米国で石油会社やガス会社を相手取った訴訟が相次いでいる。化石燃料の使用が気候変動に与えた影響について国民を欺いたという理由だが、その影響が化石燃料企業をクライアントにもつ広告代理店へも広がり始めた。訴訟の当事者になるリスクも生じるなか、クリエイティヴ業界を中心に化石燃料企業との関係を断つ動きがあるのだ。
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自然に有益だったはずの山火事は、こうして「地球の脅威」へと変化した
米西海岸を中心に広がる山火事の勢いが止まらない。気候変動の影響で世界各地で森林火災が頻繁に発生するようになり、いまや地球環境を脅かす危機のひとつになっている。本来は健全な森林に欠かせない自然現象だったはずの森林火災は、なぜここまで猛威を振るうようになったのか。その変遷とメカニズムをひも解く。
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Heimdal pulls CO2 and cement-making materials out of seawater using renewable energy
One of the consequences of rising CO2 levels in our atmosphere is that levels also rise proportionately in the ocean, harming wildlife and changing ecosystems. Heimdal is a startup working to pull that CO2 back out at scale using renewable energy and producing carbon-negative industrial materials, including limestone for making concrete, in the process, and […]
On the future of walls, or The Wall
Space may be the endless frontier, but here on Earth, we define space in the modern sense as something enclosed. Walls, fences and barriers enclose space, define it and make it legible. In fact, the sense of limits is so strong these days with place that we often have to add qualifiers like “open space” […]
温暖化が地球にもたらす「悲惨な未来」を食い止めよ:国連IPCC報告書を読み解いて見えてきたこと
国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」による最新の報告書では、産業革命前からの気温上昇が今後20年以内に1.5℃に達する可能性が示されている。この予想が意味するところは、さらに多くの極端な熱波や干ばつ、大雨や洪水の発生、海面上昇だ。そして訪れる「悲惨な未来」を食い止めるには、いますぐ二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの削減に本気で取り組まなければ、手遅れになってしまう──。IPCCの報告書を読み解くと、そんな危機的な状況が浮き彫りになっ…
「深宇宙を旅する技術」をつくり、ついでに地球の問題を解決する:21歳の化学者が二酸化炭素回収技術に見る夢
化学者で発明家の村木風海は、二酸化炭素の回収とその有効活用によって、地球の課題と宇宙探査の課題を同時に解決しようと考えている。19歳で一般社団法人炭素回収技術研究機構(CRRA)を創設し、CO2回収マシーン「ひやっしー」や空気から燃料を製造する技術の開発、有人火星探査の研究などを進める彼に、脱炭素技術の先に描く未来について訊いた。
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海面上昇の危機には防潮堤の建設では対抗できない? 新たなモデルが示す「自然を基盤とした解決策」の重要性
気候変動による海面上昇に対抗すべく、世界各地で防潮堤が築かれている。だが防潮堤を築いて浸水を防いだとしても、水は近隣の土地へと流れて浸水を引き起こしてしまう──。そんな新たなモデルが、このほど公表された。論文で提案されている解決策は、防潮堤だけに頼らずに「自然を基盤とした解決策」を模索することだ。
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これ以上の温暖化を防ぐには、重点的に「メタン」の排出を削減せよ:国連IPCC報告書から見えた対応策
国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」による最新の報告書が公表され、産業革命前からの気温上昇が今後20年以内に1.5℃に達する可能性が示された。温暖化の原因として人類が排出した温室効果ガスを挙げているが、排出を抑えるべきは二酸化炭素だけではない。注目すべきは、より温室効果が高いメタンだ。
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完全な脱炭素化で7,400万人の命が救われる? ある研究が示した「炭素の社会的費用」の重さ
1トンの二酸化炭素を大気中に放出するごとにもたらされる損失を貨幣価値に換算する「炭素の社会的費用」に、気候変動に起因する損失や異常高温によって失われる人命のコストを加えた数値が論文として発表された。推定では世界経済が2050年までに完全に「脱炭素化」して二酸化炭素排出量がゼロになると、全世界で7,400万人が熱波関連の死から救われるという。あくまで思考実験という位置づけの論文だが、実世界の政策にも影響を及ぼすかもしれない。
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野生のブタは土を掘り起こして二酸化炭素を放出し、温暖化を加速させる:研究結果
地面を掘り起こして餌を探す野生のブタの習性が、土壌に蓄積された二酸化炭素の大量放出につながっている──。そんな研究結果が、このほど発表された。つまり、野生のブタが増加すれば、地球温暖化の加速につながることになる。
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