コロナ禍で世界経済を回復させるには、地域間格差が深刻な課題になる:「THE WORLD IN 2022」 GLOBAL ECONOMY

このコロナ禍から世界が前へと進むためには、力強い経済成長が欠かせない。ところが、すでに経済成長を促す施策が限界に達しつつあるうえに、先進国と途上国との間にワクチン接種率の大きな格差が存在する。こうした状態が続く限りは、ボーダレスである世界経済が再び成長軌道に乗ることは困難になる可能性が高い。

食の安全を、サイバーセキュリティが左右する──「THE WORLD IN 2022」 FOOD SECURITY

急速なデジタル化に伴い、サイバー攻撃に対する脆弱さが露呈した食品業界。安心・安全・安価な食品を継続的に供給するには、システムのみならず、業界全体のアップデートも不可欠だ(雑誌『WIRED』日本版VOL.43より転載)。

NFTアートは熱狂的な投機を経て、日常的に2桁成長するようになる──「THE WORLD IN 2022」NFT ART

NFT(ノンファンジブルトークン)は、2021年に記録的な売り上げを達成した。22年には多くのアーティストが、ブロックチェーンを創造性と融合させる大胆な新しい方法を模索する(雑誌『WIRED』日本版VOL.43より転載)。

政府、民間の垣根を越え、デジタルの団結が変革を促す:オードリー・タン──「THE WORLD IN 2022」 GLOBAL NEIGHBORHOOD

デジタル世界における政府と市民のグローバルな同盟関係によって、ウイルスなど刻一刻と状況が変わる事態や多様な市民のニーズにも迅速に対応できるとオードリー・タンは期待を込める(雑誌『WIRED』日本版VOL.43より転載)。

プラスティック汚染を解決する拘束力ある世界条約を──「THE WORLD IN 2022」 PLASTICS TREATY

世界中の政府が海洋汚染に取り組むために団結し、2022年には拘束力ある条約をとりまとめる予定だ。プラスティックの循環型経済への取り組みが加速する未来をエレン・マッカーサーは描く(雑誌『WIRED』日本版VOL.43より転載)。

抗体をカスタムメイドする時代がすぐそこまで来ている──「THE WORLD IN 2022」 CUSTOMIZED ANTIBODIES

有害な病原体からわたしたちの身体を守る免疫システム。2022年は、人工的につくる抗体を利用することで、既存の治療法、医薬品では対処できなかったがんやウイルスを攻撃できるようになる(雑誌『WIRED』日本版VOL.43より転載)。

無意識の“第六感”で人間の能力を拡張する──「THE WORLD IN 2022」 PROPRIOCEPTION

空間内の身体の状況を知覚する自己受容感覚を、味覚、視覚、聴覚、触覚、嗅覚の伝統的な五感と組み合わせてトレーニングすることで、人間は自分の能力を拡張することができるかもしれない(雑誌『WIRED』日本版VOL.43より転載)。

「Raspberry Pi Zero 2 W」は、小さなサイズはそのままに大きな進化を遂げた:製品レヴュー

安価な小型のシングルボードコンピューターの代名詞となっている「Raspberry Pi」の新モデル「Raspberry Pi Zero 2 W」が英国で発売された。形状とサイズは旧モデルと同じまま性能がアップした新モデルは、PCとしても驚くほど実用的であり、自作プロジェクトに最適なコンピューターに仕上がっている──。『WIRED』UK版によるレヴュー。

第3世代のAirPodsには、「価格」という避けて通れぬ問題がある:製品レヴュー

第3世代へと進化したアップルのワイヤレスイヤフォン「AirPods」。これまでひとり勝ち状態だった製品のはずが、成長著しい他社の製品群と比べて次第に新鮮味を失っているように見える。重要なポイントは「金額に見合う価値」があるのか、という点だろう──。『WIRED』UK版によるレヴュー。

カーボンネガティヴなコンクリートをつくる:世界で進む「脱炭素化」の試み

わたしたちの暮らしと密接にかかわっている一方で、世界のCO2総排出量の4%以上を排出しているコンクリート。いま世界では、素材や製造方法、硬化の手法などさまざまな過程でコンクリートを脱炭素化する方法が試みられている。