新型コロナウイルスは、繰り返し発生する「エンデミック」になる。そのとき人類は、どう立ち向かうべきなのか?

新型コロナウイルスの新たな変異株である「オミクロン株」が急速に全世界に広がるなか、新型コロナウイルスが特定の地域で継続的に発生するエンデミック(風土病)の状態になる可能性が指摘されている。そもそも、何をもって「エンデミック」の状態と呼ぶのか? そしてエンデミックの状態になったとき、人類はいかにウイルスと闘い、共存していくことになるのか。

浮き彫りになる「オミクロン株」の異質さ:新型コロナウイルスと世界のいま(2021年12月)

世界が新型コロナウイルスの「オミクロン株」への対応に追われた2021年12月。その病毒性や感染力、抗原性の変化なども徐々に明らかになり、有効な対策とそうでない対策も見えてきた。最新情報と共に、この1カ月の新型コロナウイルスに関する動きを振り返る。

海に岩をまいて温暖化抑止、進む「海洋アルカリ化」実験

特大の試験管「メソコズム」の外側に藻類が繁殖して日光を遮らないようにブラシで清掃するスキューバダイバー。(PHOTOGRAPH BY MICHAEL SSWAT, GEOMAR) ここはアフリカ北西部の沖合にあるスペイン領カナリア諸島、グラン・カナリア島の静かな村。夜明け前の港を科学者のチームが足早に歩いてゆく。目指すは、並んで海…

気候変動における「アフリカの声」が、世界に届くときがやってくる:「THE WORLD IN 2022」 CLIMATE CHANGE

二酸化炭素の排出量が歴史的にみてごく少量であるアフリカ諸国において、気候変動の影響が干ばつや飢饉、洪水、サイクロンといったかたちで深刻化している。こうした問題は世界的にはあまり注目されてこなかったが、2022年にエジプトで「COP27」が開催されることで、アフリカの“声”がようやく世界に届くことになる。

屋上で植物を育てながら発電!? 研究が進む「屋上営農型太陽光発電」の実用度

太陽光発電をしながら、ソーラーパネルの下で植物を育てる営農型太陽光発電。日本では「ソーラーシェアリング」とも呼ばれるこの手法を、建物の屋上で応用しようという研究が進められている。その一石二鳥以上の効果とは?

ヒトの細胞を“プログラミング”する:難病の新たな治療法につながる技術、英国のスタートアップが開発中

ヒトの細胞を自在にプログラミングすることで、オーダーメイドで細胞を作成する新たな技術の開発に英国のスタートアップが取り組んでいる。将来的にはアルツハイマー病のような疾患の細胞治療など、まったく新しい治療法や薬の開発につながる可能性を秘めている