系外惑星の謎を解く宇宙望遠鏡、いよいよ打ち上げ

太陽によく似た恒星の手前を横切る系外惑星の想像図。ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、系外惑星の構造や大気の組成をくわしく調べ、生命が居住できる惑星の要素を探る。(ILLUSTRATION BY DANA BERRY, NATIONAL GEOGRAPHIC) 12月24日、南米大陸の北東、フランス領ギアナにある欧州宇宙機関(ESA)の打ち上げ施設から…

NASA探査機が火星のジェゼロクレーターで有機物を発見

パーサヴィアランスの撮影したジェゼロクレーターの三角州。見やすいように色調補正されている。
Credit:NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS

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2021年2月に火星へ降り立った探査機「パーサヴィアランス」は、現在火星のジェゼロクレーターを調査しています。

この調査結果の最新情報が、12月15日にアメリカ地球物理学連合秋季大会(American Geophysical Union fall science meeting)で発表されました。

それによると、ジェゼロクレーターは火山から流れ出たマグマがもとになって形成されている可能性が高く、クレーター内の岩石は何度も水と相互作用しており、一部は内部に有機分子を含んでいたとのこと。

これはまだ水があった時代の火星の歴史を明らかにする新しい証拠となりそうです。

 

目次 ジェゼロクレーターの有機分子を含む岩石 ジェゼロクレーターの有機分子を含む岩石 有機分子の発見と聞くと、すぐに生命の痕跡と結びつけて考えてしま…

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参考文献

NASA’s Perseverance Mars Rover Makes Surprising Discoveries
https://www.jpl.nasa.gov/news/nasas-perseverance-mars-rover-makes-surprising-discoveries
Organic Molecules Have Been Confirmed in The Jezero Crater on Mars
https://www.sciencealert.com/perseverance-has-discovered-organic-molecules-in-mars-jezero-crater

周期的な大量絶滅の原因「太陽の双子ネメシス」の存在を示す新たな証拠

塵の雲に囲まれた連星系HD 98800のイメージイラスト
Credit: NASA/JPL-Caltech/T. Pyle (SSC)

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太陽系は実は2つの恒星を持つ連星系であるという仮説が存在しています。

そのもう1つの星は「ネメシス」と呼ばれていて、非常に暗く小さい褐色矮星で、太陽から9万5000天文単位という非常に離れた軌道を周回しているとされています。

この問題に関連しそうなある事実が、2017年に科学雑誌『王立天文学会月報(Monthly Notices of the Royal Astronomical Society)』に報告されています。

この研究によると、太陽のような星は、基本的に連星で誕生しているというのです。

「ネメシス」は地球の大量絶滅周期に関連するとされており、その名前は「神の怒り」を擬人化したギリシア神話の女神の名に由来します。

 

目次 大量絶滅周期と幻の連星「ネメシス」太陽は双子だったかもしれない 大量絶滅周期と幻の連星「ネメシス」 地球では過去に5回の大量絶滅があったとわか…

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参考文献

Our Sun May Have Been Born With a Trouble-Making Twin Called ‘Nemesis’
https://www.sciencealert.com/our-sun-could-have-been-born-with-a-twin-called-nemesis

元論文

Embedded binaries and their dense cores
https://academic.oup.com/mnras/article/469/4/3881/3795556?login=true

『火星の人』の著者最新作にして、宇宙SF&宇宙生物学SFの傑作長篇──『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 – 基本読書

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太陽型星から宇宙災害「スーパーフレア」の詳しい様子を初検出 太陽系でも発生する恐れ

若い太陽型星「りゅう座EK星」で、スーパーフレアの発生に伴い巨大なフィラメント噴出が起こる様子の想像図
Credit:国立天文台

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スーパーフレアや、それに伴うコロナ質量放出(CME)と呼ばれる現象は、太陽表面で発生する爆発・噴火現象であり、太陽嵐という地球にも大きな被害を及ぼす大災害を引き起こします。

現在のところ、私たちの太陽でスーパーフレアが観測されたことはありませんが、この潜在的に危険な自然現象は、太陽とよく似た星を監視することで研究が進めています。

そして今回、日本の国立天文台や米国コロラド大学などの研究チームが、若い頃の太陽によく似た星「りゅう座EK星(EK Draconis)」から、スーパーフレアに伴って巨大なフィラメントが噴出する様子捉えることに成功しました。

太陽型星でスーパーフレアの可視光線による分光観測がされるのは初めてのことであり、その規模は太陽で起こった史上最大級の質量放出の10倍以上だったとのこと。

これは私たちの太陽でも発生する可能性があるといいます。

研究の詳細は、2021年12月9日付で科学雑誌『Nature Astronomy』に掲載されています。

 

目次 宇宙の危険な自然災害「スーパーフレア」若い太陽から観測された「スーパーフレア」 宇宙の危険な自然災害「スーパーフレア」 太陽の周囲には、コロナ…

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参考文献

太陽型星のスーパーフレアから噴出する巨大フィラメントを初検出 —昔の、そして今の惑星環境や文明に与える脅威—
https://www.nao.ac.jp/news/science/2021/20211210-okayama.html
A young, sun-like star may hold warnings for life on Earth
https://www.colorado.edu/today/2021/12/09/ek-draconis

元論文

Probable detection of an eruptive filament from a superflare on a solar-type star
https://www.nature.com/articles/s41550-021-01532-8

SpaceX、ブラックホールを観測するNASAのX線偏光望遠鏡を打ち上げ

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