金星で見つかった「生命の痕跡」は幻なのか? 発見に異を唱える研究の意味

金星の大気から検出され、「生命の痕跡」を示す可能性があるとして注目された化合物のホスフィン。この衝撃の発見に異を唱える仮説や研究結果が次々に発表されるなか、ホスフィンが金星の火山活動によって発生したとする説が浮上した。果たして「火山説」と「生命の痕跡説」のどちらが正しいのか、正しくないのか──。議論は白熱するばかりだ。

「最初の女性宇宙飛行士」になれなかった82歳が、ベゾスと宇宙を旅したことの意味

アマゾン創業者のジェフ・ベゾスらによるブルーオリジンの宇宙旅行。その実質的な主役となったのは、60年前に最初の女性宇宙飛行士となるべく訓練を受けて実現しなかった82歳のウォリー・ファンクだった。彼女が宇宙に飛び立ったことで、ブルーオリジンは確かに歴史をつくったと言えるのではないか──。現地で取材した『WIRED』US版エディター・アット・ラージ(編集主幹)のスティーヴン・レヴィによる考察。

“宇宙”から帰還したジェフ・ベゾス、その「10分10秒」の旅と無重力体験の価値

アマゾン創業者のジェフ・ベゾスらが7月20日、ブルーオリジンの有人宇宙船で“宇宙旅行”を終えて無事に帰還した。わずか10分10秒の飛行と無重力体験は、彼らにとっていかなるものだったのか──。当日の様子を『WIRED』US版エディター・アット・ラージ(編集主幹)のスティーヴン・レヴィが現地からレポートした。

宇宙へ飛び立つジェフ・ベゾスたちが、「11分の旅」で体験することすべて

アマゾン創業者のジェフ・ベゾスが乗り込むブルーオリジンの有人宇宙船が、7月20日午後10時(日本時間)に打ち上げられる。ベゾスと弟のマーク、女性宇宙飛行士の先駆けを目指した82歳のウォリー・ファンク、そしてチケットを(父親が)落札した18歳の4人は、いったいどんな旅を体験することになるのか。この旅には、どんな価値と意味があるのか──。『WIRED』US版エディター・アット・ラージ(編集主幹)のスティーヴン・レヴィによる現地レポート。

「墜落のリスク」を冒さず宇宙を目指した“第3の富豪”が考えていたこと

ヴァージン・グループ創業者のリチャード・ブランソンが“宇宙旅行”に成功し、アマゾン創業者のジェフ・ベゾスも続こうとしている。こうしたなか、同じように宇宙を目指した3人目の富豪がいた。2018年に亡くなったマイクロソフト共同創業者のポール・アレンも宇宙事業にのめり込んだが、彼は人命をリスクに晒さない方法を模索していた──。『WIRED』US版エディター・アット・ラージ(編集主幹)のスティーヴン・レヴィによる、アレンの「視点」についての考察。

おびただしい数の目撃情報をめぐる攻防:ペンタゴンはUFOの存在にいかにして向き合ったか (2)

米国家情報長官室がこのほどついに、未確認空中現象(UAP)の調査報告書を公開した。そもそもUFOの「現代史」は1947年に目撃された「空飛ぶ円盤」から始まった。冷戦構造のパラノイアと政府の妨害主義、科学と非科学の境界線で、度重なる目撃情報はいかに取り上げられ(無視され)、調査され、忘却の彼方へと葬りさられたのか。科学者やUFO研究者たちとペンタゴンとの半世紀におよぶ駆け引きに迫ったシリーズの第2回。