太陽と月の重力が動植物の行動に影響を与えていると判明

月と太陽の重力は地球の動植物の行動に影響していた
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地球の生物はすべて、太陽・月による重力変動を受けながら進化してきました。

これは生物の活動リズムと関係する可能性があるということは、以前から指摘されていましたが、それはとても小さな力であるため科学的には軽視されがちでした。

今回、ブラジルのカンピーナス大学(UNICAMP)とイギリスのブリストル大学( University of Bristol)の二人の研究者は、重力潮汐力が生物の活動リズムを常に形成してきた知覚可能な力であることを、新たな研究から示しました。

この研究では、広範な文献のメタ分析を通じて、サンゴの繁殖力や、ひまわりの苗の成長、等脚類の遊泳パターンが太陽・月の重力と関連することを明らかにしています。

研究の詳細は、科学雑誌Journal of Experimental Botany』に11月2日付で掲載されています。

目次 月と太陽が地球に与える影響生命が示すリズム 月と太陽が地球に与える影響 今回の研究の話題に入る前に、まず太陽と月が地球に与えている重力の影響に…

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参考文献

Gravitational action of sun and moon influences behavior of animals and plants, study shows
https://phys.org/news/2022-01-gravitational-action-sun-moon-behavior.html

元論文

Are cyclic plant and animal behaviours driven by gravimetric mechanical forces?
https://academic.oup.com/jxb/advance-article/doi/10.1093/jxb/erab462/6417250

今週19日は月を見て。98%も欠ける「ほぼ皆既」部分月食を観測できます

月食のイメージ
Credit: David Paleino / SPACE.com

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今月は月がかなり大きく欠ける部分月食が見られると、天文好きの間で話題になっています。今の時期は月がきれいに見えるうえ、天候に恵まれそうな日が多いので期待大ですね。

そこで今回は、より月食を楽しめる情報をお伝えしたいと思います。

目次 「ほぼ皆既」の部分月食が見られる!月食にはどんな種類がある?月食の色の違い月食がコロンブスを救った!?次回の月食はいつ? 「ほぼ皆既」の部分月…

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参考文献

11月19日は部分月食(2021年11月)
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2021/11-topics03.html
Why Does the Moon Turn Red?
https://www.timeanddate.com/eclipse/why-does-moon-look-red-lunar-eclipse.html
10 Surprising Facts About Lunar Eclipses
https://www.space.com/30669-10-surprising-lunar-eclipse-facts.html

「地球の自転速度が遅くなったことで地球大気の酸素量が増えた」との新たな説が発表される

<独マックスプランク海洋微生物学研究所などが、「地球の自転速度の変化が地球大気の酸素化と関連している可能性がある」との新たな説を発表した> 地球は、約45億年前に誕生して以降、月の引力によって自転速度が遅くなり、1日の長さが徐々に伸びている。 1日の長さはわずか6時間だった 地球誕生直後の1日の長さはわずか6時間であったが、14億年前には約18時間40分にまで長くなった。1日の長さは、1世紀あたり1.8ミリ秒長くなっていると推定されている。 また、地球誕生直後、地球大気や海洋にはわずかな酸素しか存在…