映画『ドント・ルック・アップ』からは、気候変動に立ち向かう科学者たちの「やりきれなさ」が浮かび上がってくる

地球に衝突しようとしている彗星を科学者たちが発見したにもかかわらず、誰からも真剣にとり合ってもらえない──。まるで現実の地球で起きている気候変動についての議論を思わせる映画『ドント・ルック・アップ』。映画のなかで問題に立ち向かう科学者たちの姿からは、気候変動に立ち向かう科学者たちの「やりきれなさ」が浮かび上がってくる。

映画の「成功」の基準を見直すときがやってきた? ハリウッド超大作の“明暗”に見る「興行収入」という指標の価値

米国で2021年12月に公開された『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と『マトリックス レザレクションズ』の映画館での興行収入は、『スパイダーマン』が圧倒的な大差で勝利を収めたように見える。だが、ストリーミング配信や配信との同時公開が主流になっていく時代において、もはや「成功」の基準が変わりつつあるのではないだろうか?

本物のメタヴァースはARの世界で実現される:ジョン・ハンケが語る「リアルメタヴァース」の未来

フェイスブック(メタ)が完全没入型のデジタルマトリックスを構築しようと目論む一方で、「ポケモン GO」を世に送り出したナイアンティックの最高経営責任者(CEO)ジョン・ハンケの野望は、現実世界をさらにパワーアップすることだ。「メタヴァースはディストピアの悪夢」だとするハンケが考える「よりよい現実の構築」について、『WIRED』エディター・アット・ラージ(編集主幹)のスティーヴン・レヴィが訊く。

女Vtuberに求められるものと病む理由

現状、女Vtuberに群がる男が求めてるものが、 ・バカであること(バカなふりで可) ・見下されてバカにされても怒らない であることに気づいて、辞めました 特に「見下されてバカにされても怒らない」が精神に良くない どうも今のVtuberのファン層は、「女Vtuberはバカにしてもいいもの」と思ってるフシがあり、彼らは最…

高速ピザ配達人はメタヴァースに豪邸をもつ:SZ Newsletter VOL.116[METAVERSE]

日本でもこの度復刊されるSF『スノウ・クラッシュ』の著者ニール・スティーヴンスンはWIREDカンファレンス「RE:WIRED」に登場し、メタヴァースについて「陰鬱なディストピア的生活から抜け出すための手段」として描きながらも、本質的には「人々がそれによってカタルシスを得るもの」なのだと語っている。はたしてそれはクリエイターエコノミーの勃興を準備するのか、あるいはギグワークの極北となるのか、今週のSZメンバーシップのテーマ「METAVERSE」の未来を…

This B-Movie-Inspired Action-RPG Looks Like An Anime Fan’s Fever Dream

Not often do video game trailers wed my love for cheesy B movies, anime references, and balls-to-the-wall action spectacles, but this upcoming action role-playing game might as well have lifted its premise from my fever dreams and brought them to life….

『スノウ・クラッシュ』はディストピア的表現への風刺でもある:ニール・スティーヴンスンが語るSFの役割(前編)

「メタヴァース」という言葉を生み出したSF作品『スノウ・クラッシュ』が日本でも復刊となり話題だ。著者のニール・スティーヴンスンはこれまで、歯止めがきかないグローバル化、環境汚染、テクノロジー資本主義が地球を変える可能性について先見の明にあふれる作品を残してきた。『WIRED』US/UK版が開催したカンファレンス「RE:WIRED」に登場したスティーヴンスンに最新作と気候変動、メタヴァース、そしてSFが未来を創造するために果たすことのできる役割について…

デジタルリアリティを脳に直接送れば、『マトリックス』の世界は実現する?

『マトリックス』をはじめとして、サイバースペースやメタヴァースにおいて人工的に合成した体験を心にアップロードするというアイデアは、少なくとも75年にわたってSFの重要なテーマとなってきた。しかし現実は、すべての人のうなじにデータポートがある状況からはずいぶんとかけ離れている。はたして脳とコンピューターを繋ぐインターフェース技術はどこまで進展し、どこまでが実現可能なのだろうか?