波間に消えた第8の大陸「ジーランディア」、想定より5億年古かったことが判明

<地下のラボで砂粒をより分ける地道な研究が、地球の過去の姿を明らかにした> 小さな島国であるニュージーランドの周囲の海域には、ジーランディアと呼ばれる大陸地殻が広がっている。ニュージーランドの南東から北西にかけての領域に広がり、北西の端はオーストラリア大陸の沖合にまで迫る。 その面積は490万平方キロほどに達しており、オーストラリアと比べると3分の2ほどというサイズ感だ。その一部はニュージーランド北島・南島やニューカレドニア島などとして海面上に顔を覗かせているが、全体の94%が海面下に沈んでいる。ほ…

ヨーロッパ最大の活火山、噴火でさらに伸びていた 伊エトナ火山

<新たな火口が出現。山頂の位置が移動し、標高も増していた> 今年2月から噴火活動が続くイタリアのエトナ火山が、噴火によって標高を伸ばしていたことがわかった。同じシチリア島内に本部を置くイタリア国立地球物理・火山学研究所(INVG)が衛星画像を分析したところ、2018年に観測されていた記録を31メートル上回り、3357メートルとなっていることが判明した。 エトナ火山は以前からヨーロッパの活火山として最高の標高を誇っていたが、6ヶ月間続く火山活動によってこの記録を自ら塗り替えたことになる。火口付近に噴出…

「地球の自転速度が遅くなったことで地球大気の酸素量が増えた」との新たな説が発表される

<独マックスプランク海洋微生物学研究所などが、「地球の自転速度の変化が地球大気の酸素化と関連している可能性がある」との新たな説を発表した> 地球は、約45億年前に誕生して以降、月の引力によって自転速度が遅くなり、1日の長さが徐々に伸びている。 1日の長さはわずか6時間だった 地球誕生直後の1日の長さはわずか6時間であったが、14億年前には約18時間40分にまで長くなった。1日の長さは、1世紀あたり1.8ミリ秒長くなっていると推定されている。 また、地球誕生直後、地球大気や海洋にはわずかな酸素しか存在…