これ以上の温暖化を防ぐには、重点的に「メタン」の排出を削減せよ:国連IPCC報告書から見えた対応策

国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」による最新の報告書が公表され、産業革命前からの気温上昇が今後20年以内に1.5℃に達する可能性が示された。温暖化の原因として人類が排出した温室効果ガスを挙げているが、排出を抑えるべきは二酸化炭素だけではない。注目すべきは、より温室効果が高いメタンだ。

EVバッテリーに必要な希少金属として注目の深海鉱物資源。だが環境へのインパクトは無視できない

環境に優しい輸送手段とされる電気自動車(EV)への移行には大量の希少金属が必要となる。児童労働や環境汚染などの問題を起こしている現状の調達先の代替として注目されるのが深海鉱物資源だ。数々の民間鉱業企業が探査に乗り出すなか、その深海生態系への影響はいまだ科学的に調査中だ。BMWやボルボは環境に配慮し海底採鉱による金属を使用したEVバッテリーを使用しないといち早く決めるなど、対応が分かれる深海鉱物資源の最前線。

火山の噴火は、小規模でも世界を大混乱に陥れる:研究で特定された「危機地点」の存在

火山が噴火すると、場所によっては火山灰や津波などの影響でインフラが壊滅的な被害を受ける危険性がある──。そんな研究結果が、このほど公表された。なかでも地震活動の監視などの注意が求められるのは、重要なインフラが近接している7カ所の「危機地点」だ。