マイクロプラスチックは、海洋や土壌、大気のみならず、食品や飲料にも混入しているため、もはや摂取は避けられません。
私たちは生まれた瞬間から、いや、生まれる前からすでにプラスチックの脅威にさらされていますが、それが健康にいかなる影響を与えているかはまだ不明瞭です。
しかしこのほど、南京大学(Nanjing University・中国)の研究により、人体へのマイクロプラスチックの蓄積が、消化器系に炎症を引き起こしている可能性が示唆されました。
特に、炎症性腸疾患(IBD)を患っている人ほど、便のなかに高濃度のマイクロプラスチックが検出されたとのこと。
研究は、12月22日付けで学術誌『Environmental Science & Technology』に掲載されています。
目次 IBD患者ほど、マイクロプラスチックの混入率が高かった IBD患者ほど、マイクロプラスチックの混入率が高かった 研究チームは、健常者と炎症性腸…
参考文献
Study Finds Alarming Levels of Microplastics in The Feces of People With IBD
https://www.sciencealert.com/inflammatory-bowel-disease-feces-found-with-alarming-levels-of-microplastics
People with IBD have more microplastics in their feces, study says
https://medicalxpress.com/news/2021-12-people-ibd-microplastics-feces.html
元論文
Analysis of Microplastics in Human Feces Reveals a Correlation between Fecal Microplastics and Inflammatory Bowel Disease Status
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.est.1c03924