国立遺伝学研究所(静岡県三島市)などは13日までに、北海道釧路市の阿寒湖に生息する国の特別天然記念物のマリモが中心が空洞にもかかわらず球状を維持できているのは細菌の働きによるものとの研究結果をまとめた。 同研究所が直径4~22センチのマリモ計8個を調べた結果、細菌の「シアノバクテリア」が多く存在すること…
一位は死のリンゴ「人の命すら危険な植物ランキングTOP10」 – ナゾロジー
Credit:Depositphotos 全ての画像を見る 「植物」という言葉を聞くと、私たちは色とりどりの花壇や鮮やかな芝生、頑丈な木を思い浮かべます。 生命力の輝きとも言える美しさを、植物から感じているでしょう。 しかし、そんな植物の中には、人間の命を奪ってしまう危険な種が存在するのです。 ここでは、決して近づいては…
ポルトガルのいたるところにツバメの飾りがあるのはなぜ?
ポルトガル、オビドスの家の壁に飾られた黒い陶器のツバメ。ポルトガルではツバメは家族や愛、忠誠の象徴とされている。(Photograph by Zebra0209, Shutterstock) アンドレ・アポリナリオ氏が子どもの頃、鳥の巣のことで両親が言い争いをしたことがあった。ポルトガルのガイアにあったアポリナリオ氏の家の正面には、…
世界最大のトリケラトプス化石「ビッグジョン」売却がもたらす波紋
「ビッグジョン」の通称で知られるトリケラトプスの化石の競売を監視する競売人のアレクサンドレ・ジクエロ氏。2021年10月21日、ビッグジョンは匿名の米国人に手数料込み770万ドル(約8億7000万円)で売却された。(PHOTOGRAPH BY MICHEL STOUPAK, NURPHOTO VIA GETTY IMAGES) 2014年、米サウスダコタ州の牧場で、浸食…
魚たちはホホジロザメのことを皮膚掃除のブラシとして使っていた!
ホホジロザメは恐ろしい海の捕食者のイメージがあります。
しかし、そんなサメの周りには多くの小さな魚たちが集まって来ます。
これまで、それはサメと共生関係にある魚たちと言われていましたが、実はサメの餌になるマアジなどの魚たちも擦り寄っていることが確認されたのです。
マイアミ大学(UM)の研究チームは、サメの保護・研究を行う中で捕食対象の魚たちがサメに擦り寄り体を擦り付ける行動を数多く確認しました。
この行動の理由は正確には判明していませんが、研究者たちはサメのヤスリのような肌を魚たちが自分の肌の掃除に利用していると推測しています。
研究の詳細は、10月28日付で科学雑誌『Ecology, The Scientific Naturalist』オンライン版に掲載されています。
目次 サメに擦り寄る魚たちサメは魚たちにとって海のブラシだった サメに擦り寄る魚たち 獰猛な海の捕食者であるサメは、他の魚たちの嫌われ者と考えがちで…
参考文献
Study finds fish rubbing up against their predators — sharks
https://news.miami.edu/rsmas/stories/2021/11/study-finds-fish-rubbing-up-against-their-predators-sharks.html
元論文
Sharks as exfoliators: widespread chafing between marine organisms suggests an unexplored ecological role
https://esajournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/ecy.3570
見えない飼い主を耳だけで追跡 猫の空間認識能力、実験で実証
(CNN) じっと動かずにいる猫は、たとえ飼い主の姿が見えなくても、声などを手掛かりとして心の中で飼い主の存在を追っているのかもしれない――。そんな研究結果が発表された。 論文の筆頭筆者で京都大学の博士課程に在籍していた高木佐保氏は、以前から猫の聴覚に興味があったという。常に猫と暮らしてきた同氏だが…
チンアナゴを見ながら寝落ちするイベント、11日にすみだ水族館が開催 会場は「布団の中」
すみだ水族館(東京都墨田区)は、11月11日の午後10時から“いきもの視聴型寝落ちイベント”をうたうネット動画配信「チンアナゴとねむリウム」を実施する。参加費用は100円(税込)。 閉館後の午後10時から2時間、チンアナゴの水槽をライブ配信する。視聴者は巣穴から顔を出す約300匹のチンアナゴたちがゆったりとしたリ…
脳に電極を刺し「うつ病スイッチ」を刺激する臨床試験が開始される
うつ病にはスイッチがあるようです。
米国エモリー大学で行われた研究によれば、うつ病の発生源となっている回路に電極を刺し込んで1時間ほど刺激するだけで、薬の効果が無かった患者たちの症状が回復した、とのこと。
薬を用いたうつ病の治療は通常、数か月を要するものなのに、わずか1時間の電気刺激で回復がみられたという結果は非常に驚きです。
研究内容の詳細は11月3日に『Translational Psychiatry』で公開されています。
目次 脳に電極を刺し「うつ病スイッチ」を刺激する治療法が第二相に進出!電気刺激はβ波を抑えてネガディブな思考回路を遮断した臨床試験は第二相がはじまり…
参考文献
Stimulation of brain’s “depression switch” offers rapid, sustained relief
https://newatlas.com/medical/stimulation-brain-depression-switch-rapid-sustained-relief/
Biomarker Identified for Early Antidepressant Effects of Deep Brain Stimulation
https://www.genengnews.com/neurological-disorders/biomarker-identified-for-early-antidepressant-effects-of-deep-brain-stimulation/
元論文
Intraoperative neural signals predict rapid antidepressant effects of deep brain stimulation
https://www.nature.com/articles/s41398-021-01669-0
謎の信号によって人類のDNAがハッキングされ、「終局」に至る様をノンフィクションとして描き出す、ファーストコンタクトSF──『ダリア・ミッチェル博士の発見と異変 世界から数十億人が消えた日』 – 基本読書
ダリア・ミッチェル博士の発見と異変 世界から数十億人が消えた日 (竹書房文庫) 作者:キース・トーマス竹書房Amazonこの『ダリア・ミッチェル博士の発見と異変』は、2023年に銀河系のはるか彼方から届いたパルスが人類にぶちあたり、そこから一部の人々が重力波を見ることができるようになったり、知的能力が向上したり…
廃タイヤが「ヤドカリ」を殺すトラップになっていた
場違いも甚だしいですが、海や川に不法投棄されたタイヤを見かけることがあるでしょう。
廃タイヤは、悪臭や蚊の発生源、水質・土壌の汚染源となっており、専門家も大いに懸念しています。
そして、弘前大学・農学生命科学部の研究チームはこのほど、海に捨てられたタイヤが一種のトラップとなり、ヤドカリを捕殺していることを明らかにしました。
ヤドカリは、海底の死骸や有機物を食べてくれる「海の掃除屋」としての役割があります。
廃タイヤによる個体数の減少で、生態系に悪影響が出るかもしれません。
研究は、10月27日付けで学術誌『Royal Society Open Science』に掲載されています。
目次 年間1300匹近くのヤドカリが「捕殺」されていた 年間1300匹近くのヤドカリが「捕殺」されていた 海や川に投棄、あるいは放出された漁具は、知…
参考文献
海洋投棄された廃タイヤがヤドカリを捕殺している
https://research-er.jp/articles/view/104646
元論文
Marine-dumped waste tyres cause the ghost fishing of hermit crabs
https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsos.210166