インフルエンサーの終焉とクリエイターエコノミー:SZ Newsletter VOL.105[CREATOR ECONOMY]

編集された自撮り写真に演出過多な自分語り──ソーシャルメディア時代を象徴するインフルエンサーという存在の意味合いは、おおむね否定的なものに変わりつつあるという。果たして彼ら/彼女らは何を消費し、何を徒花として遺したのだろうか。「クリエイター」という生き方が万人に開かれ民主化される瞬間を前に、今週のSZメンバーシップのテーマでもある「CREATOR ECONOMY」を改めて考察する編集長からのニュースレター。

民衆のブラック・ツイッター史 第3部:Getting Through (2016年–現在)

喜びと苦しみ、調和と衝突、組織と混沌──ブラック・ツイッターの複雑で、いまも続く遺産をひとつの方法で定義することはできない。それでも、現代における最大の社会正義運動を胚胎し、ブラックカルチャーの揺るぎない震源地となった黒人たちのツイッター史を数々の証言から綴る連載最終回は、トランプの当選、そして#BLMを経てブラックネス(黒人らしさ)のいまを改めて問う。

驚きの映像体験と多彩なセッションを見逃し視聴! 「WIRED CONFERENCE 2021」アーカイヴチケットの販売がスタート

計15時間・35名の登壇者を迎えた3日間のオンラインイヴェント「WIRED CONFERENCE 2021」が幕を閉じた。「リジェネラティヴな未来」を大きな傘として「CITY」「NEW COMMONS」「SELF+CARE」という各日のテーマを巡って繰り広げられたトークのアーカイヴ販売が、このたび始まった。販売期間は2021年12月31日まで。2022年以降を見通す「インサイト」を手にできる最後の機会をお見逃しなく!

小説『デューン』は、現代の地政学的競争の混沌を約50年前に“予言”している

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』の原作となったフランク・ハーバートの小説『デューン』で描かれていた権力と覇権を巡る争いは、本質的に非対称な戦いとなっている。これを現代に重ね合わせて見ると、政権交代に伴う思わぬ危険からサイバー戦争という未知の領域まで、2021年の地政学的競争の状況を不気味なまでに映し出している。

障害者ゲーマーたちが平等に闘える社会をつくる:支援活動を続ける米NPOの挑戦

障害者ゲームコミュニティを支援する米国の非営利団体「AbleGamers」が注目されている。カスタマイズの自由度が高いゲーム用コントローラーなどを貸し出す活動を通じて目指すのは、障害のあるゲーマーたちがほかの人々と同じゲームのフィールドに平等に立てる世の中にしていくことだ。

Squid Game

[Spoilers in links] Squid Game is a popular Netflix series (really popular), themed around socio-economic inequality and nostalgia, where contestants play six (adapted) childhood games for money, there being somewhat negative consequences for the loser…

電子音楽の脱植民地化はソフトウェアから始まる

ソーシャルメディアをはじめとするあらゆるアルゴリズムが中立ではないように、電子音楽の制作ツールにも無意識のバイアスが組み込まれている。デフォルトで与えられる4ビートや平均律は、アフリカやアジアやラテンアメリカの音楽の特性を生かした曲づくりを根本のところで困難にしてきたのだ。「植民地化されてきた」音楽を解放しようと、グローバルなチューニングシステムの実験を促すプログラムがリリースされた。