シリコンヴァレーで人気急上昇、新コンセプトのクレジットカードが注目される理由

米国のテック業界では、いま新しいコンセプトのクレジットカードの人気が急上昇している。ステンレス製でアート作品のようなデザインもさることながら、注目されるのはキャッシュフローに基づく独自の与信評価と豊富な特典だ。

AIが高度化すれば開発コストが増大し、イノヴェイションを阻害する? 表面化した問題と、見えてきた解決策

言語解析などに利用するAIのアルゴリズムは飛躍的な進化を遂げているが、膨大な量のデータに基づく訓練や実行のコストも膨れ上がっている。結果的にイノヴェイションを阻害する可能性も指摘されるなか、より効率的で低コストな機械学習の技術を開発する動きも出始めた。

“半導体企業”となったアップルのキーパーソンが語る開発の舞台裏と、見えてきた「次なる戦略」

高性能な独自チップを搭載した「MacBook Pro」を発表したアップル。いまや“半導体企業”としても存在感を放つようなった同社で独自チップの開発を主導してきた人物が、ハードウェアテクノロジー担当上級副社長のジョニー・スロウジだ。彼が語った開発の舞台裏からは、アップルの次なるステップも浮かび上がってきた──。『WIRED』US版エディター・アット・ラージ(編集主幹)のスティーヴン・レヴィによる考察。

スマートフォン用プリンター「instax Link WIDE」は、物理的なプリントでコミュニケーションを“拡張”する:製品レヴュー

富士フイルムのスマートフォン用プリンター“チェキ”「instax Link WIDE」が発売された。カードサイズの通常のチェキの2倍の大きさに写真をプリントできるこの製品は、鮮やかな色味の写真をさまざまなレイアウトで気軽にプリントして楽しめる。そしてその場でプリントして手渡せることでコミュニケーションを“拡張”してくれる──。『WIRED』US版によるレヴュー。

人気YouTubeチャンネルを次々に乗っ取り、ハッカーたちの「ありふれた手口」

人気のYouTubeチャンネルが乗っ取られる被害が、過去数年で数千件にも達するなど多発している。仮想通貨に関連した詐欺への悪用やアカウントの転売がハッカーたちの主な目的だが、その乗っ取りの手口はユーチューバーへの1本のメールから始まる単純なものだ。

フェイスブックが社名を変えただけでは、その本質的な問題は解決できない

内部告発によって安全より利益を優先していたと糾弾されたフェイスブックが、社名変更を検討していることが明らかになった。社名変更はフェイスブックにとって「信頼の赤字」を克服するチャンスになるかもしれないが、決して表面をとりつくろうだけでは根本的な問題は解決できない。

『DUNE/デューン 砂の惑星』でヴィルヌーヴは原作を見事に映像化した。しかし、これは始まりにすぎない:映画レヴュー

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』は、原作であるフランク・ハーバートの小説の壮大な世界観をすべて網羅するかたちで見事に映像化した。しかし、2部作を完結させられるかどうかは未知数であり、その挑戦はまだ途上にある──。『WIRED』US版によるレヴュー。

中国では仮想通貨が「終わり」を迎えた: 調査結果から見えたマイナーたちの大移動の実態

中国人民銀行(中央銀行)が仮想通貨(暗号資産)の決済や関連サーヴィスを全面的に禁止したことで、中国におけるマイニングなどの活動が実質的に消滅したことが明らかになった。一方で、ビットコインのマイナー(採掘者)たちが大移動したことによる環境への影響の変化については、いまだ見通せない状況が続いている。

大気中を浮遊するマイクロプラスティックは、気候変動にも影響している:研究結果

ビニール袋やペットボトル、衣類の合成繊維などが細かくなったマイクロプラスティック片は、大気中にも浮遊して地球を取り囲んでいる。このマイクロプラスティックが太陽からのエネルギーに作用することで、気候にも影響を及ぼしている可能性が高いことが、このほど発表された研究結果から明らかになった。

小説『デューン』は、現代の地政学的競争の混沌を約50年前に“予言”している

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』の原作となったフランク・ハーバートの小説『デューン』で描かれていた権力と覇権を巡る争いは、本質的に非対称な戦いとなっている。これを現代に重ね合わせて見ると、政権交代に伴う思わぬ危険からサイバー戦争という未知の領域まで、2021年の地政学的競争の状況を不気味なまでに映し出している。