女性旅行者コミュニティ「FemmeBnB」が、“知らない夜道”に安心をもたらす:「夜道が怖くない未来」への提言(2)

世界の女性、約30億人(ほぼ全員!)が夜道を歩くことに不安や恐れを感じているという。その恐怖に寄り添い奮闘する起業家たちが提示する「すべての人」が安心して夜に闊歩できる都市へのヒントとは──。トロントで生まれた女性旅行者の安全を守る「FemmeBnb」の共同創業者兼CEOのヤー・ビラゴが考察する。(雑誌『WIRED』日本版VOL.41より加筆して転載)

廃棄された「オレンジの皮」を3Dプリント!? その小さなランプに独創的な材料が選ばれた理由

廃棄されたオレンジの皮からつくった素材を材料に、小型ランプを3Dプリントする──。そんな独創的なプロジェクトがKickstarterで資金調達を開始した。開発したのはイタリアのデザイン事務所。いったいなぜオレンジを材料に選んだのだろうか?

不動産取引にも「ワンクリックで購入」の感覚を:米大手サイトがAIの進化を加速させる理由

米国の大手不動産情報サイトを運営するZillowが、住宅買い取り事業に人工知能(AI)を活用し始めた。その目的は、ネット通販の「ワンクリックで購入」の感覚を不動産市場に取り入れることにある。

「長期思考」と「滅びの美学」 ゲスト:石川善樹(予防医学博士)[音声配信]

「来年はいかなる“問い”に挑み、解題したいと考えていますか……?」そんな問いかけを予防医学博士・石川善樹に投げかけたところ、即座に挙がってきたのが「長期思考」と「滅びの美学」というキーワードだった。このふたつの視点を調和させることが「経済成長」に代わる新たな概念を見出す鍵になるはずだと考える石川をゲストに迎え、この稀代の知性による鮮やかなる「直観・大局観・論理」の手さばきをお届けする。

Google 検索は“中立的”ではない:世界各地で異なる検索結果を見せる「Search Atlas」のメッセージ

世界各地で異なる「Google 検索」の検索結果を並べて見せるツール「Search Atlas」が、このほどプライヴェートベータ版として限定公開された。このツールが明らかにするのは、グーグルの検索技術がウェブページをランク付けすることで創出された「情報の境界」だ。それと同時に、居住地域や使用言語が異なる人々が触れるさまざまな現実の断片が示されている。

実は“週4日勤務”で生産性が高まる? アイスランドでの社会実験から見えてきたこと

給与は下げず、勤務時間だけ「週4日勤務」相当に減らすという社会実験が、このほどアイスランドで実施された。誰もが一律に週4日の勤務形態にシフトしたわけではないが、全般的に生産性が高まったことが調査結果では明らかになっている。

インテルは新たに示した「復活のシナリオ」で、半導体分野における主導権を取り戻せるか

インテルが次世代の半導体開発に向けた事業ロードマップを発表した。新たな設計手法や製造技術、受託生産事業の展開を含む戦略は極めて意欲的だが、実現に向けた課題は山積している。米国にとって国家安全保障上の課題にもなっている半導体分野において、インテルはかつての栄光を取り戻せるか。

TikTokとトゥレット症候群をめぐる複雑な事情:急増するティーンエイジャー女性のチック症状

TikTokではトゥレット症候群を抱えて日々を生きる人たちの動画が次々と投稿され、「#tourettes」とタグ付けされた動画の再生数は30億回を超える。一方で、その症状であるチックの症例を訴えるティーンエイジャーの女性が急増しているという。果たしてそこに因果関係はあるのだろうか? 動画がこの神経症状への偏見を正すことに貢献する一方で、医師たちはソーシャルメディアが「自己暗示」による症例の拡大につながっている可能性を指摘する。

アマゾンが挑む「ストリーミング戦争」と、映画スタジオ買収という異例の戦略の勝算

アマゾンによる大手映画会社のメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)の買収発表は、ハリウッドに大きな衝撃を与えた。ネット通販の“おまけ”としてのコンテンツを増やす巨額買収は、激化するストリーミング戦争におけるアマゾンの優位性を最大限に高める可能性がある。

個人のデータを“支配”するグーグルと、「Chrome」の利便性を享受することの意味

ウェブブラウザーの世界で6割以上のシェアを誇るグーグルの「Google Chrome」。その使い勝手のよさが広く評価される反面、ブラウザーを通して個人情報を吸い上げて活用するというグーグルの手法は必ずしも評判がよくない。いまやその影響力は、市場シェアを武器に“都合のいいウェブ”を形成するためにも使われつつある。