お茶やコーヒーをポットから注ぐ際、液体が注ぎ口の下側を伝ってポタポタ垂れることがよくあります。
この現象は、科学的に「ティーポット効果(teapot effect)」として知られています。
一見シンプルな現象ですが、その仕組みは、過去数十年の研究にもかかわらず、いまだに解明されていませんでした。
しかしその状況は、ウィーン工科大学(TU Wien・オーストリア)により、ついに終止符が打たれました。
彼らの研究によると、ティーポット効果は、慣性力・粘性力・毛細管力の相互作用によって発生しているとのことです。
以下で、詳しく見ていきましょう。
研究は、2021年9月8日付けで学術誌『Journal of Fluid Mechanics』に掲載されています。
目次 「ティーポット効果」の仕組みを完全解明! 「ティーポット効果」の仕組みを完全解明! 注ぎ口から飲み物が垂れてしまう「ティーポット効果」は、19…
参考文献
Why Teapots Always Drip – Scientists Finally Explain the “Teapot Effect”
https://scitechdaily.com/why-teapots-always-drip-scientists-finally-explain-the-teapot-effect/
元論文
Developed liquid film passing a smoothed and wedge-shaped trailing edge: small-scale analysis and the ‘teapot effect’ at large Reynolds numbers
https://www.cambridge.org/core/journals/journal-of-fluid-mechanics/article/developed-liquid-film-passing-a-smoothed-and-wedgeshaped-trailing-edge-smallscale-analysis-and-the-teapot-effect-at-large-reynolds-numbers/96E58273086ADFBC27DCFF7E04164575