Digital is the new bio(デジタルは次のバイオだ) :SZ Newsletter VOL.109[BIOLOGY]

かつてMITメディアラボのニコラス・ネグロポンテは「Bio is the new digital(バイオは次のデジタルだ)」と言った。だが実際に遺伝子から腸内細菌叢まであらゆる生体情報に手軽にアクセスできるいま、社会が求めているのはむしろ、デジタルをバイオとして扱う視座のはずだ。今週のSZメンバーシップのテーマ「BIOLOGY」を考察する編集長からのニュースレター。

もっと没入感のあるオンラインイヴェントを:「Mingle PARTY」が切り拓くイマーシヴ3DCG体験

タイル状に並ぶ顔に、動きのない退屈な舞台設定、いまやすっかりおなじみになったオンライン・トークイヴェントにもそろそろイノヴェイションが必要だ──少なくとも、クリエイティヴ集団PARTYはそう考えている。パーソナルモビリティと「CG背景同期制御」を組み合わせることで、これまでにないイマーシヴなオンライン視聴体験を実現した「Mingle PARTY」が世界で初めて実装されたのは、そう、「WIRED CONFERENCE 2021」のあの舞台だ。

第4世代の「ThinkPad X1 Extreme」は、クリエイター好みの性能をもつノートPCへと進化した:製品レヴュー

第4世代となったレノボの「ThinkPad X1 Extreme」は、画面サイズが大きくてパワフルで、写真や動画の編集に最適なノートPCだ。確かに安くはないが、それだけの価値はあるクリエイター好みのマシンと言っていい──。『WIRED』US版によるレヴュー。

腸内細菌検査は本当はどこまで科学的にわかるのか:個別化栄養学の現在地

人が食べるものを分析し、それによって身体がどのような反応を起こすかを予測する個別化栄養学は、機械学習やゲノミクス、オミックス技術などを用いる科学の新興分野だ。だが、実際のところ腸内細菌検査などのパーソナライズドされた情報はわたしたちの何を語っているのだろう? 個別化栄養学の現在地と、信頼できる検査企業の探し方。

人類最後の定住地「セーシェル」の近代史を写した、ある日本人の物語:松田法子連載・『人と地球の共構築に向けて』

人類が棲み着いて250年しか経っていないセーシェル諸島には、その歴史を記録した大橋申廣という日本人写真師が活動していた。京都府立大学准教授の松田法子による連載『人と地球の共構築に向けて:汀のトラヴェローグ』第2回では、そんな大橋の軌跡をたどり、セーシェルという地の成り立ちから神話の類型までを横断しながら、土地と人の歴史をひも解いていく。

ショッピング・アディクトは見逃すな! 年末恒例「Amazonブラックフライデー」のセール対象が一部公開

今年も年末恒例の「Amazonブラックフライデー」が、11月26日(金)9:00からスタートする。例年よりも長い1週間にわたっての開催となる今年は、パンデミックで欝屈とした気分を解放し、あなたの物欲を刺激してくれることは間違いない。今年最後のビッグセールで、Amazonの膨大な商品群のなかから眠れる“お宝”を探し出してほしい。

イランのハッカーによる米大統領選の情報操作、その“実行犯”の起訴で明らかになった手口

2020年の米大統領選挙を前に極右グループをかたって脅迫メールの送信などの情報操作を試みていたとして、ふたりのイラン人が起訴された。ほかにも投票人登録データベースへの侵入やメディア企業へのハッキングなどの疑いもあり、その幅広い工作活動の詳細が起訴状から明らかになっている。

エクスポネンシャルな時代:テクノロジーの指数関数的変化が社会を置き去りにしていく(前編)

テクノロジーの指数関数的な変化がますます加速する時代に、人類はこのエクスポネンシャルな変化を正しく認知できないという生物学的限界に直面している。人々の未来予測も社会制度やルールづくりもリニアな変化にしか対応できていない現実において、企業や経済、そして社会の基盤までもが引き裂かれていく「指数関数的時代」に突入したのだ。

アクティヴィジョン・ブリザードのCEOが、性差別的な企業文化を“放置”してきたことの罪

大手ゲーム会社アクティヴィジョン・ブリザードで、性差別的な企業文化をCEOが“放置”してきたことに反発した社員たちがストライキに踏み切った。社員たちは問題を明らかにした報道を根拠にCEOのロバート・コティックの辞任を求めているが、会社側も本人も「誤解を招くような見解」であるとして報道内容を否定している。

ハッカー集団「Ghostwriter」の活動は、ある“独裁国家”が支援している? 調査結果から見えてきたこと

東欧およびバルト諸国を標的にハッキングと偽情報の拡散を続けてきたハッカー集団「Ghostwriter」。これまでロシア政府の関与が疑われてきたが、実際は東欧にある“独裁国家”の関与が濃厚であることが、脅威インテリジェンス企業による分析で明らかになってきた。