ティモシー・モートンが語る、パンデミックという「ハイパーオブジェクト」(前篇)

人間には「巨大すぎて不可知な」存在である「ハイパーオブジェクト」という概念を提唱し、リアリズム的なエコロジー思考を説くティモシー・モートンにとって、コロナウイルスはわたしたちが不浄で荒廃した世界の生態系「ダークエコロジー」の中で生きていることの証左だ。『自然なきエコロジー』で人新世の時代の新しい環境哲学を確立したモートンを訪ねた。