実写版「カウボーイビバップ」が背負う“重荷”と、避けられない運命

SFアニメをNetflixが実写化したドラマ「カウボーイビバップ」の配信が始まった。幅広い人気を誇る原作の実写化だけに期待値は高かったが、過去にアニメの実写版への翻案において元のアニメの本質を描き出せたことはないことを考えると、実写版がオリジナルのアニメ版のファンを落胆させることは避けられない運命だったのかもしれない。

SIGGRAPH ASIA 2021 TOKYOが更新するコンピューターグラフィクスの“リアル” ゲスト:塩田 周三(シーグラフアジア2021カンファレンスチェア/ポリゴン・ピクチュアズ代表取締役/CEO)[音声配信]

アートやアニメーション、ゲームといった分野にとどまらず、いまや日常とミラーワールドやメタヴァースが地続きとなった時代において、CGやインタラクティヴ技術で世界を牽引するエンジニアやクリエイター、科学者やアーティストたちは「SIGGRAPH ASIA 2021 TOKYO」でいかなる“リアル”を描いてみせるのか。カンファレンスチェアを務めるポリゴン・ピクチュアズの塩田周三に展望を訊いた。

デジタルの光、リアルのデジタル・コンヴァージェンス:SZ Newsletter VOL.107[CULTURE]

カームテクノロジーが『陰翳礼讃』のように空間の佇まいや気配を生みだすとすれば、CGがつくりだす“デジタルの光”はそこにどんな陰翳をもたらすだろうか? それらが結局のところ光の波長であるならば、物理的な世界とメタヴァースの間に、はたして「現実」であることの違いはあるのだろうか? 今週のSZメンバーシップのテーマ「CULTURE」に寄せて、現実のデジタル・コンヴァージェンスを考察する編集長からのニュースレター。

ピクサーの成功を支えた知られざる天才、アルヴィ・レイ・スミスとピクセルの歴史(後篇)

ピクサーの共同設立者であり現在のコンピューターアニメーションの発明の立役者のひとりでもあるアルヴィ・レイ・スミスは、2021年に刊行した著作『A Biography of the Pixel』(ピクセルの歴史)』[未邦訳]において、アナログとデジタルの現実の間に違いはないという確信に満ちた主張を展開している。ジョージ・ルーカスにもスティーブ・ジョブズにもその信念を理解されず、ピクサーの礎を築きながらも歴史に忘れ去られた天才の半生を追ったスティーヴン・…

ピクサーの成功を支えた知られざる天才、アルヴィ・レイ・スミスとピクセルの歴史(前篇)

ピクサーの共同設立者であり現在のコンピューターアニメーションの発明の立役者のひとりでもあるアルヴィ・レイ・スミスは、あのスティーブ・ジョブズによって完全に干され、歴史の表舞台から姿を消すことになる。だが、いまあなたが使っているフォトショップの技術は基本的に彼が生みだしたものだ。そればかりか自律走行車やARなど画像処理や機械視覚に関する技術はどれも、彼がこの世界にもたらしたと言っていい。その知られざる半生を前後篇で追う。

TVアニメ『SPY×FAMILY』

世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。 東国 オスタニア と 西国 ウェスタリス は、十数年間にわたる冷戦状態にあった。 西国の情報局対東課〈 WISE ワイズ 〉所属である凄腕スパイの〈 黄昏 たそがれ 〉は、東西平和を脅かす危険人物である、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの戦争計画を探る…

札幌から世界へ。Netflixだから生まれたアニメ映画『ブライト:サムライソウル』の舞台裏

Netflixオリジナルの3DCGアニメ映画『ブライト:サムライソウル』が2021年10月12日に全世界に配信された。ハリウッド実写映画『ブライト』のスピンオフアニメ作品としてその世界観を継承しながら、舞台を幕末から明治にかけての日本に設定した本作。クリエイティヴ主導で妥協なしに、しかも札幌で制作するという独自性を貫いたスタイルは、なぜ成立したのか。監督のイシグロキョウヘイが答えた。

出渕裕ロングインタビュー2 出渕裕と長浜忠夫と大隅正秋と

前回は「出渕裕ロングインタビュー1 出渕裕とブチメカと富野由悠季」 ――その、初対面のころのお話を少し伺いたいのですが、出渕さんはそのあとメカデザイナーとして、長浜忠夫監督と組む方が先で、今伺った、氷川竜介さんと一緒に富野由悠季監督にお会いしたのは、お仕事としてとか、そういう前提があったわけではない…