マウスには捕食者の熱を検知する「赤外線探知毛」があるかもしれない

マウスには捕食者の熱を検知する赤外線探知「毛」がある可能性!
Credit:Ian M. Baker . Infrared antenna-like structures in mammalian fur . Royal Society Open Science (2021)

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マウスの「毛」には赤外線を探知する機能があるかもしれません。

民間企業で働く物理学者、ベイカー氏によって行われた研究により、4種類あるマウスの体毛のうちの1つが、ネコなどの捕食者の体温を検出するのに最適な、赤外線センサーと同様の構造をしていることが示されました。

毛を使って全周囲の熱源を探知することができれば、背後から迫るネコなどの捕食者を検知可能になり、生存率が飛躍的に高められると考えられます。

またマウスが熱を検出する能力は、ネコにも影響を与え、湿って冷たくなった鼻を前に突き出し高温の目を細める「狩りのポーズ」をうみだした可能性もあるとのこと。

研究内容の詳細は12月8日に『Royal Society Open Science』で公開されました。

目次 マウスには捕食者の熱を検知する「赤外線探知毛」がある可能性!マウスの毛の一部は赤外線センサーと同じ構造をしていたラットを用いた実証実験が進行中…

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参考文献

Some Mammals May Use Specialized Hairs to Detect Predators’ Heat
https://www.the-scientist.com/news-opinion/some-mammals-may-use-specialized-hairs-to-detect-predators-heat-69534

元論文

Infrared antenna-like structures in mammalian fur
https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsos.210740

平たい顔のブルドッグは、他のイヌより20種の病気にかかりやすかった – ナゾロジー

Credit: jp.depositphotos 全ての画像を見る 「フレンチブルドッグは深刻な健康問題を抱えており、この犬種はもはや医学的見地から”典型的な犬”と見なすことはできない」 王立獣医学校(RVC・英)はこのほど、延べ2万4631頭のイヌ(うちフレンチブルドッグ2781頭)の健康記録を分析した結果、このような厳しい警告を発す…

平たい顔のブルドッグは、他のイヌより20種の病気にかかりやすかった

平たい顔のブルドッグは、他の犬種より疾患リスクが高いと判明
Credit: jp.depositphotos

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「フレンチブルドッグは深刻な健康問題を抱えており、この犬種はもはや医学的見地から”典型的な犬”と見なすことはできない」

王立獣医学校(RVC・英)はこのほど、延べ2万4631頭のイヌ(うちフレンチブルドッグ2781頭)の健康記録を分析した結果、このような厳しい警告を発するに至りました。

平たい顔をしたブルドッグは、鼻孔狭窄や閉塞性気道症候群を含む20の一般的な疾患リスクが、他の犬種よりはるかに高いことが判明したのです。

研究チームは、これを受け、疾患リスクを減らすため、フレンチブルドッグをより穏やかな形態へと変化させる必要性があると述べています。

研究は、12月16日付けで学術誌『Canine Medicine and Genetics』に掲載されました。

目次 最大の武器「平たい顔」が致命的に? 最大の武器「平たい顔」が致命的に? 本研究では、2016年以降にイギリス全土の動物病院がRVCのデータベー…

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参考文献

Think twice before getting a French Bulldog: Flat-faced breed is at higher risk of 20 common disorders and has such severe health problems that it can no longer be considered a ‘typical dog’, vets warn
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-10313459/Pets-French-bulldogs-severe-health-issues-no-longer-considered-typical-dogs.html

元論文

French Bulldogs differ to other dogs in the UK in propensity for many common disorders: a VetCompass study
https://cgejournal.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40575-021-00112-3

イヌにもお気に入りのクリスマスソングがあった

イヌにもお気に入りのクリスマスソングがあった⁉︎
Credit: jp.depositphotos

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クリスマスまであと10日となりました。

この時期になると、テレビや街中でもクリスマスソングを聞く機会が増えましたが、それを楽しみにしているのは私たちだけではありません。

このほど、イギリス盲導犬協会「Guide Dogs」の新しい調査により、イヌにもお気に入りのクリスマスソングがあることが示唆されました。

イギリス全土における1000人の飼い主とその愛犬を対象にした調査で判明した、イヌの好きなクリスマスソングTOP10を紹介していきます。

目次 イヌが好きなクリスマスソングTOP10 イヌが好きなクリスマスソングTOP10 本調査は、飼い主に対し複数の質問に回答してもらうアンケート方式…

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参考文献

That’s paw-some! Dogs prefer upbeat Christmas songs – with Wham!’s Last Christmas and Mariah Carey’s All I Want for Christmas is You topping the list, study finds
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-10309353/Dogs-prefer-upbeat-Christmas-songs-Whams-Christmas.html

史上最大級の「巨大マンボウ」に遭遇 米カリフォルニア沿岸

史上最大級の巨大マンボウに遭遇(米カリフォルニア州)
Credit: Rich German(livescience) – Enormous sunfish surprises paddleboarders off Laguna Beach(2021)

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今月2日、カリフォルニア州ラグナ・ビーチの近海で、パドルボートをしていた二人組の下に、巨大マンボウが出現しました。

二人によれば、「突如そばに現れ、海底に沈んでいくまで30分ほど一緒にいた」という。

マンボウ属は現時点で、マンボウ・ウシマンボウ・カクレマンボウの3種に分類されます。

今回見つかったのはマンボウで、その種の中では、史上最大級の一つとのことです。

目次 過去最大クラスの一つ、全長3メートルに迫る可能性も 過去最大クラスの一つ、全長3メートルに迫る可能性も 今回のマンボウは突如あらわれたため、正…

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参考文献

Enormous sunfish surprises paddleboarders off Laguna Beach
https://www.livescience.com/giant-sunfish-encounter-paddleboarders

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最高級のお香「龍涎香」はマッコウクジラのうんち? いい匂いがする理由とは

マッコウクジラから作り出される「アンバーグリス」とは?
Credit: en.wikipedia

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アンバーグリス(Ambergris)という物質をご存知でしょうか?

これは”灰色の琥珀”を意味する古フランス語のambre gris(アンブル・グリ)に由来し、日本では龍涎香(りゅうぜんこう)の名で知られています。

龍涎香と聞いて分かるように、アンバーグリスは独特の芳香性を持つ、世界で最もエキゾチックかつ高価な香料の一つです。

香水の原料や香りを持続させる保留剤として利用され、その価値は金と同等。クオリティの高い場合には、数百万〜数千万の高額で取引されるという。

一方、アンバーグリスは、英語圏で「Whale Vomit(クジラの嘔吐物)」と呼ばれています。

そう、アンバーグリスを作り出すのはクジラなのです。

しかし、クジラの嘔吐物が、よい香りを放つとはにわかに信じがたいこと。

そこで、クジラの嘔吐物がなぜ心地よい香りを放つのか、そして、なぜこれほど高価なのかについて説明していきます。

 

目次 アンバーグリスはどうやって作られるのかどんな「香り」を放つ? アンバーグリスはどうやって作られるのか アンバーグリスは、英名で「クジラの嘔吐物…

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参考文献

Why Is Whale Vomit Used In Perfumes?
https://www.scienceabc.com/nature/animals/why-is-whale-vomit-used-in-perfumes.html

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ウーパールーパーが陸生への「変態能力」を手に入れてしまった裏話

水生から陸生に変態するアホロートルの裏話とは
Credit: Courtney Bailey(iflscience) – Axolotls Can Spontaneously Turn From Aquatic Animals To Air-Breathing Land Creatures(2021)

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「アホロートル」という生物をご存知でしょうか?

アホロートル (Axolotl)とは、アステカ文明で使われたナワトル語の「水」と「犬」を組み合わせたもの。

メキシコ原産の両生類の仲間で、一般には、メキシコサンショウウオ(学名:Ambystoma mexicanum)の名で通っています。

メキシコサンショウウオ、つまり、ウーパールーパーのことです。

ここでは「アホロートル」と呼ぶことにしますが、彼らには稀に、水生から陸生に変態する現象が起きます。

アホロートルは元々、水中で一生を過ごす生物だったのですが、ある出来事がきっかけで「変態」の能力を獲得してしまったのです。

そこで今回は、ペットとしても人気なアホロートルについて、変態を手に入れるに至った裏話も含め、紹介していきます。

目次 死ぬまで「幼い姿」のままなぜ「変態能力」を手に入れてしまったのか 死ぬまで「幼い姿」のまま 野生のアホロートルは、メキシコの首都メキシコシティ…

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参考文献

Aquatic Axolotls Can Spontaneously Turn Into Air-Breathing Axolotl Morphs
https://www.iflscience.com/plants-and-animals/aquatic-axolotls-can-spontaneously-turn-into-airbreathing-axolotl-morphs/