人工知能(AI)の高度化によって国の防衛力を高め、その安全性と信頼性を担保するために、米国防総省が機械学習モデルの審査を強化している。その鍵を握るのが、米軍のAIを自らハッキングすることで脆弱性を見つけ出す“レッドチーム”だ。なかでもAIシステムの「データ汚染」は重大な脅威になる可能性があるとして、対策が急がれている。
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「おわりの音楽」 から10年、音楽は変われたのか? ゲスト:渋谷慶一郎(音楽家)[音声配信]
2020年に公開された『ミッドナイトスワン』で第75回毎日映画コンクール音楽賞を受賞し、今夏に新作オペラ『Super Angels』の世界初演を迎えた音楽家・渋谷慶一郎。『WIRED』でも「コロナの中のピアノと音楽」という連載をもつ彼は、2011年に「おわりの音楽 —音楽は変わらなければならない—」と題した「3.11以降の音楽」についてのエッセイも寄稿している。それから10年、混迷の社会における音楽(家)の役割を渋谷に訊いた。
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草食のゾウガメが、鳥のひなを「狩る」方法を知っていた:衝撃の映像が浮き彫りにした謎の生態
草食動物であるはずのゾウガメの一種が鳥のひなを狩って食べる様子を、研究者が初めて映像に収めた。驚きの映像からはゾウガメがひな鳥を戦略的に狩っている様子が見てとれるが、これが生態の変化を示すのかなどについては多くの謎が残っている。
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「深宇宙を旅する技術」をつくり、ついでに地球の問題を解決する:21歳の化学者が二酸化炭素回収技術に見る夢
化学者で発明家の村木風海は、二酸化炭素の回収とその有効活用によって、地球の課題と宇宙探査の課題を同時に解決しようと考えている。19歳で一般社団法人炭素回収技術研究機構(CRRA)を創設し、CO2回収マシーン「ひやっしー」や空気から燃料を製造する技術の開発、有人火星探査の研究などを進める彼に、脱炭素技術の先に描く未来について訊いた。
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世界初の店内リサイクルシステムで、循環型のファッションを実現する:連載「New Moves」(1) H&M Foundation エリック・バン
これからのファッション業界は地球環境と真正面から向き合い、サステイナブルであることが求められる。こうしたなか連載「New Moves」では、ファッション業界においてサステイナビリティに対するアプローチを変えるべく活動している人々に迫っていく。第1回は、H&M Foundationのイノヴェイション・リードとしてテクノロジーとテキスタイルの革新に挑むエリック・バンに、世界初の店内リサイクルシステム「Looop」の取り組みについて訊いた。
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ウェブブラウザーの知られざる選択肢、カスタマイズ性が高く多機能な「Vivaldi」の魅力
ウェブブラウザーの選択肢として、いま注目していいアプリがある。カスタマイズ性が高く多機能なウェブブラウザー「Vivaldi」だ。
SNSの投稿を分析してデマの阻止につなげるツール、自治体や警察の導入が米国で波紋
ソーシャルメディア上の投稿や会話を分析できるツールを、デマの阻止や社会の反応の把握などに役立てる自治体や警察が米国では増えている。一方でこうした動きについては、多くのプライヴァシー保護団体が神経をとがらせている。
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ゲームストリーミング業界を変えつつある障害のあるストリーマーたち
身体に障害のあるゲーマーたちは、大企業が自分たちの存在に気づいてくれるのを待ってはいない。TwitchやFacebook Gamingなどのストリーミングサイトにおいてコミュニティを築き、自分たちがゲームをする際に経験しがちな困難を開発者や健常者に知ってもらうことで、誰もがアクセスしやすいインクルーシヴなゲームプレイ環境を整えようと、自らストリーマーとして発信しているのだ。ゲーム・アクセシビリティのイノヴェイターたちにインタヴューした。
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海面上昇の危機には防潮堤の建設では対抗できない? 新たなモデルが示す「自然を基盤とした解決策」の重要性
気候変動による海面上昇に対抗すべく、世界各地で防潮堤が築かれている。だが防潮堤を築いて浸水を防いだとしても、水は近隣の土地へと流れて浸水を引き起こしてしまう──。そんな新たなモデルが、このほど公表された。論文で提案されている解決策は、防潮堤だけに頼らずに「自然を基盤とした解決策」を模索することだ。
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「パスワードのない世界」は、いつ本当にやってくる? 進化する認証技術と実用面での課題
パスワードを用いない認証の普及は古くから期待されているが、なかなか普及が進んでいない。こうしたなかマイクロソフトの次期OS「Windows 11」で高度な生体認証が導入されるなど、技術レヴェルでは徐々に浸透し始めた。一方で、アカウント復元の煩雑さや不正利用の可能性など、さまざまな課題も指摘されている。
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