メタヴァースというパラダイムシフトを理解するための10本:SZ Newsletter VOL.108[METAVERSE]

22世紀の未来から振り返ってみれば、インターネットの始まりとはつまりはメタヴァースの始まりのことであり、それはパンデミックを経てやっと始まったのだと記憶されているかもしれない。今週のSZメンバーシップのテーマ「METAVERSE」に寄せて、パンデミックを挟んだこの2年でメタヴァースをとりまく状況にいかなるパラダイムシフトが起こったのかを10本の記事から考察する編集長からのニュースレター。

デジタルの光、リアルのデジタル・コンヴァージェンス:SZ Newsletter VOL.107[CULTURE]

カームテクノロジーが『陰翳礼讃』のように空間の佇まいや気配を生みだすとすれば、CGがつくりだす“デジタルの光”はそこにどんな陰翳をもたらすだろうか? それらが結局のところ光の波長であるならば、物理的な世界とメタヴァースの間に、はたして「現実」であることの違いはあるのだろうか? 今週のSZメンバーシップのテーマ「CULTURE」に寄せて、現実のデジタル・コンヴァージェンスを考察する編集長からのニュースレター。

メタな世界から千のプラトーへ:SZ Newsletter VOL.106[AI]

フェイスブックの新しい社名「Meta(メタ)」が物語るように、いまやメタヴァースは人類(と独占を狙うテック企業)の新たなフロンティアとして目の前に拡がっている。だが現実を超越(メタ)したその世界はひとつではないし、ましてやひとつの企業のものでもない。そこではあらゆる動植物やロボットやAIが調和のもとに暮らすいくつもの台地(プラトー)が屹立するのだ。今週のSZメンバーシップのテーマである「AI」が準備する世界を描く編集長からのニュースレター。

インフルエンサーの終焉とクリエイターエコノミー:SZ Newsletter VOL.105[CREATOR ECONOMY]

編集された自撮り写真に演出過多な自分語り──ソーシャルメディア時代を象徴するインフルエンサーという存在の意味合いは、おおむね否定的なものに変わりつつあるという。果たして彼ら/彼女らは何を消費し、何を徒花として遺したのだろうか。「クリエイター」という生き方が万人に開かれ民主化される瞬間を前に、今週のSZメンバーシップのテーマでもある「CREATOR ECONOMY」を改めて考察する編集長からのニュースレター。

かくして“未来”は再び生成する〜WIREDカンファレンス2021が描いた未来図:SZ Newsletter VOL.104[FUTURE: re-generative]

社会生物学の父E.O.ウィルソンの有名な言葉に「人類における本当の問題は、旧石器時代の感情と、中世の古臭い社会制度と、神のようなテクノロジーを同時に手にしていることだ」というものがある。今週開催されたWIREDカンファレンスはまさに、都市というテクノロジー、コモンズという古くて新しい社会制度、そして太古から変わらないわたしたちのセルフ+ケアをテーマとしながら、過去と現在が重なり、その先に未来を生成していく足がかりを築く3日間となった。今週のSZメンバ…

リジェネラティヴな都市とは〜WIRED Conference 2021 DAY1の見どころ:SZ Newsletter VOL.103[CITY]

いよいよ来週に迫ったWIRED Conference 2021。その初日Day1のテーマが「CITY」だ。このパンデミックを経て、はたして都市はいかに再生し、あるいは「再生する未来」をその先に提示できるのだろうか? スマートシティから都市の再自然化まで、SZメンバーシップ宛ての今週の編集長からのニュースレターは、いま都市を語る上で絶対に欠かすことのできない視点を提示し、併せてカンファレンスDay1の豪華登壇者とその見どころを紹介する。

「セルフ」と「ケア」の間にあるもの〜WIRED Conference 2021 DAY3の見どころ:SZ Newsletter VOL.102[SELF+CARE]

いよいよ今月に迫ったWIRED Conference 2021と連動した週替りテーマでお届けしているSZメンバーシップ。そのDay3のテーマとなる「SELF+CARE」は、なぜ「自己(セルフ)」と「ケア」をプラスでつなぐのか、という問いから始まる。セルフが多層化して分人となっていく時代においてケアの技法とはいかなるものなのか? 今週の編集長からのニュースレターは「SELF+CARE」を解題しながら、カンファレンスDay3の豪華登壇者とその見どころを…

コモンズは合意形成のツール以上にその主体を問う:SZ Newsletter VOL.101[DEMOCRACY]

有権者のたった1%の投票で決める自民党総裁選は、国家という壮大なるコモンズの失敗例なのだろうか? 『WIRED』最新号では民主主義と合意形成の未来について紙幅を割いて特集している。そこには優先順位付投票制や液体民主主義といった新たな合意形成ツールの先に、「自律的意思をもった自己(セルフ)」という枠組みをいかに問い直すかという視座が含まれている。今週のSZメンバーシップのテーマ「DEMOCRACY」から最新号の読みどころをひも解く編集長からのニュースレ…

再生する「コモンズ」〜WIRED Conference 2021 DAY2の見どころ:SZ Newsletter VOL.100[NEW COMMONS]

いよいよ発売された雑誌『WIRED』最新号の特集「NEW COMMONS」は来るWIRED Conference 2021 DAY2のテーマとなる。このSZメンバーシップでは今週から、カンファレンスと連動した毎週のテーマを組み、合わせてDAY1-3の見どころを紹介していこう。ぜひSZ会員は雑誌PDF版を無料ダウンロードのうえ、立体的にコンテンツを楽しんでいただきたい。今週の編集長からのニュースレターは最新号+カンファレンスDAY2「NEW COMMO…

二度目はコモンズの喜劇として:雑誌『WIRED』日本版VOL.42の発売に際して、編集長から読者の皆さんへ

雑誌『WIRED』日本版VOL.42が9月16日に発売された。特集テーマは「NEW COMMONS コモンズと合意形成の未来」。地球規模のグローバルコモンズや人類の目の前に拡がるメタヴァースという新しいコモンズの可能性と、それを実装する合意形成のありうべき未来を探る総力特集だ。その刊行に寄せて、編集長・松島倫明からのメッセージをお届けする。