哺乳類の顔は、考えてみれば不思議なかたちをしています。
ヘビやカエルなど、他の脊椎動物では、上あごの先端に鼻がありますが、哺乳類では、上あごと別に動く鼻があります。
こうした哺乳類の顔の進化はまったくの謎でした。
しかし今回、東京大を中心とする国際研究チームにより、顔面形成の進化プロセスが明らかにされました。
これまで同じプロセスと見なされていた顔面形成が、哺乳類において大幅に変更していたようです。
研究は、11月2日付けで学術誌『PNAS』に掲載されています。
目次 「上あご」と「鼻」はどうやって分かれた? 「上あご」と「鼻」はどうやって分かれた? 哺乳類の顔は、上あごから独立した鼻を持つことが大きな特徴で…
参考文献
哺乳類の顔を作ったダイナミックな進化過程 ~哺乳類の鼻は祖先の口先だった~
https://research-er.jp/articles/view/104473
Mammals’ noses come from reptiles’ jaws: Evolutionary development of facial bones
https://phys.org/news/2021-11-mammals-noses-reptiles-jaws-evolutionary.html
元論文
Mammalian face as an evolutionary novelty
https://www.pnas.org/content/118/44/e2111876118