天の川銀河の中心に「宇宙線を通さない謎の障壁」がある可能性が指摘される

さまざまな星が浮かぶ宇宙空間には、中性子線やX線などの宇宙線が飛び交っています。この宇宙線は天の川銀河の中心部から大量に発せられていことが知られているのですが、銀河の中心部には「宇宙線を妨げる謎の障壁」が存在する可能性が、調査により突き止められました。 A GeV-TeV particle component and the barrier …

「中国の人工衛星と一緒に周回する謎の物体」をアメリカ宇宙軍が検出

宇宙開発が進むにつれて地球の周回軌道にある宇宙ごみ(スペースデブリ)の問題が深刻化しており、国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームがスペースデブリと衝突して破損するといった事故も発生しています。2021年10月24日、中国はスペースデブリの除去技術の検証に使う実験衛星「実践21号」を打ち上げましたが、アメ…

宇宙がシミュレーションだとすると「神様のPCに必要な空き容量」が明らかに

Credit:Canva . ナゾロジー編集部

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「宇宙」のインストールは最低でも60の80乗ビットの空き容量が必要なようです。

英国ポーツマス大学で行われた研究によれば、私たちの住む現実が全て巨大なシミュレーションによって構築されているとした場合に必要最低限の情報量を算出した、とのこと。

その大きさは驚異の6億の兆兆兆兆兆兆兆兆倍ビット。

(※参考までに2021年度の最新ゲームの容量が「数十ギガビット=数百億ビット」となっています)

私たちの宇宙をシミュレートしている演算機は途方もないレベルであると言えるでしょう。

研究内容の詳細は『AIP Advances』で公開されています。

目次 シミュレーション仮説は意外に学問的な側面も存在する宇宙をインストールするには「6億の兆兆兆兆兆兆兆兆倍bit」の空き容量が要るムーアの法則によ…

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参考文献

If the universe is a giant computer simulation, here’s how many bits would be required to run it
https://www.livescience.com/how-many-bits-in-the-universe

元論文

Estimation of the information contained in the visible matter of the universe
https://aip.scitation.org/doi/full/10.1063/5.0064475

星の爆死をライブ観測。人類は「超新星爆発のロゼッタストーン」を手に入れた

星の爆死をライブ観測。人類は「超新星爆発のロゼッタストーン」を手に入れた2021.11.08 22:00 George Dvorsky – Gizmodo US [原文] ( 山田ちとら ) Image: NASA, ESA, Ryan Foley (UC Santa Cruz), Joseph DePasquale (STScI) via Gizmodo US|6000万年前に超新星爆発を起こしたSN 2020fqv。乙女座の方角にある銀河内…

大腸菌で火星脱出のロケット燃料を作る技術が登場

火星基地のアーティストイメージ
Credit:NASA/Georgia Tech

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現在火星で活躍している探査機は、基本的に片道切符で地球へ帰還することは想定されていません。

しかし、今後は人間を火星に送ることも計画されており、火星から地球へ帰ってくるための技術は不可欠なものとなります。

ここでネックとなるのが火星から脱出するためのロケット燃料をどうやって確保するかです。

そこで米国ジョージア工科大学(Georgia Tech)の新しい研究は、大腸菌を利用して火星でロケット燃料を生成させる新しい方法を提案しています。

この方法で生成される 「2,3-ブタンジオール (2,3-BDO)」は、地球大気圏の脱出にはパワーが足りない燃料ですが、重力が弱い火星からの脱出には十分に活躍できるとのこと。

研究の詳細は、10月25日付で科学雑誌『Nature Communications』に掲載されています。

目次 火星発ー地球行の帰還便はとても割高大腸菌が火星で燃料を作る 火星発ー地球行の帰還便はとても割高 現在火星に探査機がいくつも送り込まれていますが…

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参考文献

Making Martian Rocket BioFuel on Mars
https://news.gatech.edu/news/2021/10/25/making-martian-rocket-biofuel-mars

元論文

Designing the bioproduction of Martian rocket propellant via a biotechnology-enabled in situ resource utilization strategy
https://www.nature.com/articles/s41467-021-26393-7

京大、一般相対性理論のエネルギー概念を革新する新たな定義を提唱

京都大学(京大)は11月5日、一般相対性理論が提唱された当初からの懸案だった“一般の曲がった時空”において、正しいエネルギーの定義を提唱したこと、ならびに、その定義を自然に拡張することで、宇宙全体からなる系で、エネルギーとは異なる別の新しい保存量が存在することを理論的に示したことを発表した。 同成果は、…

ブラックホールや宇宙の始まりの「特異点」とは一体何なのか?

宇宙には、既存の理論では説明がつかない「特異点」というものが存在します。天文学やブラックホールに関する話題の中に出てくるものの、実際にどんなものなのか具体的に分からないことも多い特異点について、科学系ニュースサイトのLive Scienceが解説しました。 What is a singularity? | Live Science https://www.li…

Blu-rayの1万倍も保存できて無限の寿命を持つ「5次元光ストレージ」が登場

2013年に実証されて以来研究が続けられている5D光ストレージ。500TBの容量を持つという。
Credit:University of Southampton

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かつては活躍したCDやDVD、Blu-rayといった記憶媒体ですが、現在では使用頻度はかなり減っている印象があります。

その原因は1つにネット回線が飛躍的に向上したこともありますが、基本的なデータ容量が大きくなりすぎたこと、そして何より記憶媒体の寿命が短いことがあげられます。

一般的なCD、DVDの寿命はせいぜいが十数年程度とされています。

しかし、英国サウサンプトン大学では、フェムト秒レーザーというものを使ったBlu-rayの1万倍も密度の高い新しい記憶媒体を研究しています。

定期的にその成果が更新されているこの記憶媒体は、「5次元光ストレージ」と呼ばれていて、ディスク容量は約500TB、常温での寿命は実質無限だとされています。

この研究の詳細は、10月28日付で科学雑誌『OPTICA』に掲載されています。

目次 5次元光ストレージとは? 5次元光ストレージとは? 現在ほとんどのデータはハードディスクや、ネット上のサーバーに保存されています。 しかし、ハ…

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参考文献

5D data storage technology offers 10,000 times the density of Blu-ray
https://newatlas.com/electronics/5d-data-storage-technology-density-blu-ray/

元論文

High speed ultrafast laser anisotropic nanostructuring by energy deposition control via near-field enhancement
https://www.osapublishing.org/optica/fulltext.cfm?uri=optica-8-11-1365&id=462661

宇宙で収穫したトウガラシから「宇宙タコス」をつくり食べることもできた

宇宙産トウガラシで作られた宇宙タコス
Credit:Megan McArthur(NASA)

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最近、宇宙で栽培された最初のトウガラシが「宇宙タコス」として食べられました。

NASAの宇宙飛行士メーガン・マッカーサー氏は、現在、他の6人のクルーと共に国際宇宙ステーション(ISS)に滞在しています。

そして10月29日、彼女は自身のTwitterで「これまでで最高の宇宙タコスを作った」と報告しました。

目次 宇宙空間での植物栽培宇宙産の唐辛子で作ったタコスを食べる 宇宙空間での植物栽培 宇宙飛行士にとって、食料の入手手段を増やすことは大きな課題です…

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参考文献

Astronauts make delicious hot tacos with peppers they grew on the ISS
https://www.zmescience.com/space/astronauts-delicious-taco-02112021/

iRocketとデブリ除去・衛星サービスのTurion Spaceが地球低軌道へ10回の打ち上げ契約を締結

 ニューヨークに拠点を置く再利用可能ロケットのスタートアップiRocketは、最初の商用顧客を獲得した。同社は米国時間11月4日、Y Combinatorの卒業生であり、軌道上デブリの除去や衛星サービスのための宇宙機を開発しているTurion Spaceと複数回の打ち上げ契約を締結したと発表した。 Read More