問い直される「自己(セルフ)」の同一性、関係性のなかで育まれる「ケア」の未来を探って:WIRED CONFERENCE 2021レポート(DAY3)

社会生物学の父E.O.ウィルソンの有名な言葉に「人類における本当の問題は、旧石器時代の感情と、中世の古臭い社会制度と、神のようなテクノロジーを同時に手にしていることだ」というものがある。WIRED CONFERENCE 2021の3日目は「Self+Care」をテーマに掲げ、次々と新しいテクノロジーが登場するなか、旧石器時代から変わらない感情をもつセルフ(自己)はいかに拡張され、それを「ケア」することの意味はいかに変容しうるのか(しえないのか)を考え…

関係性のなかに生まれる「コモンズ」、それを支えるルールや合意形成の未来像:WIRED CONFERENCE 2021レポート(DAY2)

「未来」という人類の共有地(コモンズ)を取り戻し、 その生成と再生のための萌芽を見出すための3DAYSカンファレンス「WIRED CONFERENCE 2021」。2日目は雑誌最新号とも連動するかたちで、「NEW COMMONS」をテーマに掲げた。 「クリエイティブ・コモンズ」からウェルビーイングという心理的資源までを「コモンズ」の射程で捉えながら、そうしたコモンズを支える信頼、ルール、合意形成の未来像を問う。

いくつもの未来を生成するために、都市はあらゆるプロトタイピングの場となる:WIRED CONFERENCE 2021レポート(DAY1)

都市という複雑系のなかで〈わたし〉 は〈みんな〉といかに「再生する未来」をたぐり寄せることができるのか──。「FUTURE:re-generative 未来を再生せよ!」を全体テーマに開催した「WIRED CONFERENCE 2021」。その第1日目は、行政からミラーワールド、コミュニティデザイン、建築、コモングラウンド、インクルーシヴデザインまで多様なキーワードへと枝分かれしながら「CITY」がもつ可能性に迫った。

リアルな場でのテックカンファレンスが、厳重な検査と“グータッチ”で復活し始めた

コロナ禍でオンライン開催となっていたテックカンファレンスの一部が、リアルな場に戻り始めている。業界の大物たちが集まる「Code Conference」では、登壇者や参加者はワクチンカードの確認や鼻腔スワブ検体による検査を経て会場に入り、会釈やグータッチで交流していた。こうした進め方は、完全対面式で再開されるカンファレンスの将来を占うものになるかもしれない。