キツネザルの歌で「リズムパターン」を発見、人間と鳥以外で初

歌うキツネザルとして知られるインドリの歌で、人間以外の哺乳類で初めて「カテゴリカルリズム」という音楽的なパターンが見つかった。写真は、マダガスカルのアンダジブ・マンタディア国立公園のインドリ。(PHOTOGRAPH BY JASON EDWARDS, NAT GEO IMAGE COLLECTION) マダガスカル島に暮らす歌うキツネザルのインドリ…

営農するアリ「ハキリアリ」、そのシャープな歯は金属製だった

<葉を噛み切って集め、巣に持ち帰ってキノコを栽培。商売道具の鋭い歯は、重金属の原子で覆われている> 人類の定住生活を可能にしたともいわれる農耕は、歴史上で大きな役割を果たしてきた。実はアリのなかにも、一種の栽培業を営む種類がある。中南米に分布するハキリアリだ。 ハキリアリは鋭い歯を使って木の葉を小さく切り取り、地下の巣に持ち帰って菌床をつくる。正確には、餌となるのは私たちが想像するようなキノコではなく、成長前の姿でカビのような見た目をした「菌糸体」だ。いわゆる傘と柄の形となる子実体に成長しないよう適…

腸と乳腺はつながっている! 腸の免疫細胞が「母乳の抗体」を作っていた

腸で生産された免疫細胞が乳腺に移動して「母乳中の抗体」を作っていると判明!
Credit:Canva . ナゾロジー編集部

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母乳に抗体が含まれる仕組みが解明されました。

9月7日に日本の東北大学の研究者たちにより『Cell Reports』に掲載された論文によれば、腸で生産された免疫細胞が乳腺に移動し、母乳に含まれる抗体(IgA)を生産していたとのこと。

母乳には赤ちゃんの健康を助ける抗体が含まれていることが古くから知られていましたが、本研究によってその出所が世界ではじめて、明らかになりました

また研究では、特定の腸内細菌2種(後述)が母乳に含まれる抗体の生産に重要な役割を果たしていることも示されました。

腸内細菌と母乳に含まれる抗体との間に、いったいどんな関係があるのでしょうか?

 

目次 母乳の抗体を作る細胞は乳房以外の場所で作られている腸から乳腺に抗体を作る免疫細胞が移動している母乳に十分な抗体ができるには腸内細菌が必須母乳の…

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参考文献

腸管と乳腺はつながっている! ~腸内微生物が母乳中の抗体産生を促す~
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2021/09/press20210908-01.html

元論文

The gut microbiota induces Peyer’s-patch-dependent secretion of maternal IgA into milk
https://www.cell.com/cell-reports/fulltext/S2211-1247(21)01098-6

粘菌、宇宙へ行く

日本の小型ロケット「イプシロン」搭載 小型人工衛星公開
2021年8月22日 15時07分

ことし10月に日本の小型ロケット「イプシロン」で打ち上げられる小型の人工衛星が22日、鹿児島県肝付町にある内之浦宇宙空間観測所で公開されました。

JAXA=宇宙航空研究開発機構は、宇…

巨大なとさかを持つ約1億年前の翼竜の骨格が発見される

<サンパウロ大学で収蔵されている約3000個の標本から、翼竜の一種「トゥパンダクティルス・ナビガンス」のほぼ完全な骨格と軟組織の一部が見つかった> 2013年にブラジル・サンパウロ州サントス港での強制捜査により警察が押収し、サンパウロ大学で収蔵されている約3000個の標本から、前期白亜紀(約1億4500万年前から約1億50万年前)の翼竜の一種「トゥパンダクティルス・ナビガンス」のほぼ完全な骨格と軟組織の一部が見つかった。その研究成果は2021年8月25日にオープンアクセスジャーナル「プロスワン」で発…

虫の捕食と花粉媒介を共存させるユニークな食虫植物を発見

<北米西海岸の湿地に生息し、北アメリカの都市近郊にも広く生息する植物が食虫植物であることが初めて確認された> オモダカ目チシマゼキショウ科イワショウブ属に分類される単子葉植物「ウェスタン・フォルス・アスフォデル」は、米アラスカ州からカリフォルニア州までの北米西海岸の湿地に生息し、夏には、粘着性のある腺毛で覆われた長い茎にブヨやユスリカのような小さな虫がくっつく。 このほど、北アメリカの都市近郊にも広く生息するこの植物が食虫植物であることが初めて確認され、一連の研究成果が2021年8月17日付の「米国…

5億年前から地球に生息するスライム状の「モジホコリ」がISSへ送り込まれる

<多核単細胞生物で粘菌の一種の「モジホコリ」が、国際宇宙ステーションに打ち上げられた……> フランスで「ブロブ」と名付けられたアメーボゾア(アメーバ動物)に属する多核単細胞生物で粘菌の一種の「モジホコリ」が、他の実験機器や物資、機材などとともにシグナスの無人宇宙補給機に積み込まれ、2021年8月10日、米ヴァージニア州ワロップス飛行施設から国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられた。 720種類以上もの性別があり、脳がなくても学習する 黄色いスライム状のモジホコリが地球に初めて現れ…

生きた動物や人間から毛を失敬 シジュウカラの大胆不敵な犯行

<巣作りに利用。わざわざむしり取るのには理由があるようで……> 鳥の巣をよく観察すると、材料に動物の毛が紛れ込んでいることがある。実は意図的に哺乳類の毛を使っている場合があり、こうした例は多くの鳥類の系統でみられるものだ。巣を保温する効果を持ち、とくに寒冷地においてヒナの生存率を高める効果があると考えられている。 その入手経路は完全に解明されているわけではないが、過去の研究においては環境中に落ちている抜け毛や動物の死骸から回収するという考え方が示されてきた。ところが最近、生態学の研究者がみず…

ホッキョクグマは道具を使って狩りをする イヌイットの伝承は真実だった

<北極ならではの道具を活用。18世紀から語られてきた伝承が、研究によって真実だと証明された> どう猛な性格と同時に、純白の毛皮が愛らしささえ感じさせる不思議なホッキョクグマ。そんな北極圏の主に、賢いという新たなイメージが加わることになりそうだ。最新の論文により、道具を使って狩りをするという生態が明かされた。 今回その生態に迫ったのは、カナダ・アルバータ大学の生物学研究者であるイアン・スターリング博士だ。ホッキョクグマ研究の権威である博士は、今年80歳という年齢ながら精力的に研究をこなす。博士は現地に…

生物のサイズ表を作りまして

サイズ表の解説

とっても変わった生物のサイズ表です
といっても、おかしな表ではなく最近の生物界の学説でデータをもとに表にしてみたらこうなりました。
かつて、微生物の分類の表を公開していたのですが、最近のデータからどうも古くて現実的ではないと感じるよう…