環境に優しいEVバッテリーのために、クローズドループのリサイクルに挑む

2020年代が終わるころには全世界で数百万のEV用バッテリーが役目を終えると考えられている。投資家たちはそうした大量のバッテリーを破砕して再利用すると謳うスタートアップに数十億ドルを投じているが、そもそもバッテリーパック自体を、多くのエネルギーを少ないスペースに詰め込むように設計するのではなく、リサイクルを前提にデザインすべきだと考える企業も現れている。

深刻化する都市のヒートアイランド現象への対策は、副作用とのトレードオフとなる

都市部は周辺地域に比べて約10℃も気温が高くなることがあるが、緑地や、日光を反射する素材を使った舗装によって、都市生活をより凌ぎやすいものにすることは可能だ。だが意図しない副作用もある。クール素材を建物や舗装に使うことで海風を弱めたり、歩行者を熱したりする他、地域の緑化がグリーン・ジェントリフィケーションを引き起こすこともある。都市熱に関する科学的研究はまだ始まったばかりだ。

体内で「溶けて消えるペースメーカー」が、医療機器の常識を覆す

心臓手術後にペースメーカーを一時的に必要とする患者のために、装着して一定期間が過ぎると溶けて“消える”ペースメーカーが開発された。生体適合性のある電気部品を用いており、すべてが体内に吸収されるというこのペースメーカー。医療機器の常識を覆す技術は、いかに生み出されたのか。