『阿久悠と松本隆』を読んだ話

『阿久悠と松本隆』をKindleで読んだ。阿久悠と松本隆 (朝日新書)中川右介朝日新聞出版2017-11-13世代からすると阿久悠さんはだいぶ上で松本隆さんは少し上かな。ただ圧倒的に馴染みのある曲は阿久悠さん。松本さんのは知ってるのは多いけど、馴染みがあるかというとそれほど…

日本の古本屋 / 古本を柳田国男の「偶然記録」として読む――著者の意図や観点からズラす(古本の読み方2)

前回、古本とは時代がズレている本で、それが価値観のズレに自動変換されるので、そこを突っ込めば楽しく読めるはずと説いた。今回は、観点をズラシて読む読み方をご紹介する。もちろん、新刊書でもこれは使える方法なのだけれど、特に古本について有効なのだ。 ■いま生きている業界/知識分野ならよいけれど 現在、日本…

日本の古本屋 / 「総ルビ」や「著者略歴」の効用――古本を分析書誌してみる(古本の読み方3)

初回、前回と、価値観のズレを読んだり、観点をズラして「読み替え」たりした。今回は真正面から戦前古本のテキストを読んでみる。即物的な読み方、あるいは「分析書誌」と言ってもよいかもしれない。 ■戦前本は造りのルールが違う――例えば、パラルビvs.総ルビ 戦前本には、今の我々が知らない共通ルールがいくつかある…

読書記録の書き方6選×おすすめアプリ6選 – STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア

読書の質を高めたいなら、読書記録がおすすめ。要約、感想、心に残った文章などを書き残せば、より深く記憶に刻めますよ。 有識者が推奨する読書記録テンプレートや書き方のコツ、便利なツールなど詳しくご紹介します。 読書記録のメリット これまで読んだ本を振り返れる 本の内容を整理できる 本の知識を活用しやすい …

はるかな未来から少し先のニューノーマルまで、パンデミック後の多様な世界を表現する韓国SFアンソロジー──『最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集』 – 基本読書

最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集 作者:キム・チョヨプ,デュナ,チョン・ソヨン,キム・イファン,ペ・ミョンフン,イ・ジョンサン河出書房新社Amazonこの『最後のライオニ』は韓国の作家6人がパンデミック、感染症をテーマに短篇を書いたSFアンソロジーである。韓国語の原書が刊行されたのは20年9月のことで、よ…

Yu Izumi – 『悪い言語哲学入門』紹介・サポートページ

『悪い言語哲学入門』(2022 ちくま新書)のためのページです. 出版社書籍紹介 基本情報 2022年2月9日発売 新書判・256ページ ISBN 978-4-480-07455-3 価格 ¥840+税 Amazon 紀伊国屋書店 honto 目次 第1章 悪口とは何か—「悪い」言語哲学入門を始める 1 私たちは言語のエキスパートではない 日本語には「悪い」ことば…

「産業革命史」雑感

「産業革命史~イノベーションに見る国際秩序の変遷」
郭四志
ちくま新書 1609
2021.10.10

興味深く読み終える。400ページ近い分厚い新書だが
あっという間に読み切った。
副題にある通り、イノベーション(産業革命)が起こるたびに
起こったヘゲモニー国家の変遷を追っている。
第1次での英国、第2次での米……

【電子書籍セール!1/12まで】集英社冬デジ2022!オレンジ文庫40選 – 読書する日々と備忘録

各電子書籍ストアで集英社冬デジ2022がスタートしています。 コミックのノベライズ作品や直木賞作家の文芸小説、話題の新書など300点以上が対象で、楽天がクーポンで30%OFF、hontoがクーポンで40%OFF、BWでは集英社のライトノベルや文芸小説がコイン+25%還元など、他電子書籍ストアで若干利率や方法などは異なるものの…

面白かった本2021 – phaの日記

毎年やっている、今年読んで面白かった本のまとめです。 今年はブックガイド本『人生の土台となる読書』を出したので、その関連の読書が多かったかも。マンガは『このマンガがすごい!2022』でも審査員として選んでいるので、そちらもよかったら見てみてください。 では行きます。 をのひなお『明日、私は誰かのカノジョ…