スペースXのミッション「Inspiration4」は、“宇宙旅行”には終わらない:その成功が象徴する新たな宇宙時代の幕開け

スペースXによる完全民間宇宙飛行ミッション「Inspiration4」は、4人のクルーが宇宙での3日間の滞在を終えて地球に帰還した。このミッションは宇宙機関が一切関与していないことで「宇宙飛行の新たな時代の幕開け」とされるが、それだけではない。Inspiration4の偉業が示唆する宇宙開発のこれからと、あるべき姿を読み解いていく。

スペースXによる初の「民間人だけの宇宙旅行」の成功は、新たな産業の始まりを告げる“号砲”となる

世界で初めて民間人だけで宇宙を“旅行”するスペースXのミッション「インスピレーション4」が成功し、4人のクルーが地球に帰還した。短時間ではなく3日間にわたる宇宙への旅を民間人だけで実現させた今回のミッションは、民間の宇宙旅行産業の始まりを告げる“号砲”でもある。