人工知能(AI)にフィッシング詐欺のメールを自動生成させたところ、人間が書いたものよりもクリック率が高い文章をつくれる段階に到達したことを、このほどシンガポールの研究チームが発表した。使われたのは、高性能な言語生成アルゴリズム「GPT-3」と、AIaaS(サーヴィスとしてのAI)のプラットフォームだ。
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ティモシー・モートンが語る、パンデミックという「ハイパーオブジェクト」(後篇)
哲学者であり生態学者でもあるティモシー・モートンは、いまや「人間ならざるもの」との関係が、人類の歴史と思想にとって最も重要だと考えている。それは例えば地球上の全ての核物質や海洋中の全てのプラスティックなど、彼が「ハイパーオブジェクト」と呼ぶもののことだ。ハイパーオブジェクトは現実のものとしてこの世界に実在しているが、人間的な尺度を超えた存在でもある。パンデミックの時代におけるモートンの環境哲学に迫る後篇。
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牧師でYouTuberのレズビアンカップルが、ドイツの小さな村から伝えるメッセージ
ドイツ発の人気YouTubeチャンネル「アンダース・アーメン(ちょっと違うアーメン)」。配信の主は、北ドイツの小さな村で牧師を務めるレズビアンカップルだ。さまざまな悩みを抱える人々に「あなたたちはひとりじゃない」と配信を通じて伝え続けるふたりに、YouTubeを始めたきっかけや、出産を通じて感じた社会の遅れ、そして「オンライン教区」の夢について訊いた。
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防災ギアにもなるキャンパー必携の浄水器「SAWYER MINI SP128」
人は食糧がなくとも、水さえあれば3週間は生きながらえられると言われるほど、水は生命を維持するうえで欠かせない。それでは、アウトドアフィールドで水が枯渇してしまったら、いかにその過酷な状況を乗り切るだろうか。そんなときのためにバックパックに備えておきたいポータブル浄水器「SAWYER MINI SP128」は、アウトドアのみならず災害時にも役立つはずだ。
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米国でバズらなかった東京オリンピックと、拡散しなかったスヌープ・ドッグの五輪番組
このほど閉幕した東京オリンピック。米国では視聴率の低迷が伝えられ、ソーシャルメディアでバズるような現象もそこまで起きていない。それはいったいなぜなのか? 理由の一端が、スヌープ・ドッグが共同ホストを務めた米国のオンライン番組から浮き彫りになってきた。
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ティモシー・モートンが語る、パンデミックという「ハイパーオブジェクト」(前篇)
人間には「巨大すぎて不可知な」存在である「ハイパーオブジェクト」という概念を提唱し、リアリズム的なエコロジー思考を説くティモシー・モートンにとって、コロナウイルスはわたしたちが不浄で荒廃した世界の生態系「ダークエコロジー」の中で生きていることの証左だ。『自然なきエコロジー』で人新世の時代の新しい環境哲学を確立したモートンを訪ねた。
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マイクロソフトがあえて「Windows 11」への移行を急ぐ理由:2021年7月に最も読まれた10本のストーリー
この7月に公開された記事を中心に、「WIRED.jp」で最も読まれた10本のストーリーを紹介する。このタイミングでマイクロソフトが次期OS「Windows 11」のリリースに踏み切った背景をはじめ、新型コロナウイルスのデルタ株に対するワクチンの有効性と持続性まで、この1カ月の動きとともに振り返る。
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卓越した加工技術と世界観でアウトドアギアの新境地を切り開く「muraco」:安藤剛連載「THE GADGETS DEEP DIVE」第2回
ガジェットの背景を掘り起こすことで、時代の流れが見えてくる──。UI/UXデザイナーにして筋金入りのガジェットラヴァーでもあるTHE GUILD共同創業者の安藤剛が、ガジェットのコンテクストを読み解く連載「THE GADGETS DEEP DIVE」。第2回は、0.01mmの誤差も許されない金属加工の世界で培われた加工技術を活かしたプロダクトデザインで注目を集めるmuracoの、「CARAJAS PEG HAMMER」「SATELLITE FIRE …
世界を悩ませる「ブレイクスルー感染」と長期後遺症「ロング・コヴィド」:新型コロナウイルスと世界のいま(7月)
ワクチン接種完了者が新型コロナウイルスに感染する「ブレイクスルー感染」の報告が増え始めた7月。感染後に長期にわたって患者を苦しめる後遺症、いわゆる「ロング・コヴィド」の実態も見え始めてきた。この1カ月の新型コロナウイルスに関する動きを、これらの最新情報と共に振り返る。
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仮想空間での「VR酔い」が起きるメカニズムと、その解決法
仮想現実(VR)の体験がますます多くの人にとって身近になったいま、プレイヤーを悩ませているのが「VR酔い」だ。いったいVR酔いは、なぜ起きるのか? その原因と解決法を紹介しよう。
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