OSIRIS-REx の収集したデータにより、小惑星ベンヌの軌道と地球衝突リスクが高精度化される

NASA などの研究グループが探査機 OSIRIS-REx の収集したデータを用い、小惑星ベンヌの 2300 年までの予想軌道と地球衝突リスクを高精度に計算した (プレスリリース、 論文、 The Register の記事)。

ベンヌの軌道は熱放射により推力が発生するヤルコフスキー効果に影響されるほか、2135年の地球最接近時には地球重力の影響を受ける。OSIRIS-REx は地球に持ち帰る岩石サンプルを採取しただけでなく 2 年以上にわたってベンヌを近くで観測しており、ベンヌの大きさや形状、質量…

東京と鎌倉の間のハイパーオブジェクト:SZ Newsletter VOL.95[ENVIRONMENT]

環境哲学者ティモシー・モートンは、わたしたちの世界に実在しながら人間的な尺度を超えた存在を「ハイパーオブジェクト」と定義した。そのひとつは、東京と鎌倉の間、日常のすぐ隣りにサイバーパンク的なパラレルワールドとして拡がっている。SZメンバーシップの今週のテーマ「ENVIRONMENT」について、都市でも自然でもない第三項としてのハイパーオブジェクトを提示する編集長からのニュースレター。

July Was Earth’s Hottest Month on Record

National Oceanic and Atmospheric Administration: July 2021 has earned the unenviable distinction as the world’s hottest month ever recorded, according to new global data released today by NOAA’s National Centers for Environmental Information. “In this …

IPCC第6次評価報告書、地球温暖化は危機的状況に。人間の影響は疑う余地がない

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は9日、第6次評価報告書(AR6)のワーキンググループ1報告書の公表を行った。同報告書では、人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには「疑う余地がない」としており、現在進行形で広範囲かつ急速な変化が現れていることを指摘した。こうした最近の変化に関しては、これまで何世紀もの間、前例のなかったものだったとしている(気候変動に関する政府間パネル第6次評価報告書 第1作業部会報告書(自然科学的根拠)の公表について ロイター、BBC、TBSNEWS、Tec…

10日は東北などは大荒れの天候、北海道では10月上旬並みの気温、関東では八王子で39.0℃の猛暑

8月10日は、北海道や東北では台風9号から変わった低気圧の影響もあり、大荒れの天候となっている。函館泊町で4時間に降った雨の量が300ミリ超え、函館市内では土砂災害警戒による避難指示なども出された。青森県でも小赤川が増水して橋が崩落、風間浦村とむつ市で計約800人が孤立したことから県が自衛隊に災害派遣を要請する事態となっている(NHK、読売新聞)。ウェザーニューズの記事によると、北海道では関東とは正反対に非常に低い気温だったという。10日の13時30分段階で20℃を上回っている所は6地点しかなったそ…