近年の研究で、ティラノサウルスは実は鈍足だったことが分かってきています。
「じゃあ、恐竜は大して足が速くないんだ」というと、もちろんそんなことはありません。
ガタイの良すぎるティラノサウルスは、足への負担が大きかったため、速く走れなかっただけで、恐竜には様々なサイズがいます。
そしてこのほど、ラ・リオハ大学(University of La Rioja・スペイン)の最新研究で、市街地を走る自動車と同等のスピードを誇る恐竜の存在が確認されました。
これは、新たに見つかった2頭の恐竜の足跡から算出された結果で、時速27.7マイル(約44.6キロ)に達したとのことです。
研究は、12月9日付けで学術誌『Scientific Reports』に掲載されています。
目次 足跡から最高レベルの「俊足」と判明 足跡から最高レベルの「俊足」と判明 2頭の恐竜の足跡は、スペイン北東部ログローニョのラ・リオハ州で発見され…
参考文献
Meat-eating dinosaurs were terrifyingly fast, footprints reveal
https://www.livescience.com/fossil-tracks-speedy-dinosaurs
Footprints show some two-legged dinosaurs were agile
https://phys.org/news/2021-12-footprints-two-legged-dinosaurs-agile.html
元論文
Fast-running theropods tracks from the Early Cretaceous of La Rioja, Spain
https://www.nature.com/articles/s41598-021-02557-9