マウスの「毛」には赤外線を探知する機能があるかもしれません。
民間企業で働く物理学者、ベイカー氏によって行われた研究により、4種類あるマウスの体毛のうちの1つが、ネコなどの捕食者の体温を検出するのに最適な、赤外線センサーと同様の構造をしていることが示されました。
毛を使って全周囲の熱源を探知することができれば、背後から迫るネコなどの捕食者を検知可能になり、生存率が飛躍的に高められると考えられます。
またマウスが熱を検出する能力は、ネコにも影響を与え、湿って冷たくなった鼻を前に突き出し高温の目を細める「狩りのポーズ」をうみだした可能性もあるとのこと。
研究内容の詳細は12月8日に『Royal Society Open Science』で公開されました。
目次 マウスには捕食者の熱を検知する「赤外線探知毛」がある可能性!マウスの毛の一部は赤外線センサーと同じ構造をしていたラットを用いた実証実験が進行中…
参考文献
Some Mammals May Use Specialized Hairs to Detect Predators’ Heat
https://www.the-scientist.com/news-opinion/some-mammals-may-use-specialized-hairs-to-detect-predators-heat-69534
元論文
Infrared antenna-like structures in mammalian fur
https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsos.210740