「社会に悪影響な配信者」は問答無用で追放、人気の女性配信者を排除した中国当局

<「お下品」な動画で人気を博していた女性のアカウントが「永久停止」に。ネットの不適切コンテンツ一掃を進める当局の粛正だと話題に> TikTokの中国本土版「抖音(ドウイン)」で700万人以上のフォロワー数を誇る型破りなライブ配信者が9月2日、何の前触れもなくソーシャルメディアから削除された。中国の規制当局は現在、国内のエンターテインメント業界の粛清を進めている真っ最中だ。 ここ1週間ほどの間にソーシャルメディアで起きている大きな変化を見守ってきたユーザーたちは、中国共産党の幹部にとって「正しい」エン…

環境破壊への警鐘を鳴らし、見る人の心を揺さぶるアート作品たち

<立ち枯れた木々、海中に沈む彫刻の森、ボートから眺める作品群など。芸術の力で人々に行動を呼びかける9作品> アートの世界では、作品を介して気候変動や環境問題への関心を高めようという動きが出ている。作品から何かを感じてもらえれば、解決に向けた行動や自然との関係の再構築につながるはずと作家たちは期待している。 ===== 01. 『ゴースト・フォレスト』 マンハッタン(ニューヨーク) ROBERT NICKELSBERG/GETTY IMAGES ゴースト・フォレストとは、海水面の上昇、ハリケーンや干ば…

イベルメクチンの売り上げが米で24倍に、コロナ治療のつもりが救急治療室が満杯に

<アメリカでは家畜用の寄生虫駆除薬であるイベルメクチンをコロナ治療薬として勝手に服用し、具合が悪くなって救急車で運び込まれる患者が急増> 米オクラホマ州郊外のある医師によれば、馬用の寄生虫駆除薬に使われるイベルメクチンを新型コロナウイルス感染症の治療薬として過剰摂取した人々が、地元の病院の救急処置室を埋め尽くしているという。 同州東部と南部の複数の救急処置室に勤務しているジェイソン・マクエリエ医師は、地元テレビ局KFOR-TVに対して、「この薬の服用にあたって医師の処方が必要なのには理由がある。場合…

日本はわずか5% DX時代に必須のCDOとは何か?

<諸外国に比べ、日本に圧倒的に少ない役職がCDO(チーフ・デジタル・オフィサー)だ。DXが課題となるなか、企業はCDOを雇って何をすべきなのか。その答えは、意外とアナログかもしれない> コロナ禍以降、デジタル技術で事業モデルなどの変革を促すデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速している。 実際、リモートワークに切り替わったことで業務の効率化・生産性の向上を実感している人も多いのではないだろうか(逆に生産性の低下を感じている人もいるかもしれないが、それはまた別の問題だ)。 DXが推進されたこと…

巨大なとさかを持つ約1億年前の翼竜の骨格が発見される

<サンパウロ大学で収蔵されている約3000個の標本から、翼竜の一種「トゥパンダクティルス・ナビガンス」のほぼ完全な骨格と軟組織の一部が見つかった> 2013年にブラジル・サンパウロ州サントス港での強制捜査により警察が押収し、サンパウロ大学で収蔵されている約3000個の標本から、前期白亜紀(約1億4500万年前から約1億50万年前)の翼竜の一種「トゥパンダクティルス・ナビガンス」のほぼ完全な骨格と軟組織の一部が見つかった。その研究成果は2021年8月25日にオープンアクセスジャーナル「プロスワン」で発…

アフガン撤退、バイデンの「テロ対処能力ある」に批判が続出する理由

<タリバンが全土を制圧し、IS-Kの空港テロも起こった。アフガニスタン国内に軍事・情報拠点を失った今、テロとの戦いは振り出しに戻ったのか。アルカイダが米本土を再び攻撃する可能性はあるのか> まるで振り出しに戻った感じだ。8月26日、アフガニスタンの首都カブールの空港周辺で自爆テロがあり、米兵13人を含む170人以上が死亡した。 過激派組織「イスラム国」(IS)傘下のグループ「ISホラサン州(IS-K)」の犯行とされる。 20年間も戦ってきたのに、結局アフガニスタンはイスラム主義勢力タリバンの手に落ち…

必要か疑わしいものでも大ヒットさせた「テレビ通販の父」ロン・ポピール

<野菜スライサーやパスタメーカー、増毛スプレー……。さまざまなグッズの数々を巧みに売りまくった男の「遺産」とは> 7月に86歳で世を去ったロン・ポピールを悼んで半旗が掲揚されることはまずないだろう。所詮はセールスマンだ。商いの世界で消費者の注目を引き付けるための戦いを何十年も戦った闘士ではあるが、戦場で祖国のために戦ったわけではない。それでも、テレビという当時の新しいメディアにおける最強のセールスマンだったことは評価すべきだ。 ポピールはテレビを通して、安っぽい野菜スライサーやジューサーの類…

増長する習近平が今度は日米韓流「軟弱系」アイドル文化を断罪

<「女々しい」男性アイドルや「推し」消費をアメリカや日本の悪しき影響と断罪、国防のために男らしくなければならないとする社説が登場> 中国の国営メディアは、アイドル文化と欧米の影響を厳しく取り締まる習近平(シー・チンピン)国家主席の方針を讃える論説を掲載した。 「根底的な変革が進んでいるのは、誰の目にも明らかだ!」と題したこの論説を書いたのは、元国営メディア主筆の李光滿で、中国版の微信(ウィーチャット)で発表されたという。習政権の規制強化の動きは中国共産党の創設者たちの理念に立ち返る「革命」の一環だと…

波間に消えた第8の大陸「ジーランディア」、想定より5億年古かったことが判明

<地下のラボで砂粒をより分ける地道な研究が、地球の過去の姿を明らかにした> 小さな島国であるニュージーランドの周囲の海域には、ジーランディアと呼ばれる大陸地殻が広がっている。ニュージーランドの南東から北西にかけての領域に広がり、北西の端はオーストラリア大陸の沖合にまで迫る。 その面積は490万平方キロほどに達しており、オーストラリアと比べると3分の2ほどというサイズ感だ。その一部はニュージーランド北島・南島やニューカレドニア島などとして海面上に顔を覗かせているが、全体の94%が海面下に沈んでいる。ほ…

インドで謎のウイルス性熱病が流行、1週間で68人が死亡、子どもが9割で「すぐ死ぬ」

<感染者の9割が子どもで、発症後「あっという間に死んでいく」という> インドで謎のウイルス性の熱病が流行している。地元紙タイムズ・オブ・インディアは、東部ウッタルプラデシュ州の6つの地区で、過去1週間で子ども40人超を含む少なくとも68人がこの熱病で死亡し、ほかにも数百人が入院していると報じた。 英インディペンデント紙によれば、同州のヨギ・アディティヤナート首相はこの事態を受けて、各病院に病床を増やすよう指示。またこの「謎の熱病」について詳しい調査を行うよう、同州の保健省に要請した。 BBCによれば…