50年前にすでに描かれていた〈ポスト・シンギュラリティ〉の未来:映画『DUNE/デューン 砂の惑星』池田純一レヴュー
めくるめく物語世界、圧倒的な威圧感、あふれんばかりの情報量──。約半世紀前に紡がれたSF小説の金字塔『デューン』が、ようやく「ふさわしいかたち」で映像化された。至難の業に挑み、見事成功を果たした(と言っていい)映画監督ドゥニ・ヴィルヌーヴは、原作が宿すいかなるエッセンスを抽出したのか。そもそも、原作が描かれた時代背景、そして原作者フランク・ハーバートとはいかなる人物なのか。必見の映画『DUNE/デューン 砂の惑星』を、デザインシンカー池田純一が解題す…
『DUNE/デューン 砂の惑星』でヴィルヌーヴは原作を見事に映像化した。しかし、これは始まりにすぎない:映画レヴュー
映画『DUNE/デューン 砂の惑星』は、原作であるフランク・ハーバートの小説の壮大な世界観をすべて網羅するかたちで見事に映像化した。しかし、2部作を完結させられるかどうかは未知数であり、その挑戦はまだ途上にある──。『WIRED』US版によるレヴュー。
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小説『デューン』は、現代の地政学的競争の混沌を約50年前に“予言”している
映画『DUNE/デューン 砂の惑星』の原作となったフランク・ハーバートの小説『デューン』で描かれていた権力と覇権を巡る争いは、本質的に非対称な戦いとなっている。これを現代に重ね合わせて見ると、政権交代に伴う思わぬ危険からサイバー戦争という未知の領域まで、2021年の地政学的競争の状況を不気味なまでに映し出している。
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フランク・ハーバートの小説『デューン』と、伝説のフェス「バーニングマン」の知られざる関係
映画『DUNE/デューン 砂の惑星』の原作となったフランク・ハーバートの小説「デューン」。その映像化が不可能とも言われた世界観に影響を受けて誕生した伝説のイヴェントが、ネヴァダ州のブラックロック砂漠で毎年開催される「バーニングマン」だった。その知られざる歴史と、ハーバートが見た砂漠との共通項をひも解く。
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原作で描かれた夢の発明「スティルスーツ」は、どこまで再現できたのか? 映画『DUNE/デューン 砂の惑星』の制作陣が語る舞台裏
映像化が不可能とされた原作をドゥニ・ヴィルヌーヴがかたちにした映画『DUNE/デューン 砂の惑星』。原作者のフランク・ハーバートが“発明”した「スティルスーツ」は、人体の活動すべてをエネルギー源として再利用できる設定だが、どこまで映画では“再現”できたのだろうか? 制作陣に訊いた。
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マット・デイモンとベン・アフレック、24年ぶりの共同脚本に取り組んだ理由を語る:『最後の決闘裁判』公開記念インタヴュー
リドリー・スコットが監督し、アダム・ドライヴァーらが出演する史実に基づいた物語『最後の決闘裁判』の公開がスタートした。同作品で話題を呼んでいるのが、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』以来24年ぶりにマット・デイモンとベン・アフレックが共同で脚本を執筆したという事実だ。彼らを突き動かしたモチヴェイションは何だったのか。映画ジャーナリスト立田敦子が斬り込んだ。
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不可能への挑戦という宿命:ドゥニ・ヴィルヌーヴ、『DUNE/デューン 砂の惑星』を語る
映像化が不可能とされてきたフランク・ハーバートの小説を原作とする映画『DUNE/デューン 砂の惑星』が日本で公開された。監督のドゥニ・ヴィルヌーヴにとって「最大の夢のひとつ」だったという大作の映画化を、いかに彼はなし遂げたのか──。その情熱と“不可能”を可能にした道のりについて、ヴィルヌーヴが語った。
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スパイ映画顔負けの逃亡劇の一部始終を「本人」が語るドキュメンタリー『カルロス・ゴーン 最後のフライト』
カリスマ経営者から一転、逃亡者へ──。世界でもトップニュース級の扱いを受けたカルロス・ゴーンの逮捕事件、そしてその後の逃亡劇の背景には、いかなる真相が詰まっていたのか。ゴーン本人を含む関係者へのインタヴューに基づくドキュメンタリーの様相を、映画ジャーナリストの立田敦子がレヴューする。
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Pricking, Thumbs, etc
The Tragedy Of Macbeth from Joel Coen and A24, with Denzel and Frances and others. The teasingest of teaser trailers at 55 seconds.