電動スクーター「Piaggio 1」は、都市の移動体験を大きく変える可能性がある:製品レヴュー

欧州最大手のバイクメーカーで「ベスパ」でも知られるピアッジオが、電動スクーター「Piaggio 1」を欧州で発売した。排気ガスの出ないバイクとして十分以上の性能があり、ガジェット感覚の新しいモビリティとして都市部で支持される可能性がある──。『WIRED』UK版によるレヴュー。

「Apple Watch Series 7」は最強のスマートウォッチの地位を守ったが、根本的な課題も残っている:製品レヴュー

アップルが「Apple Watch Series 7」を発売した。優れた機能を引き継ぎながらディスプレイや充電機能などが強化されたことで「最強のスマートウォッチ」の地位を守ったが、以前から指摘されている課題の一部は解決されないままになっている──。『WIRED』UK版によるレヴュー。

スマートフォンの環境負荷をもっと少なく。さらに進んだ「Fairphone 4」の設計思想

エシカルで環境負荷が少ないスマートフォンの新製品「Fairphone 4」が、このほど欧州で発表された。ユーザーが自ら部品を交換して修理できる構造に磨きをかけ、リサイクル率の向上や再生品の販売で“電子ごみニュートラル”を目指すなど、その取り組みをアップルのような大企業とは異なる路線で進歩させている。

中国で仮想通貨が「全面禁止」になった理由と、矛盾もはらむ政府の思惑

中国人民銀行(中央銀行)が仮想通貨(暗号資産)の決済や取引情報の提供といった関連サーヴィスを全面的に禁止すると発表した。仮想通貨を「投機」とみなして実体経済を重視する方針を打ち出した格好だが、ブロックチェーンの活用という政府の戦略との矛盾もはらんでいる。

コロナ禍のリモートワークは、退職する人々に多くの苦悩と課題をもたらしている

新型コロナウイルスのパンデミックでリモートワークが広がるなか、出社することなく在宅のまま仕事を辞める人も増えている。最後に同僚とリアルに語り合う機会もなく、気持ちの区切りがつかないまま辞めていくことになった人々に多くの苦悩がもたらされている現実は、在宅勤務ならではの課題を社会全体に突きつけてもいる。

ゲームの「ガチャ」が規制されても、また新たな“ギャンブル”がやってくる

ヴィデオゲームにおける「ガチャ」や「ルートボックス」のようなギャンブルの要素がある仕掛けを規制する動きが、世界的に加速している。英国ではルートボックスを「ギャンブル」として規制する法案が提出されたが、政府や当局の動きが遅いなか、仮に規制が実現しても別の仕掛けが登場するいたちごっこになる可能性が高い。

iPhone 13でも画面上部の「ノッチ」が消えなかった理由と、見えてくるAR技術の潜在力

アップルが発表した「iPhone 13」シリーズには、相変わらずディスプレイ上部の出っ張りである「ノッチ」が残っている。完全に消え去ることが期待されてきたノッチだが、実はさまざまな部品が組み込まれており、現状では取り除くことは難しい。その理由を探っていくと、アップルがこだわり続けてきた拡張現実(AR)との関連性が浮き彫りになってくる。

デビアレのワイヤレスイヤフォン「Devialet Gemini」には、よくも悪くもエキセントリックな魅力がある:製品レヴュー

高性能でかなり個性的な外観をもつオーディオ機器で有名なDevialet(デビアレ)。そんな同社が見た目で遊びたい気もちをぐっとこらえてつくったワイヤレスイヤフォン「Devialet Gemini」には、やはり同社ならではのエキセントリックさが残っていた──。『WIRED』UK版によるレヴュー。

母なる「海」の救済:サンゴ礁の復活を支える人工の「木」

海底面積の0.2%未満を領するサンゴは、海洋生物全体の約25%の生存を支える縁の下の力持ちだ。そんな海の名バイプレイヤーがいま、温暖化や汚染により死の危機に瀕している。こうした状況を覆すべく、海底に人工の「木」を植えてサンゴを養殖するという、地球を地球たらしめる海の再生プロジェクトに迫った。(雑誌『 WIRED』日本版VOL.42より転載)