、軍事力、国力は> 資料:外務省、CIA、WORLD FACTBOOK
管理職の中国出張は危険…外資企業を待つ共産党「人質外交」の罠
<ビジネスマンの身柄を突然拘束して、交渉を有利に運ぶ「切り札」にする。共産党政府の狡猾な戦術に屈してはならない> 9月25日、中国当局に3年近く身柄を拘束されていたカナダ人マイケル・コブリグとマイケル・スパバが釈放され帰国した。カナダ当局に拘束されていた中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)の孟晩舟(モン・ワンチョウ)副会長兼最高財務責任者(CFO)が米司法省との司法取引に合意して釈放された直後だ。この事実は、2人の拘束理由が中国側の主張した「国家の安全を脅かした疑い」ではなかっ…
台湾緊張、飛来した中国機の数だけでなく編成が物語る本気度
<日本近海で民主主義陣営が合同演習を繰り広げるなか、中国軍機が大挙して台湾の防空識別圏に進入> 台湾はここ数十年で「最も厳しい」状況に直面している──過去最多に上った中国軍機の接近を受け、台湾の国防トップがそう警告を発した。 今月に入り中国軍機は4日連続で台湾沖の上空を飛行。10月4日には過去最高の56機が飛来し、台湾に揺さぶりをかけた。飛行したのは国際空域だが、台湾国防軍は挑発行動のエスカレートを警戒している。 台湾の邱国正国防部長(国防相に相当)は議会で10月6日、中台間の緊張の高まりは「私が軍…
65歳以上の熱関連死亡はこの20年で50%以上増加──220以上の医学雑誌が緊急提言
<220以上の医学雑誌は、地球温暖化防止に向けた緊急対策を講じるよう、各国政府や国際機関に求める提言を連名で発表した> 地球温暖化は私たちの健康にも深刻な影響を及ぼしつつある。2021年9月の国連総会や同年11月に英グラスゴーで開催される第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に先立ち、「ランセット」、「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)」、「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)」を含む220以上の医学雑誌は、地球温暖化防止に向けた緊急対策を講じるよう、…
2匹の挙動不審なドーベルマン、植木鉢を倒したのはどっち?
<「こんなに分かりやすい罪悪感の表れはない」と話題に> 目に入ったものは何でも食べ、隙あらば家の中を荒らす。犬は何かと騒々しい動物だ。 ただ、彼らが得意なのは散らかしたり混乱させることだけでなく、反省するのもまた上手なのである。自分が悪いことをしたと分かっていて、許しを乞うためにひれ伏すことも珍しくない。 2匹のドーベルマンの飼い主であるアンバーリー・ザモラがTikTokに公開した映像を見れば、いたずらした後の犬がどんな表情を見せるのかがよく分かる。 @amberlyzamora Let’s tak…
オンライン授業の拡大を妨げる家庭のIT環境格差
<全国的に各家庭でのPC端末、通信環境の不足がオンライン授業の支障となっていて、都市部と地方での格差も大きい> 昨年は新型コロナウイルスの影響で、全国の学校が一斉休校を迫られた。それに伴いオンライン授業などが導入された。初めての試みだったが、なかなか一筋縄ではいかなかったようだ。円滑な実施を妨げたのは、十分な通信環境がない家庭が少なくなかった実態だ。 これを受け、今年の『全国学力・学習状況調査』では、2020年4月以降の臨時休校中、家庭でのICT(情報通信技術)学習に際して支障となったことを問うてい…
ノーベル平和賞は香港で踏ん張る独立系メディアに
<世界中で言論の自由が試練に直面する今こそ、ノーベル平和賞は香港のフリープレスに与えられるべきだ> 10月8日に発表される2021年のノーベル平和賞には、300を超える個人や組織が候補として推薦されている。そのひとつは、香港のニュースサイトだ。 香港フリー・プレス(HKFP)は、2015年にクラウドファンディングで設立された香港の独立系ジャーナリズムの最後のシンボルのひとつであり、これまで香港の民主化運動や、2020年夏に国家安全維持法が制定されて以降の中国政府による弾圧などを報じてきた。 中国本土…
「中国封じ込め策には抜け穴がある」、パキスタン首相独占インタビュー
<アフガニスタンや中国と地理的・戦略的に深く結び付いたパキスタン。カーン首相が語る対米関係と対テロ対策の本音> 本誌は9月にパキスタンのイムラン・カーン首相への単独インタビューを実施した。聞き手は外交担当シニアライターのトム・オコナー、やりとりはeメールで行われた。 なぜいまパキスタンか。この国がアフガニスタンとも中国とも、地理的かつ戦略的に深く結ばれているからだ。カーン首相は自らの目標や南アジアの現況に対する憂慮を率直に語り、アメリカは今後もアフガニスタンに関与すべきだとし、その理由を説明した。こ…
スティーブ・ジョブズが見通した未来、外した未来
<史上最高のテクノロジー予言者スティーブ・ジョブズの没後10年、彼が予想した未来はどの程度実現したのか。その一部を検証してみた> 今年の10月5日、アップルの共同創設者スティーブ・ジョブズがこの世を去って10年が過ぎた。ジョブズは、テクノロジーの将来を見通した史上最も偉大なビジョナリーの1人。彼が設立したアップルは現在、時価総額2兆ドルを超え、世界で最も価値のある企業となった。 ジョブズの偉業は疑いの余地がない。2011年10月5日に亡くなって以来、アップルは繁栄を続けている。株価は10年前の11倍…
<南シナ海>米英空母含む6カ国軍の合同演習、中国海軍が追尾していた
<衛星画像の分析で、南シナ海で中国の軍艦が米英の空母打撃群を追尾していたことが明らかになった> 南シナ海で行われた6カ国による共同訓練を前に、中国海軍が、米英軍の空母打撃群を追尾する目的で軍艦を展開したとみられることが、衛星画像の分析により10月5日になって判明した。 ベトナム、ホーチミン在住の海事評論家、ズアン・ダンがツイッターに掲載した衛星画像を見ると、米海軍カール・ヴィンソン空母打撃群と、英海軍のクイーン・エリザベス空母打撃群の艦船が5日、フィリピン西岸の沖合を航行している様子がわかる。 US…