科学に対する信頼が問われた1年:『WIRED』日本版が振り返る2021年(サイエンス編)

科学研究分野における2021年を振り返ると、待ったなしの気候危機に対する改善策を示す環境関連の記事や、火星探査機「パーサヴィアランス」の動向をはじめとする宇宙関連の記事の人気が高かった。また、新型コロナウイルスのワクチンが世界的に普及したことで、有効性を巡る社会の分裂やmRNAワクチンの研究までさまざまな記事が注目された。こうしたなかから、WIRED.jpで最も読まれたサイエンスにまつわる記事をお届けしよう。

月面探査の脅威となるレゴリスが新たな産業を生んだ:SZ MEMBERSHIPで最も読まれた5記事(2021年12月)

『WIRED』日本版の会員サーヴィス「SZ MEMBERSHIP」では2021年12月、「SPACE」「ENVIRONMENT」「THE WORLD IN 2022(WW2022)」をテーマとした記事を掲載した。そのなかから月面を覆う粉塵レゴリスの脅威や、メタンガスだけにとどまらない畜牛による環境問題など、最も読まれた5本のストーリーを紹介する。

アジア発コンテンツの世界戦略から、ストリーミング配信における“環境負荷”の可視化まで:『WIRED』日本版が振り返る2021年(Netflix編)

「イカゲーム」を筆頭にNetflix発のオリジナルコンテンツが世界を席巻した2021年。韓国や日本発コンテンツの世界戦略から、ストリーミング配信における“環境負荷”を可視化して二酸化炭素排出量の削減を目指す取り組みまで、2021年に「WIRED.jp」で最も読まれた記事とともにNetflixの現在地を考える。

新作映画の同時配信は、誰を幸せにするのか?:『WIRED』日本版が振り返る2021年(映画編)

長期にわたる映画館の休業……から一転、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の爆発的ヒットという特異な現象が(日本では)起きた2020年。続く21年、映画シーンではどのような動きがあったのか。2021年にオンラインでよく読まれた映画関連の記事をピックアップしながら振り返る。

あらゆる電子機器が入手困難になった2021年、誰もが「半導体」の重要性を再認識させられた

コロナ禍において世界経済はさまざまな分野で大きな影響を受けたが、そのひとつが半導体業界だろう。深刻化した半導体不足は、いまや自動車から家電、PC、ゲーム機まで、さまざまな商品の供給停滞を招いている。2021年は半導体の重要性を誰もが再認識させられた年として、歴史に刻まれることになるだろう。

これは確かに7周目の〈進化〉したマトリックスである:『マトリックス レザレクションズ』池田純一レヴュー

1999年に公開された『マトリックス』とは、哲学的考察というハイカルチャーと香港ノワール的暴力というサブカルチャーが混在する世界であり、そのごった煮状態こそが当時のインターネットの「エッジ感」をも伝えていた。そんな、極めて「同時代的な作品」だった第1作目から22年。現在公開中の『マトリックス レザレクションズ』は、いかなる「同時代性」を孕んでいるのか。デザインシンカー・池田純一がひも解く。

ロシアが舞台の歴史ものから、人気作の最新シーズンまで:2021年のベスト海外ドラマ7選

動画配信サーヴィスの選択肢が増えるなか、配信される新作コンテンツの数には圧倒されるばかりだ。それでは2021年に配信されたドラマのなかでは、いったい何を観ておけば間違いないのだろうか? 米国で配信された作品から、『WIRED』US版が7つをピックアップした。

気候変動対策という点で、2021年は大きな「機会損失」の年だった

コロナ禍が2年目となった2021年。経済活動が本格的に再開されたことで二酸化炭素(CO2)の排出は元通りになったが、米国では大型インフラ投資法案が成立して約1,540億ドル(約17.6兆円)が気候変動対策に割り当てられるなど、重要な動きも少なくない。

『DUNE/デューン 砂の惑星』から『フリー・ガイ』まで、2021年という時代を象徴したSF映画たち

この2021年も多くのSF作品が映画館と配信サーヴィスの両方で上映された。『DUNE/デューン 砂の惑星』のような超大作から『フリー・ガイ』のような奇妙な設定の作品、ロマンスタイムループ作品『明日への地図を探して』まで、『WIRED』US版がおすすめする2021年のSF映画の数々を紹介する。